バレンタインと最近のこと

とてもお久しぶりの投稿になってしまった。

計画的に続けられないところが良くないところ。でも、そもそもゆるく日々のことを書き留めることができたらと始めたもの。マイペースだっていいじゃないということで最近の出来事について。

久しくお菓子作りとも遠ざかってしまっていたけれど、イベントになると話は別。早速キッチンへ。今回はバレンタインらしくチョコスイーツにしよう。ショコラ系スイーツといえば、王道はガツンとショコラの重みを感じられるブラウニーか、とろーりチョコがカロリーの罪悪感を消しさるほどの至福のフォンダンショコラか、はたまたふんわりしっとりパウンドケーキか。どれも魅力的。久々に味わう高揚感で冷蔵庫を開け材料を確認。あ、そもそもチョコレートがない。そして牛乳もない。卵も残り少ないという。卵を沢山使うレシピでは明日の朝ごはんに支障をきたしてしまう、、。うーん、買いに行くか諦めるか、となったところで、バターは沢山あることに気づいた。よし!マドレーヌにしよう!決まりだ!

マドレーヌといえば可愛らしいシェル型を思い浮かべる方が多いだろう。もれなく私もその1人。だが、持っていない。シェル型の焼き型がずっと欲しい欲しいと思っていたものの、置く場所ないなぁ、キッチンを模様替えしないと無理だなぁと考えているうちにタイミングを逃してしまった。仕方なく買い置きの丸いマドレーヌ型で。

その後は粉を計り、卵を割り入れ、溶かしバターをとろりと流し込み艶やかなベルベットのような生地をつくる。ああ、この感じ。無心に黙々と作業する、この時間が好きなんだと実感。

出来上がった生地は一晩寝かせば焼き上がりがより一層美味しくなるけれど、バレンタイン当日なので待ってはいられない。寝かせ時間もそこそこにオーブンへ。お菓子作りの楽しいところはもちろん制作過程だけれど、クライマックスはオーブンへ入れる瞬間の高揚感だと思う。あくまでも、個人的に。さぁ、行ってらっしゃい!とまるで見送るかのような気持ちになる一方で、もう引き返せないというほんの少しのプレッシャー。大げさか笑

長いことクラシックバレエを習っていた。現在進行形で。社会人になってなかなか行けていないけれど。当時はかなり真剣に通っていたので、コンクールのような一人で舞台に立つことも多くあった。なぜこの話が出たかと言うと、オーブンにお菓子を入れる瞬間と、コンクールで舞台に走り出る瞬間がとても似ている(と感じる)のだ。もう後には引けない、舞台に出るまでの過程の積み重ねと、出た瞬間に全てが決まるのだという緊張感。お菓子作りもどれだけ丁寧に作り上げか重要だもの。似ている、と思ったものの、やっぱり大げさね笑

そんなことを考えている間にあっという間に焼き上がり。綺麗に焼けるだろうかという心配も杞憂であった。扉を開けた瞬間香ばしい香りが部屋中を満たす。幸せの香り。

出来立て熱々を食べるのもリッチでいいけれど、バターをたっぷり使ったスイーツは時間をおいた方がしっとり美味しい。熱をとってから頂こう。

この数ヶ月、仕事が大変だった。1日の労働を終えると疲労困憊してしまって、心にゆとりを持てなかった。2022年も早2ヶ月が終わり、3ヶ月目に突入。ついつい目先のことばかり見てしまうけれど、その積み重ねで一年が終わると考えたら、やはりちゃんとしっかりと実感をもって1日1日を過ごしていかなくては、と思う。とりあえず、お菓子作りは私の気分を高揚させてくれる、ということが実感できただけ、よしとしよう。

ちょうど良い塩梅に冷めたマドレーヌを頬張りながら、次はなにを作ろうかと考えるだけで前向きになれるのだ。


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