95.悩みの解決は難しいけれど、受け入れることなら、できるかもしれない話。
僕には、ずっと改善したいと思っていることがあります。
改善しよう!と努力をしているものの、なかなか良い方向に進みません。
長期間改善できないことは、いつしか「悩み」になりました。
ただし、僕の悩みは何故か軽視されがちです。
軽視され、本当の悩みとは思ってもらえないことが多いです。
前置きを長くしても仕方がありません。
結論から言うと、僕の悩みは「やせすぎていること」です。
さて、僕の悩みを聞いて、こう思った方がいるのではないでしょうか。
「羨ましい!!」
と。
実際に言葉にして言われたことも何度もあります。
「太りたい、だなんて贅沢だ。そんなことを言ってみたい!」
と。
僕の体重は成人男性にしてはかなり少ない数値で推移しています。
背が低いことを考慮しても、世の女性方より、かなり痩せている方だと思っています。
妻との身長差は10センチほどありますが、妊娠してから、恐ろしい勢いで僕の体重に迫ってきています。やがて僕の体重を抜かしてしまうかもしれません。
妊娠しているとはいえ、妻としては複雑な気持ちになることでしょう。
さて、妻の体重の話はいったん置いておいて。
僕が体重を増やすために行った努力がいくつかあります。
■その1
大盛りのご飯を食べる(もしくはお代わりをする)
そもそも痩せている原因の一つが食が細いことです。
美味しい食べ物を味わうことは好きなのですが、量を食うことは、かなり苦手です。
短期間でしたが、意識して大食いを試みました。
強制力を持たせるために、会社の先輩方に宣言し、大盛りのランチを食らう姿を監視してもらいました。
やはり、体重に変化はありませんでした。
■その2
意識してビールを飲んでみました。
ビールを飲むと、太る、というかお腹がでてくるイメージがあります。
薄っぺらいお腹周りに僅かな脂肪がつきました。
ですが、体重に変化はありませんでした。
※途中、だらしない体型になりたいわけではない、と気が付きました。
■その3
眠る直前に食事を摂り、すぐに寝る。
「食べてすぐに横になると、牛になる」
そんな迷信もあります。
仕事が終わるのが遅いので、何年もこのような生活を続けてしまいました。
牛にはならず、体重に変化もありませんでした。
■その4
禁煙をする。
意外かもしれませんが、1年半ほど前までたばこを吸っていました。
禁煙をしたのは、コロナが流行りだしたのがきっかけです。煙草を辞めれば、太る、なんて話をよく耳にします。
無駄な出費は減りましたが、体重に変化もありませんでした。
その他、毎日プロテインを飲む、毎日筋トレをする、等の試みをしましたが、思うような効果は得られませんでした。
毎日決まった時間に、体重計に乗り、常に体重というものを意識してみたのですが、駄目でした。
「ダイエット本」は世にたくさんあり、太っていることより、痩せていることが正とされがちな印象を受けます。
仮に僕が太っている人に対して、「そんなに太っていて羨ましい」と言えば、反感を買うことでしょう。
世の中の多様性は「おじさん」と「太りたい人」が蚊帳の外になっている気がします。
(突然、「おじさん」を登場させてしまい、すみません。でも世間は「おじさん」に対して、他のどの生物よりもちょっとだけ厳しく当たっている気がします。)
そんな僕ですが、実はもう一つ「深刻な悩み」を抱えていました。
過去形で書いたのには、もちろん理由があります。
解決したわけではありません。受け入れることができたのです。
それは「足が短すぎること」です。
いわゆる短足です。
正直僕ほどの短足を見たことがありません。
胴体と足の比率でいうと、僕と右肩を並べられる人間はなかなかいないのではないでしょうか。
学生時代、座高の測定をするときは極端に体をくの字に曲げました。
黒板の前の席だったときは、後ろの方々を気遣い、背中を丸めて、授業を受けました。
今ではすっかり猫背が定着し、かなり姿勢が悪くなりました。
運動神経は良くないのですが、身体測定の際、長座体前屈だけは、学年で1、2位を争うほどの結果を残しました。
長座体前屈は体が柔らかくなくても、座高が高ければエリートになれる不完全な種目なのです。
妻は僕の足の短さを見て、楽しそうに笑ってくれます。
僕の痩せすぎた体も、かわいいと言って愛ででくれます。
「夫婦はお互いの短所を受け入れてくれる存在」なんて言いますが、妻は受けいれるどころか、まるで長所かのように扱ってくれます。
嬉しい限りです。
そんな妻と僕の子どもが、この秋に生まれる予定です。我が子が、僕の長座体前屈の記録を優に勝ることがあったのなら、それを個性の1つとして受け入れてくれることを祈っています。
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