死ぬのが怖すぎて死にたくなった
私は、死ぬのが怖い。タナトフォビアという症状らしい。
死を初めて意識したのは、小学一年生の頃だったと思う。
ある日突然、死と無を意識した。
いつかこの幸せな日々が終わるんだ、無くなってしまうんだ、って思うと、怖くて悲しくなった。
「死」というものに現実感がまるでなく、まるで物語の中のものかのように思えた。
人が、自分がいつか死ぬなんて嘘だと思った。
そのとき私は、お母さんに泣きついた。
お母さんは「生まれ変わってもまたママの子に産まれてきてね」なんて言って、慰めてくれた。