金沢駅前、FORUSにオープンする「MIHON-ICHI」、プロデュースしました。
今週、3月18日に、金沢駅前、FORUS5階に「MIHON-ICHI」という店がオープンします。
当社には珍しい店舗設計。
基本的に、当社は店舗設計はしない方針です。展示会などの「仮設」空間に特化した空間デザイン会社として。
今回、実は新しい試みをしました。これからの社会、インテリアデザイナーによってしっかりと作り込んだ店舗だけでなく、「POP-UP以上、実店舗未満」といった店舗形式の在り方があってもよいのでは?と。
今回の店舗。発端は昨年10月に開催されたギフトショーでした。
店内に使用されている什器は、ギフトショーの石川県ブースで使用したものの再利用。
そして、店内は元々あった什器類等をほとんど再利用して構成しています。
「展示会デザイナー目線で実店舗を作ると何ができるのか?」
という主旨で、新しい何かを模索してみました。
今回やってみて、これまでの店舗の作り方でコストダウンした仕様と何が違うのか、と聞かれるとなかなか難しい回答になってしまうのですが、今後、この形式を模索していければと考えています。
おそらく、ポイントは「こだわり」と「割り切り」のバランス。
展示会ブースはスピードを優先する反面ディテールについては割り切りが必要になってきます。とは言え、こだわるべきところにはこだわらなければ、ただ安っぽいだけになってしまう。だからこそ、どこにこだわり、どこを割り切るのか、見極めが重要だなと感じています。
また、施工時間を短くすることも大事。この形式はオープン時の施工も大事ですが、撤退時も容易でなければならない、と感じています。
だからこそ、店舗の施工は合計10時間以内。と決めて計画を行いました。
今回のこの計画が完璧なもの、とはまだ言えませんが、私が日頃展示会ブースで培っている考え方を取り入れて計画してみました。
「展示会の考え方が、今後の商業施設にとって何らかの進化のきっかけになるのでは?」ということを社会に提案したくて、今回のこのリリースを書いてみました。
お時間のある方、是非金沢に寄った際には駅前のFORUS5階にお立ち寄りください。
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