[PHASE] 専用展示台が出来てきました。
6月1日から始まる試験展示会[PHASE]。準備は着々と進んでいます。
今週、設営会社のbecauseさんにお邪魔して制作している展示台をみてきました。becauseさんは今回の[PHASE]ではメインメンバーです。
当初から「このコロナの状況をなんとかしたいね」との話をしていて、その流れで今回の開催が実現した、という次第です。
becauseさんの工場は東京の四つ木にあります。かなり大きな工場で大手さんのお仕事も通常はされていて、当社も展示会ブースの設営を頻繁にお願いしています。もちろん、展示会が開催されている通常期の話なのですが・・。
1.今回の展示台デザインのポイント
今回の展示台は「出展者が不在」という点と「コロナ状況下」ということを踏まえて、以下の点を考慮しています。
1.展示台を大きくせず、「1人でしっかり見る」形式にする。
2.通常の展示台と比べて、展示棚を複数段設けて、展示量を多くする
1はコロナ対策上、大人数で1つの展示台に集まることがないようにしています。左右の壁面を少し高めにしていることも、周囲に人が集まってしまうことを避けるためです。
上記の2について。通常の展示会では、出展者がいると来場者は無意識に警戒してしまいます。「つかまるんじゃないか」と。出展者もなるべく商談を増やしたいので声を掛けるタイミングを狙ってます。つまり展示台を見る時も、どうしても出展者のことを意識してしまう、ということになるのです。
ですが、今回は出展者がいない。
ということは、「自由に見たいだけ展示台を見れる」、ということになるわけです。このことは展示台を考える上では重要な要件になります。
自由に見れるのに、商品を置いているのが「展示台の最上部」だけだと、なんとなく「もう見終わったか・・」となりそうです。そこで、展示台に複数の段を設けて、「下にもまだ商品を置いてある」と思っていただき、それぞれの棚をじっくりと見てもらう、というような工夫をしています。
この方法はシンプルな考えですが、出展者不在という状況を活用した有効な方法だと思います。
2.展示台各部の構成
今回の展示台は、4層から構成されています。
最上段:ディスプレイスペース(メインの商品を綺麗に飾ります)
2段目:メイン商品に関連する商品等の設置(パッケージや色違いのものなど)
3段目:その他の商品設置(メイン商品ではないけど、バイヤーに見てほしい商品)
4段目:出展者用の収納(在庫やパンフストック等を白段ボールに入れて設置)
以上のような構成となっています。最上段のディスプレイスペースには、今回タブレットも設置し、出展者の説明動画を流すようにしています。
3.解体・ストックしておける形式に
通常展示会では、木工でブースを作る場合、1回ごとに破棄をしてしまうことも多々あります。しかし、これからの時代、なるべくそれは避けてコストを削減したいところ。そこで、今回は簡単に解体出来て、再利用できるように構造を調整しました。例えば、百貨店の催事などの場合、使わない時には解体してコンパクトにして倉庫に置いておく、ということも可能となります。棚板を取り付ける場所には耐震対策が施されたパーツを使用。見た目はシンプルですが、かなり頑丈に製作しているのです。
今回の展示台、私が書いた図面を基に、どうすれば綺麗に解体してストックできるのか、becauseの皆さんが考えてくれました。当初のデザインイメージを崩さず、かつこだわりを持って作っていただいています。
↑これは当初、確認のために作った模型。背板の形状や棚板の寸法を少し変えました。
さて、設営は明日30日から。楽しみです。
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