見出し画像

衛星紹介シリーズ2:PlanetScope(プラネットスコープ)

※写真はアメリカのナイアガラ・フォールズ(Google Earth提供)

こんにちわ、ペンギンラボです。衛星紹介シリーズ第2弾はアメリカに本社のあるPlanet(プラネット)が運用している「PlanetScope」という衛星について書きたいと思います。

前回、Sentinel(センチネル)というヨーロッパの衛星をご紹介しましたので、こちらと対比しながら特徴を述べたいと思います。

特徴その1:毎日撮影できる

ビジネスへの活用を考える上で、最大の特徴はこちらです。センチネルは2-5日に1回しか撮影できないため、みたいシーンを取り逃す可能性がありますが、プラネットは毎日同じ時刻(午前10−11時)に同じ場所を撮影しており、その心配がありません。

これは時系列で土地の変化を追う場合、非常に有用なポイントとなります。その理由は、Planetが180機もの超小型衛星を同時に運用しているからです。こういった多数の衛星を一体的に運用する形態を「衛星コンステレーション」と呼びます。

プラネットでは、毎年最新バージョンの衛星を複数打ち上げ、古くなったものは大気圏で燃やすという運用を行なっており、いかにもアメリカっぽい(ヨーロッパにはない)発想だなぁ、と感じる部分ですw

特徴その2:解像度と価格のバランスが良い

PlanetScopeは分解能が3.7mと、センチネルの約3倍です。この解像度になれば、都市部や農地もかなりクリアに観察できます。例えば農地であれば、センチネルと同様に植物の生育状況がモニタリングできるので、よりピンポイントで肥料を撒くべき箇所を特定し、より効率的な肥料の使い方が可能になります。

都市部の写真例


農地の写真例

また、プラネットでは1haあたり年間数百円から入手可能であり、手頃な価格が受けて、農家を筆頭に3万以上のユーザーがいます。

今後、プラネットでは50cm級の、さらに高解像度な衛星の打ち上げを多数予定しており、高解像度化、低価格化はさらに進むと考えられます。この流れに乗って、弊社でも色々なサービスを検討中ですので、ぜひ引き続きよろしくお願いいたします!(フォローもね!w)

以上、シリーズ第2弾でした、最後までご覧いただきありがとうございました!