個人が、会社を、国を、超えていく時代
こんにちは、ペンギンラボです。今日は生成AIが我々に与える影響について、考えてみたいと思います。
生成AIとこれまでのAIは何が違うのでしょうか?今までのAIといえば、例えばスーパーやコンビニなどで使われている「需要予測AI」が一つ、あるかと思います。
これまでのAIはアウトプットのデータ量が少ない
「需要予測AI」の場合、天候データやこれまでの売上データなど多数のインプットを学習し、データに隠されたルールを導き出すものでした。例えば、毎週特定の曜日になるとコーヒーが売れやすいとか、近くで小学校の運動会などイベントがあると急に売り上げが伸びる、などのルールをデータから学習するというものです。
こういったAIは、基本的に多数のデータを使って、一つの予測値を出します。コンビニの場合であれば、ある商品がある日に何個売れるか?といった具合に。これに対して、生成AIはどうでしょうか?もちろん、生成AIも膨大なインプットデータを必要とする、という点では同じです。しかし、アウトプットが違います。
生成AIは膨大な情報をアウトプットする
生成AIはテキスト情報をインプットとして、画像や動画などを生成します。これはたった数十B(バイト)の情報から、数MB(メガバイト、数百万バイト)、数GB(ギガバイト、数十億バイト)の情報が生成されることを意味しています。そう、私が注目している生成AIの特徴は、この「インプットとアウトプットのデータ量の差」です。これにより、生成AIのユーザーは自分の意図したデータを大量に作成し、世の中にばら撒くことが可能になります。
AIの作成コストは限りなくゼロに
さらに、今の時代はChatGPT(ver3.5)を使えば、無料でAI作成に必要なコードを生成することができます。また、生成したコードは、これまた無料のGoogle Colaboratoryを使って動かすことで、何かを予測するAIを作ることが可能です。世の中に公開されているアプリケーションを組み合わせ、その使い方をYoutubeなどで学習すれば、誰でも無料でAIを作ることができる、すごい時代になったわけです。
AIがAIを作る時代に
先ほど、ChatGPT+Google Colaboratory+YoutubeでAIが作成できる、と書きました。そして、これらのアプリケーションはすべて公開されたサービスです。つまり、生成AIが学習し操作可能なコンテンツであり、あなたは「明日の売り上げを予測するAIを作って」とテキストで生成AIにお願いするだけでAIが作れちゃいます。さらに、あなたが定期的にAIを作る仕事をしている場合、そのスケジュールとタスクリストを生成AIにインプットすればAIが自動でAIを作り、あなたの持つデータ量は高速で膨れ上がり、あっという間に会社の持つデータ量を凌駕することでしょう。
さぁ、組織を超えていこう!
これまではデータといえば国や企業に集中していました。しかし、これからは目的を持った個人が、安価に大量のデータを生成できる時代になります。データが競争力の源である現代において、これは大きな意味を持ちます。もちろん、医療や金融などの規制業界ではこういった状況は広がりにくいでしょうが、それも時間の問題だと思います。それは、個人が会社や国に変わってより魅力的なコンテンツを作成できた瞬間に崩れるでしょう。
さぁ、準備はできました。あとは自分を解放してみてください。そうやって一歩を踏み出そうという方を、ペンギンラボは応援していきます!