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【コロナ時代のバー】個人的に好きなウイスキーバー『JOSUI』がはじめた新しいカタチ。

鹿児島市下荒田の住宅街の中に、一軒だけぽつんと灯りをともすウイスキーバー『JOSUI』

僕は深夜の仕事帰りや、温泉に入ったあと、だいたい最後のお客さんとして立ち寄ることが多かった。

いつもひとりかふたりの先客がいて、あいてる席について注文し、一杯目を飲み終わるころにはなぜかお互いのことを話しはじめている。

カウンターだけのちいさなお店だからというだけでは説明がつかない、独特の空気。これは間違いなくカウンターの中にいるマスターが醸し出しているものだと思う。

マスターのブログ。僕は特に3月23日の記事が好きです。

2020年4月25日から鹿児島県知事の自粛要請により、大半の飲食店は19時ラストオーダー、20時クローズという短縮営業を選んだ。

そして『JOSUI』も同様に短縮営業を選んだ。

僕らのような居酒屋は料理のテイクアウト。そして期間限定の酒販免許をとれば、お酒もテイクアウトできるようになった。料理とお酒を一緒にテイクアウトできるのは便利だし、嬉しいと言ってくれるお客さんも多い。

僕らも普段はなかなか行けない高級料理店のテイクアウトを利用した。おいしかったし、楽しかった。

でも、僕が今回いちばん嬉しかったテイクアウトは、間違いなくこの『JOSUI』のテイクアウトだ。

4月27日現在『JOSUI』の開店は14時。まだまだ明るい住宅街の中で、木の扉を開け放している。普段は薄暗い店内も大きな窓から入る陽光で、バーというよりも喫茶店みたいに見える。と思ったら、マスターがおもむろにコーヒー豆を挽き始めた。

コーヒーを入れてもらってる間に、カウンターの上や書棚に並ぶ本を物色する。マスターの私物もあれば、テイクアウトできる『商品としての本』もある。最近はあまり他人の本棚を見る機会もなくなっているので、久しぶりの感覚にドキドキする。

入れてくれたコーヒーを飲んで、本を読む。たまに本を閉じてマスターに話しかける。こういう時間を過ごすのっていつぶりだろうと考える。

深夜に来ていた時も、マスターの後ろにある大きなウイスキーの棚を眺めるのが好きだった。手元のウイスキーを飲みながら「次はどれを飲もうかな」と考えるのが好きだった。

今日は明るい光の中で同じように考える。

「どのウイスキーを持って帰ろうかな」

いつもみたいに相談する。どのウイスキーにするのか、こないだ飲んだあれが美味しかったから似てるやつがいい、明日休みだから3種類くらい、ボトル持って来たからこれに入れてくれますか?

まだ子供が小さいから、いつも夜中にひとりで来ていた『JOSUI』。今日は、はじめて奥さんとふたり一緒に来ることが出来たのも、嬉しかった。

こないだは夫婦で子どもも一緒に来てくれた常連さんもいたんだよ。と笑って話すマスター。

夜中にバーの灯りがともる日常が戻ってくるまで、どれくらいの時間がかかるかわからないけど、こういう日常もまあそれはそれでね。といった空気感が「相変わらず、好きだなー」と思ってしまった。

Whisky Bar JOSUI
鹿児島市下荒田3丁目11−9 中崎ビル1F
099-800-5939
☆お店の横に専用駐車場あり

ウイスキーのテイクアウト、1杯500円から
(僕が個人的に飲んでみたいやつは1杯1500円でした。絶対買う!でもホントにいいのかな笑)

テイクアウト用のガラス瓶 3杯用/6杯用 各300円
外でも飲める、割れないウイスキーグラス 300円
(テイクアウトはマイボトル、マイグラスにも注いでくれます)

結局マイボトルに注いでもらった笑

14時から19時までなら店内営業もやってます。錦湯の帰りに行こうかな。

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ペンギン酒店 ろくちゃん(居酒屋店主)
子育てしてる大人たちが心からリフレッシュできる飲食店を作っていきたいと思っています。応援してくれたらとってもうれしいです。