#15「ぜひ紹介したいお店があるんだ」、もちろん、僕の大好きな『ポール』の話。
こうして僕は鹿児島で自分たちのお店『騎射場の居酒屋 ペンギン酒店』をオープンしたのですが、そのルーツとなったお店は東京の銀座にあります。
『カレーとワイン ポール』、僕たちのだいすきなロペスさんとはばちゃん夫婦のお店です。
2013年なので、もう6年も前ですね。2月10日、僕はポールのお知らせ(ブログです)にこんなことを書いてました。
どうも!ロッペイです!
連休中日、いい天気!
洗濯びよりですねー。ほくほく。
パーンと広げてベランダに干すのって気持ちいいー!
ポールに来てから今日で10日目、毎日がほんとうに「刺激的」です。カレーだけに。
スタッフもお客様もみなさんほんとあったかくて、毎日やってても「飽きない」です。カレーだけに。
今日はちょっと早めに行って、ロペス店長のカレーの仕込みを見せてもらいます。
魔法の粉とか使っちゃってんのかなー、ウキウキ。あの黒いツブツブはなんだろう、ワクワク。ちょっとくらい手伝わせてもらえっかなー、ドキドキ。あー、楽しみだー。
うまいこと言おう(書こう)として完全にスベっています。当時のぼく。
ここの日から6年1ヶ月後にぼくらがお店を出すまでのことは、また別の機会に書きますね。
本題に戻ります。
ポールってどんなお店なのかをひとことで言うと「常にさりげなく、でも毎日ちゃんと磨き続けられているお店」です。そしていつもあたたかく、帰る時にはかならず自分たちが元気で笑顔になっているお店です。
カレーも、ワインも、来てくれた人を元気にする、楽しい気持ちで帰ってもらう、そのために存在するんだということを、僕はポールで教わりました。
そのためには何やってもいいよ。
どんどん考えて、どんどんやってみて。と背中を押してくれました。
そのためにいろんなお店に連れて行って、刺激を与えてくれました。
実際はすぐに系列のお店に異動になり、働かせてもらった期間はほんとに短かったのです。でも自分が動いてる時には見守ってくれて、動けてない時には背中をやさしく押してくれて。そんなふたりに助けられ、そんな人に自分もなりたいと素直に思わせてくれました。
ぼくだけじゃなくて、お客さんとして来てくれた人たちもきっと同じことを感じているんだと思います。ちいさなお店のなかは本当にしあわせであたたかな空気にいつもあふれています。
「ろくちゃんは、どんなお店をつくりたいの?」と何度も聞かれましたが、そのたびに「僕は『ポール』をやります」と答えてました。ですよね?ロペスさん、はばちゃん。
僕たちは今、鹿児島で自分たちなりの『ポール』をやっています。関わってくれる人たちが元気になってくれること、笑顔になってくれること、そのためにさりげなく自分たちでお店をこっそりしっかりちゃっかりと磨き続けています。
また東京に帰った時には遊びにいきますね。あ、もう40歳を越えてきたので、カレーは大盛りじゃなくてだいじょうぶです。
また会えるのを楽しみにしています。
(つづきます)