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#18「私がした発想の転換」

ペンギン酒店のオープン前日、プレオープン営業を終えて、ぼくとはなちゃんは呆然と立ち尽くしていた。

「やばい、全くお店がまわらない」

飲食店で働いたことのある人ならこの「まわらない」感じを味わったことがあるかもしれない。もしくは他のお店であっても。
オーダーを取りにいけない、伝票を書きもらす、料理が全く出せない、お会計が間に合わない、帰った後の片付けが出来ない。

僕たちは、ここで発想を転換することになる。

最初は苦肉の策として生まれた『第一ペンギンスタイル』だ。

テーブルにメニュー置いてません。
ドリンクメニューはなくて、ボトルにぜんぶ値段かいてます。
フードメニューは料理カウンターに大きくはり付けてます。
先払い、そのつど払いでやってるので伝票も最後のお会計もありません。
お金のやりとりが大変なので、100円未満の値段設定もありません。
ペイペイもクレジットカードも使えます。
先払いのオリジナルドリンク&フードチケット『ペンペン』も買えます。

とまあ、こんな感じでやってます。
もちろんこれが最終形態ではなく、ここからどんだけ変化していくのか、ぼくらもまだまったく想像がついてない。

ただ、来てくれる人たちに、いかに楽しく動いてもらうかを考え、自分たちがやる仕事を絞ることで質をあげていく。

これって僕らが目指していくお店のスタイルに近づくとてもたいせつなポイントになっている。

ちいさいけれどたしかにしあわせを感じられる、家族でずーっとたのしく続けていけるお店を目指して、今日もぼくらはちいさな発想の転換をくりかえしている。

(つづきます)


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ペンギン酒店 ろくちゃん(居酒屋店主)
子育てしてる大人たちが心からリフレッシュできる飲食店を作っていきたいと思っています。応援してくれたらとってもうれしいです。