ウェブ解析士の資格取得のコツ
本記事では、ウェブ解析士の資格取得について紹介しています。
1、ウェブ解析士とは
最近はウェブは欠かせない存在になり、昔のように箱(サイト自体)があれば優位性を確保できていた状況から、現在はさらにウェブを使ったサービス内での競争が激化しています。
ただお金を積んで広告に投資すれば、成果が出る時代も終わりを迎え、どのようにユーザー心理を読み解き、ユーザーにとって最適なサービスを提供できるかといった、UXやCXといった観点も併せて重要性を増してきました。
そういった中で、Web解析も必要性を増してきており、ウェブ解析士といった資格も誕生しました。
ウェブ解析士とは、オンライン・オフラインを問わず、事業の成果に繋がる行動を促すことが仕事です。それを実現するには、データの解析だけをすれば良いのではなく、周囲にどう働きかけていくかも理解する必要があります。
具体的には、ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する以下の基礎知識を習得、共通の用語認識の基に、営業・制作・開発・社内ウェブマスター業務等の遂行・業務効率化を可能にすることを目指します。
・ウェブマーケティング、ウェブ解析を行う上で必要な用語(定義~使い方)
・アクセス解析から得られる情報の認識・分析方法・計算方法(用途に応じた適切な利用)
・ウェブ解析による課題の発見方法と改善手段(事業成果に繋がる解析の考え方)
そもそもWeb解析とは?などから知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
過去記事:Web解析士ってどんな仕事?
2、ウェブ解析士の資格取得までの流れ
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会の運営による民間資格になっており、2010年9月から資格が立ち上がっています。累積の受講者数は2014年12月に1万人に、2016年12月には2万人に達しています。ウェブ業界を取り巻く情勢に合わせ、カリキュラムは毎年改訂されているので、常に変化の激しい業界の最新の情報を学ぶことができます。
ウェブ解析士は、ウェブ解析士、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターといった3つのグレード構成になっています。
画像引用元:ウェブ解析士協会HPより
ウェブ解析士の試験には段階が2つあり、認定試験(選択式)→認定レポートの提出、といった流れとなっています。下記に、実際に私が行った、ウェブ解析士の申し込みから資格取得まで流れを紹介します。(上級、マスターの流れは協会HPをご覧ください)
1、ウェブ解析士認定試験に申し込み(こちらから)
2、受験日の決定と、受験料の入金
3、公式テキストを使って、受験日まで勉強(公式テキストはこちら)
4、試験当日:自宅からオンラインで受験が可能でした♪
5、試験合格可否確認:オンライン受験なのでその場で合否判定がわかります
6、主催者に合格の旨を伝え、認定レポートの作成・提出
7、レポートの合否、およびウェブ解析士資格合格の旨が主催者より連絡
8、2週間後くらいに認定書が届く
試験申し込みから、最終合格まで、1か月くらいの比較的短期間で取得ができました。
3、試験までの勉強方法について
勉強方法としては至ってシンプルで、
上記を使用して勉強するだけです。公式テキストはボリュームが多いので、一度さらっと一通り読む→もう一通り読んでわからないところに付箋を貼る→付箋の個所を調べて分かるまで勉強するといった流れで勉強しました。
公式テキストのみでも十分知識は得られるのですが、試験特有の問題の出方や重点的に勉強しておいたほうがいい範囲については問題集を使わないとわからないので、その点問題集があったほうが試験自体受けやすくなると思います。
4、実際に試験を受けてみた感想(試験の難易度など)
実際想定したよりも若干難しかったです(笑)
私はWebディレクターとして2年ほど経験を積んできた状態だったので、すべてが新しい情報ではなかったのですが、Web解析という点では新しい知識や深いところまで説明されているので、テキストすべてを網羅するのは結構苦労しました・・。
問題集も使用したので、問題の出方や出やすい箇所などを暗記することはできたのですが、一番ややこしい問題だったのが、数値の計算ですね。試験時間は60分60問なので、時間制限がある中、売上やCVR、インプレッションからの流入数を逆算して広告費用算出・・など、結構時間取られる問題が多くあったのでその点解くのに苦労しました。
なので、ウェブ解析士の試験勉強でスラスラ解けるまで、数値の計算の勉強をしておくといいかもしれません(数字の強い人であればいらないと思いますが笑)あとはわりかし問題集と似たような設問が多かったので、問題集を使って勉強したら受かりやすくなると思います!
ちなみに、試験の合格率は6〜7割だそうなので、ある程度時間とって勉強すれば問題なく取得できる資格だと思います。
認定レポートについては、いくつかお題があってこのレポートから言える考察を述べよ、みたいなものです。やったことがある方にとっては結構楽だと思います。所要時間は見直しなども含めて半日あればできるのですぐに終わります。
5、おわりに
ウェブ解析士をとれば、ウェブに関する幅広い知識を得ることができるので資格取得にとどまらず、ウェブ業界で働く人にとってはとてもいい勉強になるとおもいます。
ウェブに関して、分析や解析についてより深く学びたいかたはぜひ受験してみたらいいと思います。会社によっては資格取得の補助もあるとおもうので調べてみてもいいかもしれません!
関連する過去記事はこちら
第1回:ウェブ解析士ってどんな仕事?
第2回:Web解析の基本的な指標
第3回:ビジネス分析とユーザー分析
第4回:ウェブマーケティング解析の方法について