推薦入試は全然甘くない!!現役生より
推薦入試を考えている受験生、保護者、こんなことに興味がある変人向けです。
自己紹介
はじめまして。高校3年生のキツネです。現在、ちょうど入試期間中でメンタルがボロボロでございます。今年受験してきた大学の体験記を書く予定です。いいねとフォローお願いします。
そもそも推薦とは
推薦にはさまざまな種類があります。3つの推薦と現状を紹介します。
学校推薦型選抜(指定校型)
大学側が指定した学校の生徒のみが出願できる推薦入試です。校内選抜を切り抜けた生徒のみが出願できます。
出願基準は厳しいことが多いです。学校側は否定しますが、受験したら基本合格します。専願です。(この記事では深くは触れません)
*実技試験を必要とする指定校推薦は落とされる場合があります。
学校推薦型選抜(公募型)
大学が定める出願条件を満たし、校長の推薦があれば出願できます。大学によっては、一校からの受験者の人数を制限している場合があります。
専願の場合が多いです。普通に落ちます。
東京科学大医学科の場合、一校につき二名です。
これを超える人数が申請した場合、校内選考で二人選びます。私の高校でも校内選考になっていました。
総合型選抜(旧AO入試)
大学が定める出願条件を満たし、校長の推薦があれば出願できます。これには人数制限がないので、受験ハードルは低くなりますが、ライバルは多くなります。専願の場合も併願の場合もあります。一般入試より倍率は低いことが多いが、最近はあまり差がなくなってきている気がする。
(番外)指定校は的確に使おう
世間では色々言われていますが、自分が行きたい大学の指定校枠があれば、迷わず使いましょう。
ただ、自分は興味ないけど、知名度あるからとりあえず申請しようはやめましょう。その行為で、行きたかった別の生徒が行けなくなる可能性や興味ないことによる大学での怠慢行動で指定校枠がなくなるかもしれません。指定校枠がなくなると、多くの場合戻ってくることはありません。
推薦は「楽」はもう時代遅れ
私の学校の昭和型先生とネットでは推薦は甘えとよく言っていますが、全く違います。AO入試と呼ばれていた7,8年前であったら事情は違うと思いますが、最近の推薦入試は普通に落としまくります。
ここで、私が落ちた中央大学商学部の総合型選抜と一般入試の倍率を比べましょう。
一般 推薦
会計学科 3.4倍 4.0倍以上(4人受験合格者なし)
国際MK 3.4倍 6.3倍
経営 4.8倍 6.2倍
金融 4.8倍 受験者いない
こんなもんです。
多くの学生たちは評価基準がわかりにくい推薦で勝負するより、点数が出て問題傾向もつかめる一般入試のほうがやりやすいと感じていると思います。私の友達でも、推薦基準は満たしているが、対策しづらい推薦は無駄に時間がかかるといって一般入試に振り切ったひとがいます。
推薦入試は本当に受験生にプラスか
総合型選抜を受けてきた身からすると基本はマイナスと感じています。
詳しく説明します。
*あくまでも私個人の意見です。
受験までの過程が大変
推薦を目指す生徒のロールモデルは人によると思いますが
6月 小論対策開始
7月 志望理由書添削
8月 志望理由書を完成
9月 出願
この形が多いと思います。ええ、受験勉強真っ只中に「受験勉強」に繋がらないことをしなければいけません。合格には繋がりますがね。
小論対策は週1の添削で国語科の先生に対応していただいたので、負担にならなかったですが、環境によっては大きな問題となりうるでしょう。最も大きな問題は志望理由書などです。
その1 志望理由書が、、、
大学側は志望理由書もしくは自己推薦書を要求してくることが多いです。
そして、最大の問題が文字数です。このブログのここままで1631文字です。これに約400文字足さなければいけません。正直、ある程度細かく書くと2000文字で足りなくなってきますが、、、ともかく!2000文字は結構な量です。しかもボールペンなので間違えたら、一枚まるごと書き直さなければいけません。
これの下の方で間違ったときの絶望感といったら!!!ああああ!!!!!
嫌な記憶だ!!!!!!!
この紙に清書する前に添削をする必要があります。
担任の先生にお願いしましたが、先程の昭和型先生なのでまともに見てくれません。結局小論の添削をしてくれている国語科の先生にお願いしました。
添削され、直し、提出しというサイクルを4回ほど繰り返したあとやっと聖書ができます。つまり一つの大学に出すために10000文字書かなければいけません。私は5校受けたので合計約50000文字です。大変です。貴重な夏の勉強時間をこれに割いてしまいました。勉強時間が足りません。
あ、ちなみにここらへんで2000文字です。
後悔している様子はここで確認できます。
その2 経歴書、実績報告書、、、
志望理由書ももちろんめんどくさいのですが、地味にめんどくさいのが、経歴書等の資料です。これも一発書きなので、間違えたら全部やり直しです。おそらく受験に積極的な両親や塾に頼めばやってくれるものではあると思いますが、どちらもない自分からしたら時間大食いモンスターでしかありませんでした。
その1その2含めて時間がかかりすぎています。ええ。
受験期間の折り返し地点におけるメンタル
9月 出願
10月 書類選考(一次選抜)合格発表
11月 二次選抜
12月 結果発表
総合型選抜の典型的なスケジュールはこんな感じだと思います。
長いのです。メンタルがやられるのです。結果が出るまでいちいち一ヶ月待たなければいけません。
複数の大学を受けてたらさらに地獄です。私みたいに1校目が不合格であれば、さらに地獄です。すごく不安な気持ちを抱えたまま試験に挑むことになります。文字では伝わりづらいですが、本当に大変です。
塾の有無が露骨に出やすい
一般入試では言ってしまえば点数を取れれば合格です。非常にわかりやすい。そのため、独学で大学入試に挑むひとも多くいます。しかし、総合型用の塾では経験数が多い講師による小論文添削の講座やネットには転がってない受験情報が山程あります。そのため、自力では対策できないことがどうしても発生してしまいます。
とはいえ!!推薦は受けておくべき
冒頭で基本的にマイナスとか言ってしまっていますが、メリットもたくさんあります。
単純にチャンスを増やせる
当たり前ではありますが、重要です。
行きたい大学の入試で、共テ利用 + 一般 に加えて、学力が強くは関係してこない入試方式でもう一回チャンスを得られるのは、貴重です。
実績がある人は評価されやすい
推薦入試ではフォトコン入賞した!県大会でた!部長になった!など他の人が成し遂げてないような実績が評価されることがあります。そういった方々は有利に働きます。(ただ、実績の凄さの程度ではなく、そこからなにを学んだかという点が大事です。)
自分にあった方法を
推薦は甘い!!という意見に反論したいがために書いた文章でしたが、どうでしょう。倍率も高いところは高いですし、対策が難しいなど推薦特有の難しさがあります。自分がアピールできるところを評価してくれる方式で勝負するのがいいと思います。なんか身も蓋もない結論になってしまいましたね。
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