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オモコロ等で2024年等に書いた等した記事等を振り返る
こんにちは、ペンギンです。
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WEBライターとして活動するようになって、1年が経ちました。
自分のことを全く知られていない状態から、つまりマジのゼロのゼロから、面白いと思ってもらえる文章を書く、書き続けるというのは本当に難しいし、何度も心の折れかけた道のりでしたが、ひとまず1周はやってこれました。
これを何周も、何年もやっている各界の諸先輩たち、本当にすごすぎる。
年末の特権として、タイトルの通り、振り返りたいと思います。
・オモコロ以外も含まれるので「オモコロ等」
・2024年以外も含まれるので「2024年等」
・書いた以外も含まれるので「書いた等」
・記事以外も含まれるので「記事等」
です
主に自分へのねぎらいが目的です。年1くらい良いですよね!
ついでとして、「ペンギン」というライターがいることを知ってもらえたら、この上なく嬉しいです。
覚えづらくて検索しづらくて言及しづらい名前でライターを始めてしまったので、記事は知られていても自分が知られているという感覚は未だにほとんどありません。
こういう機会にちゃんと前に出ないと、「ペンギン」が一生定着しない気がしております。
ゆっくりじっくり、コーヒーを何杯もおかわりしながら書いているので、長いです。
流し読みしてください。目次だけで良いです。記事のタイトルどれか一つに興味を持っていただければ、それだけで嬉しいです。
万が一、年末年始にやることがなくて暇だという方は、ゆっくりお付き合いください。
オモコロ杯2023
任意の単語を、最小限の手数で、なるべく、「黄金」に近づけるゲーム
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オモコロ杯とは、WEBメディア「オモコロ」が主催しているWEB記事コンテストです。
ペンギン(僕)は、オモコロ杯2023で優秀賞をいただいたことでWEBライターになりました。
ということでこちらは、僕がオモコロに入るきっかけになった記事です。「単語を黄金に近づける」という脳内ゲームについて説明しました。
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どうしても伝えたいしわかってほしい。いや、やっぱり本当はわかってほしくない。思春期みたいな矛盾した気持ちが記事の中で錯綜しています。
「初作品には作者の全てがある」とはよく言ったものですが、僕の場合は高校時代に、こういった類の怪文をmixi(1の方)やはてなブログに書いて、深夜に上げて翌朝に消すという奇行に及んでいた時期がありましたので、本当の初作品はそれらになります。
今となってはアクセスする術もありません。
オモコロ杯2023 結果発表!
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上述のコンテストの結果発表記事です。
僕に関しては、賞をいただけるかどうかよりも、オモコロ編集部の誰かに僕の黄金ゲームを(たとえ一瞬だけでも)認知してもらえるかもしれないという期待の方が遥かに大きかったので、無事書き切って提出できた時点でほとんど「糸」が切れていました。
なので、たまたま昼休みにスマホでSNSを流し読みして、「結果発表!」という記事が投稿されているのを見て、背筋がゾワッとしました。全然気持ちの準備ができていない。
落選即やけ酒できるように夕方までほっとくか?誰か他の人に一旦見てもらうか?瞬時にあれこれ考えた後、結局我慢できなくて意を決してページを開いて、最初にシュゴウさんの優秀賞受賞が飛び込んできました。シュゴウさん、マジすごすぎ。テーマ面白っ。審査員コメント分厚っ。すげぇ~~~!
で、その下にちらっと、見覚えのあるサムネが見切れていました。
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僕は「なるほど!」と思いました。
「自分の応募した作品がポップアップみたいに下に表示される仕様になってるのか!」と。本当です。本当に一瞬そうだと思いました。
そんな仕組みできるわけないしできるとしても必要のない意味不明な仕様すぎる。
審査員の皆さんからのコメントがあまりにもすごすぎて、プロの人たちに文章を一本読まれるだけで、書き手の性格や価値観、特技や苦手なこと、トラウマや性癖など人生がまるごと全部バレてしまうんだという感覚になりました。眼光紙背とは正にこのこと。
ちなみに発表までのnoteのスキ数は「1」で、その「1」は自分で押した「1」でした(さすがに「0」は審査の印象悪いかなあと思い、あがいたからです)。
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結果発表後はものすごく多くの方に読んでもらえて、しばらく頭が混乱していました。なんでみんな、僕の頭の中にしかないはずの「黄金ゲーム」を知っているんだろう?。自分の夢によく出てくるキャラをなぜかみんなも知っている、みたいな感覚です。
あと「パーチフメオ」が良かったというコメントをすごく多くもらいました。原宿さんからも。もう、何が何だか。パーチフメオて。
オモコロ特集
なぜイトーヨーカドーに入ると絶対「夜」になるのか?
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オモコロで初めて書かせてもらった記事です。
オモコロで記事が書ける。
ものすごく嬉しいし光栄なことなんですが、これ以上書けるネタがないことに焦りました。
黄金ゲームは20年かけて生み出したものです。書く時間そのものは1ヶ月くらいでしたが、書けるようになるまでの準備期間が20年。1記事あたり20年かかるライターなんて必要ありません。
とにかく何かしらネタがないと記事は書けないので、記事案をどうにか4-5個ひねり出して、面倒見の良いみくのしんさん(初対面)に泣きついて、案を見てもらいました。
しかし、全然盛り上がりません。自分で自分の記事案を説明していて、全然楽しくない。要は書きたくもない記事案を無理やり出しただけだったということです。
やっぱりライターは向いてないのかなあ、とモヤモヤしながら打合せが終わりそうになったその時、みくのしんさんが一言、
「ペンギンはこれ、書きたいの?」
と。ズバーーンとド真ん中に160km/hをぶん投げられました。
そこから、じゃあ書きたい記事って何だろう?ということで、みくのしんさん(面倒見が良い)とあれこれ喋って、自然とポロッと出てきたのが「イトーヨーカドーに入ると絶対夜になる」でした。
僕が生まれて初めて、本気で恐れ、本気でワクワクし、本気で真相を確かめたいと思った「外界」。今でも脳にこびりついている、僕の外界認識のルールを決めた幼少期の出会い。
たしかに、この話なら書きたい。
でもこれって「記事」なのか?そもそも「記事」ってなんなんだ?
またモヤモヤし始めそうだった時に、みくのしんさん(面良)に「よーし!じゃあいっちょ書いてみるか!イトーヨーカドー!!!」みたいな勢いでドーンと背中を押してもらって、僕もじわじわやる気になりました。
これが、「編集者(アクセラレーター)」――!
あの時ポロッとイトーヨーカドーの思い出が出てこなければ、僕は全然違う方向性のライターになっていたかもしれません。
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実際書き始めてみるとなかなか大変で、書きたいことをつらつら書いていれば良いというわけでは勿論ありませんでした。
いろいろ試行錯誤したのですが、1記事目でこんなに振り返っていたらnoteが大変なことになるので、次にいきます。
物にも「顔」があるじゃないですか?
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前回の勢いそのまま、雪の降りしきる中で一歩も外に出ずに自宅のモノを使って書いた記事です。
「顔」も、僕が"本気で考えたい"ことの1つでした。
顔というのはあまりに不思議だし、顔"に見えるもの"が世の中沢山あるのも不思議。でも僕は、それをも超えた「顔"ではないもの"」について本気で考えたかった。
理解し合えないものに対して、「憐憫」とか「健気」みたいな親しみを感じられるきっかけは、とどのつまり「顔」を認識できるかどうか。「顔」を認識できた物は、大切にできる。それは物だけじゃなくて人に対しても実は同じことなのかもしれない。そして自分にも顔があるということを、僕は時々忘れそうになる。僕も他者から見れば「顔」なのに。
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まあ、いくら「考えたいことを書く」といっても、こんなことをつらつら書いていても記事にはならないというのはわかってきたので、自宅にある「顔」たちにいろいろ動いてもらいながら、行き当たりばったりで写真をいっぱい撮っていたら、どうにか記事になりました。
自分の意志で書き上げた感覚があまりなく、物というアクターたちに助けてもらった記事です。
異世界推理日誌『この本屋』
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特集3本目は、オモコロで記事を書き始めてから出会った「とある本屋」に関するお話でした。
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要は「本棚の並び方が普通と違う」っていう話なんですけど、僕はその並び方の真実にものすごく感動したので、誰かに伝えたいという一心で記事にさせてもらいました。
記事を出した後に、読者の方から「DNAのリーディング鎖とラギング鎖みたいだ」って教えてもらって、僕は全然わからなかったんですけど、もしかするとこの本棚は、生物が数十億年かけて築いてきた最適なメカニズムの顕れなのかもしれません。
このあたりから、自分の中に既にあるルールの説明ではなく、外界に転がっている異物のルールを発見する、という新しい趣味が芽生え始めました。
「ワークマンのお通し」という夢の正体を探る
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「言葉の夢」について説明したくて書いた記事です。
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読み返しても書き足したいことが一切ないくらい、この記事の中に全て封入しています。ぜひ1ページ目後半の「レベル3.概念としての言葉しかない夢」だけでも読んでいただいて、皆さんの意見を聞かせてください。
この記事を書く前の段階では「レベル3」に関するネット上の言及が全く見つけられなかったので不安でしたが、公開後は意外と賛同の声をいただいて嬉しかった記事でもあります。
ちなみに最近見た夢のメモを読み返すと、こんなものがありました。
現実世界で冷蔵庫を漁っている時、一番上の一番奥の棚からパスタソースの瓶が見つかる。
夢の中にパスタソースが出てくる。近所の文房具屋に行く。水木しげるはもう印税暮らしだから描かないだろうか。いやお前さっきまで元気に名古屋一のビルがどうのってニュース読んでたやん!
夢のメモなのに「現実世界で」から始まるのがまず意味不明で、どこからが夢メモなのかすらわかりません。夢の中の夢という構造なのか、本当に覚醒時の出来事が前日譚になっているのか、今となってはもう思い出せません。
僕は寝起きの寝ぼけ方がなかなか激しいので、強めの夢を見た後は起きてからもしばらく夢うつつなことがあります。この時も、メモに起こしている最中に夢と現実のちょうど境界線上でグラついていた様子が伝わります。
「夢」の面白さとはまた別で、「夢メモ」の面白さというのもまた歯ごたえのあるテーマかもしれません。
こんぶのおにぎりと中学生時代を克服する
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僕の人生における態度、構えを決定づけた出来事について書きました。
実際読んでもらえるかはわからないけど、ちゃんと皆さんに打ち明けておかないと、記事を書き続けることはできないんじゃないかと思って書きました。
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何をそんなに重たい話をオモコロで、というテーマではなく、「こんぶのおにぎりが食べられません」っていうだけの話です。
わざわざおにぎりを握って地元に帰って、それでも結局食えないんかい!という流れを想像していたのですが、いろいろ噛み締めながら地元を巡っていたら、食えてしまいました。食えてしまったことで、僕の中では決着がついて、あの日のことは「記憶」になりました。
正体が分からないまま僕の脳内をさまよっていた「亡霊」だったものが、正体がわかったことでやっと尻尾を掴めて、「記憶」という棚に仕舞えるようになった、という感覚です。
ご飯のおかわり一回無料!+50円(税込)でごはんを小チャーハンに変更できます!(炒飯はおかわり不可)白米でのおかわりは可能です
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「本屋」の記事と同じく、街で出会った現象について考えた記事です。
たまたま入った中華料理屋で、この注意書きを一目見た瞬間に雷に打たれたような衝撃を受けて、これを記事に出来たらどれほど良いだろうと思って、しばらく温めた末に「注意書きの奥に見えるストーリー」を勝手に考える記事にしました。
そもそも注意書きの読み方がズレていたのは未熟な僕の不徳の致すところで、自分の世界に閉じた思索の危うさを自覚する機会にもなりました。もしちゃんと気づけていたらまた違う記事構成になっていたかもしれません。
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読者の方から「ハリイ・ケメルマンだ!」という感想をいただきまして、推理小説に疎い僕にとっては素晴らしい出会いをもらいました。
ハリイ・ケメルマンは推理小説家で、いわゆる「安楽椅子探偵(外界から遮断されて限られた情報だけで推理する探偵)」ものを書いていた人です。
「9マイルもの道を歩くのは容易じゃない。まして雨の中となるとなおさらだ」という文章だけをたよりに、外界と交信しないまま外界の推理をするという仕組みは、僕もこの前初めて読んで衝撃を受けました。
今回の中華料理屋のような衝撃的な一文との出会いはそう訪れるものでもありませんので、気長に次の出会いを待ちたいと思います。
【モールス】自分の感覚で暗号を作って、自分の感覚で解読してみる
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我慢できなくなって、自分で言語(みたいな法則)を作った記事です。
今まで以上に自分のお庭で好き勝手に遊ぶだけの記事になる予感がしたので、本当はもっと温めて多少なりとも名前を知ってもらってから書こうと思っていたのですが、我慢できませんでした。
いざやってみたら、完全に自分のお庭だった時間は意外と少なめで、日本語という言語そのものについて考えるボリュームが多めになりました。
やっぱり、言葉って面白い。
句読点の位置や数、特定の文字の頻出度合い、文構造の妙、一見するとつながらない2つの単語がバチッとつながる瞬間など、新しい発見が沢山ありました。
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これも読者の方からの感想で、「『踊る人形』だ!」というコメントをいくつかいただきました。
『踊る人形』は、シャーロック・ホームズが登場する短編推理小説だそうです。期せずして、「小チャーハン」から2本連続で推理小説みたいな記事になったということです。
文学というのは偉大なる先人があらかじめ切り開いてくれた「道」で、その上を歩いていれば、自分の内側の得体のしれない塊であっても「記事」というテイをギリギリ保てるのかもしれないです。
【長編】サザエさんを無音で視聴してストーリーを当てる
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年の瀬にすべりこみで出せた記事です。
今までの記事もそこそこ長かったですが、それらを遥かに凌駕する約2.8万字。
やっていることはすごいシンプルでイメージしやすく、かつ題材が国民的アニメだからなのか、結構多くの方から反響をいただきました。
僕としてはびっくりというか、あくまで今までの記事のスタイルやこだわりと地続きでのびのびと書かせてもらいました。
・おぼろげな記憶
・歯ごたえのある法則性
・永遠ではない日常
といった僕が好きなテーマを合体させようとした時に、サザエさんを観て推理するというやり方がちょうど良い塩梅だったんです。
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一番苦労したのは、ストーリーの類型マッピングでした。記事に出した「磯野家内/外」と「異物度高/低」の2軸にたどりつくまでに、3パターンくらい描いてはボツにしてを繰り返しました。
実際にやってみての一番の収穫は、『サザエさん』がものすごく好きになったことでした。
実は「こんぶのおにぎり」の記事と同じ構造になっているといいますか、僕の中では「憂鬱な日曜夜」の恐ろしい表象、得体のしれない化け物だった『サザエさん』の正体が分かって、日曜夜という憂鬱そのものがある程度克服できたんです。『サザエさん』当人は怪物でも何でもなくて、むしろ優しくて温かい心を持った子だったんだなと。
そんなことを書いても仕方がないので記事中では割愛しましたが、僕にとってこの企画は克服の物語でもありました。
それとは全く関係なく、「無音サザエさん」そのものがとても面白い遊びだと思いますので、いつの日か同時視聴会とかしてみたいものですね。
オモコロブロス
【ステーキのどん】行ったことのない外食チェーンにはじめて行く
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ブロスで初めて書いた記事です。
記事の内容としては「ステーキのどん」に初めて行って食う、というだけの珍道中です。
この記事ではそこまで表現していませんでしたが、僕は国道沿いにある何でもないチェーン店が結構好きです。
小さい頃の思い出でハッキリ憶えてるものって、意外と、旅行先とかの非日常ではなくて、旅行帰りに家族全員くたくたの状態で転がり込んだ国道沿いのラーメンチェーンで食ったチャーシュー麵とかなんですよね。
だから実は、そういう何でもないチェーン店も、子どもにとって大切な機能なんだよなあ、みたいなことを考えながら記事を書いてました。
【音声あり】マクドナルドの「のり塩じゃがバターベーコンてりたま」って、スナック菓子5種を一気食いすれば再現できるんじゃね?
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これは、オモコロの記事の中で唯一、思いついて即買い揃えて即食って、食ったその日に書き上げた「勢いだけ」の記事です。
「のり塩じゃがバターベーコンてりたま」という商品名を見て、ビビッときて、ブロス編集部に掛け合って記事にさせてもらいました。
掛け合うといっても、編集部から「良いね!」と言ってもらったわけではなくて、「‥‥は?」みたいな反応でしたが、衝動のままやらせてもらうのも良いかなと思ってそのまま突き進みました。
結果はご覧の通りですが、「Toy’s Eggの禍々玉(まがまが-だま)が絶妙にうまい棒に引っかか」った瞬間は、"運命"を感じました。
「何も考えなくて良い」一発型スマホゲームは、音楽が良い!2選+1
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僕は音楽を聴くのがめちゃくちゃ好きで、「音楽の良さ」を文章でちゃんと表現したいと思って書いた記事です。
正直そんなに読まれてはいない記事だと思われますが、ピンポイントで「界隈」的な方たちからアツい反響をいただいて、ものすごく嬉しかったです。
・ゲームとその音楽およびそこに付随するギミックにまで着眼している記事、割と(この媒体では)珍しいと思うのですごく好き
・オモコロで近代的なゲーム音楽のインタラクティブ生成とその機能についてここまで踏み込んだ記事が出てくると思わなくてだいぶ動揺していまふ
・SUPER HEXAGONの音楽のポイントが変わる話は、全面クリアくらいまでやってたら流石にそのギミックには気付けるもののわざわざ人に勧める時そのことを説明しないから良い記事
自分の「好き」をちゃんと説明すれば、同じことを思っている人と出会えるかもしれないという感覚は、今日に至るまで僕の大きな財産になっています。
ちなみにこの記事を書いた原動力は、3本目に紹介している「Pivvot」(サ終済)の良さを伝えたかったというものです。サ終していますが僕のスマホにはまだアプリが残っているので、Pivvotやってみたいよという方に対してはスマホごとお貸しすることも辞さない姿勢です。
【沼津】電車で寝過ごした最遠の地へ、もう1回寝過ごしに行く
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記憶の巡礼、という意味では「イトーヨーカドー」の後継にあたり、「こんぶのおにぎり」の前準備として書いた記事でもあります。
僕の記憶に関しては記事中に書いてある通りで、検証を終えた今でも真相の分からない歪な痕跡です。
また、実際にわざと乗り過ごしたことによって、「終電に3時間乗っているとトイレがヤバい」という学びを得ました。当時はそういう記憶はないので、膀胱も老いたのかもしれません。
この記事は、サムネが意図せずキャッチーになっていたからなのか結構色んな人に読んでいただきまして、記事中で訪れた魚料理屋さんからも「ご来店ありがとうございました」というリプライをいただきました。
沼津港の魚料理、びっくりするくらい美味しかったので、皆さんもぜひ。
丸めたティッシュをシフォンケーキの脇に置くと、生クリームに見える
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タイトル通りの検証をさせてもらいました。
実際に記事を読んでもらうとわかる通り、これも実は記憶の再現というスタイルになっています。当時は本当に、見えたんです。生クリームに。
記事公開後に恐山さんから「記事ってなんでもいいんだな」というコメントをいただきました。それはあなたたちが切り開いてくれた「道」です。本当にありがとう。
今見ると、「#グルメ」「#検証」というタグをつけていますね。怒られなくて良かったです。そういえば、記事公開直前まで「#工作」というタグもつけようとしていました。
「愛飢男(あいうえお)」みたいに同じ行だけで言葉を作って遊ぶ
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存分に言葉で遊んだ記事です。
こういう、お風呂に貼ってある五十音表でできる言葉遊びって、誰しも1種類は持ってますよね。
これは僕だけかもしれませんが、オリジナルの言葉遊びをする時って、実際に遊んでいる時よりも、「濁点をつけても良い」「"は"を"wa"と読んでも良い」みたいにレギュレーションを作っている時の方が楽しいんですよね。
ちょうど良いレギュレーションが完成したらほぼその言葉遊びは終わりというか、レギュレーションを調整するために遊んでいるフシがあります。
ちなみに僕が自分で気に入っている作品は、
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です。
今の僕なら、ミニストップのメシを食べられるかもしれない
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中学生の時にイートインできなかった「ミニストップのホットスナック」を今こそイートインするために、ミニストップをはしごした記事です。
記憶って、夏に思い出すものと冬に思い出すものがある気がしていて、僕の場合、通学路や学校関係の記憶は夏に思い出す傾向があります。
反対に、家族とか親戚まわりの記憶は冬です。なので今の季節はちょうど、おばあちゃんと遊んだ○○の記憶とか、おじいちゃんに連れて行ってもらった▲▲の記憶が、北風に乗って押し寄せてきているのですが、それらは記事になる可能性が1mmだけあるので一旦伏字にしておきます。
ネタバレになりますが、結局イートインはできなかったですし、できなかった理由は本質的には中学生当時と同じような構造だったので、大人になったからと言って何もかも克服できるとは限らないという学びを得た記事でもありました。
東京初進出のファミレスチェーン「トマト&オニオン」で弾丸ハンバーグを食べる
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「トマト&オニオン」というファミレスチェーンを初めて知って、すごい美味しかったので記事にしました。
「ステーキのどん」と同じく、僕にとっては未知のチェーン店ですが、誰かにとっては大切な思い出かもしれないんだなあという気持ちも秘めながら書きましたが、それ以上に「つなぎなし・牛肉100%」というのがこれほど充実感のある味なのかという驚きも大きかったです。
今までファミレスのメニュー選びの軸って「エビフライが入ってるかどうか」とか「無料で大盛りにできるかどうか」だけだったので、少し大人になったような気分です。
その他
【会員限定】ほかおにメンバー限定配信「ペンギンとお話をする会」
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ほかほかおにぎりクラブ(オモコロの会員限定コミュニティ)で月1開催されている「リモート飲み会」に、ゲストとして呼んでもらいました。
何を期待されているのか、何を喋れば良いのか、いろいろ考えながら出演していたので行き当たりばったりでしたが、楽しくやらせてもらいました。
その中の一部で、「地面から食べ物が生えてくるのってすごくないですか」みたいな話をさせてもらった記憶があります。
これは本当に日頃から思っていて、地面って、すごいなと。だって、地面に種を突っ込んだら「実」が出てくるんですよ。種を入れて種が出てくるんじゃなくて、種を入れたら種より遥かにデカくて美味しい実が出てくるって、これもう完全に、地面側が何か手心を加えているじゃないですか。地面は価値を生み出す装置なんです。
僕がそう思っているだけではなくて、前近代の科学的な営みの結晶である「錬金術」のとある一派においては「地面って種植えたら勝手に実が成るんだからめっちゃすごいよな。じゃあ、地面に鉄くずを植えて牛乳とか栄養のあるものをあげたら、金(キン)が成るのでは?」という仮説が大真面目に研究されていたらしいです。その感覚、すごい共感します。
前近代のこういった「科学じゃないけど科学的な何か」って、現代の視点から見て正しいか間違っているかという軸だけで評価されがちですが、そういう世の中側の真理ではなく人間側が生来持っている感覚的な理屈(矛盾しているがそれが良い)を考える上ではとても重要な宝だと思うんです。
じゃないと、いずれ僕らは「正しいか間違っているか」しか話せなくなっちゃうじゃないですか!?(?)
みたいなことをペラペラと、聴き手(みくのしんさん、マンスーンさん、ヤスミノさん)の包容力に助けられながら過ごしました。
僕もメガネで、3人もメガネなので、4の4がメガネでなんか良かったです。僕らって、やっぱメガネですからね。
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さらに余談で、これはリモ飲みでは話してないですが、タイトルにもなっている「ペンギン(ライター)」という字面を見て、ブワッと湧き上がってくるものがありました。
Wikipediaによくあるやつですね。「ウラヌス(競走馬)」とか、「くまのプーさん(2011年の映画)」みたいな、同じ単語に複数の記事がある時に「()カッコ」で絞り込みされるやつ。
でも「ペンギン(ライター)」って、ライターにも複数の意味があるじゃないですか!字を書くライターと、火を点けるライター。
だから本来は、「ペンギン(ライター(記事を書く人))」なんですよね。
とか。ここまでにしておきます。
アーカイブ動画も会員限定で公開されているので、ぜひ!
リレー日記「家の前に漂着するゴミについて」
同じオモコロライターのりきすいさんからバトンをいただいて、リレー日記を書きました。
日記ということで、基本は日常生活について書くものだと思うのですが、僕は日常生活のようでそうじゃないような、風向きの関係で自宅の前にやたらとゴミが溜まるんですという話を書きました。
かといって別に怒っているわけじゃなくて‥‥という内容です。
何を言いたいのかよくわからないと思いますし、分量も短めですが、結構力というか心を入れて書きました。
こういうバトンを回してもらえるのも、自分がWEBライターの世界に入ったんだなあという実感を得られる嬉しい機会でした。りきすいさんありがとう!あと、バトンを受け取ってくれたディッくんさんありがとう!2人の日記も最高なので、ぜひご覧ください。
ほか、まとめ
オモコロ合宿に参加させてもらったり、ライターのみんなと遊びに行ったり、他の方の記事にちょろっとだけ寄稿させてもらったり。
1年前までは考えてもいなかったような新しい出会い、新しい経験をたくさんいただきました。
どの経験も、僕1人では絶対できなかったことばかりです。
事あるごとに記事の相談に乗っていただいたみくのしんさんはじめ編集部の皆さん、会うたびに感想を伝えてくれたり激励してくれた先輩方や同期ライター、取り上げさせてもらったお店や風景のすべて。
そして何より、記事を読んでいただいた皆さん。とにかくまあエゴサーチしづらい名前でライターを始めてしまったのですが、記事に感想をいただける環境に心から感謝しています。ダメ元でエゴサーチをするたびに「ペンギンが水中でうんちしてて可愛かった」みたいなポストをよく見つけます。
殊勝なことを書きましたが、WEBライターとしては圧倒的な一兵卒なので、これからも謙虚に、甘んじず、でもテーマやメッセージは自分の信念にしたがって妥協せず、愚直に、ひたむきに、ものすごく、一生懸命、ごっそり、自ら、まるごと、よどみなく、しばらく、おおむね、なかんずく、別々に、直箸(じかばし)で、いかせていただきたいと思います。これが抱負的なものになります。
あと、来年はnoteの日記も少し動かしたいなと思ってます。
ただ1つ悩んでいることがあって、僕の記事の傾向上、日記というものが記事のネタ帳を兼ねてしまう可能性が高いので、記事の先バレみたいになっちゃったらどうしようと思ってます。
そういうのは来年考えるとして、今年の振り返りはここまでにしたいと思います。
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以上、ペンギンでした!
良いお年を!