暗くなりがちな場所でとても明るい薬剤師さん
季節の変わり目か体調不良が続いている。この間は、耳の奥が痛くて、その痛みはどんどん時間を追うごとにひどくなったので、慌てて、つい最近受診した病院へ行った。
ネット予約もできるけれど、窓口受付の時間でいく方が早かったので、診てもらった。結局は、
「ペンさん、リンパ腺腫れてますよ。ご自身でも気が付きませんでしたか?」と一言。
そっと触ってみると、左右とも腫れていて、左側がぷっくりと腫れていた。熱は出ていなかったので、それが救いだった。
抗生物質などの薬を出してもらうことになり、院外処方だと聞いて、隣にある薬局に薬を取りに行った。
初めていく薬局なので、ごく普通の会計のお姉さんから問診票の記入を求められ、お薬手帳と保険証を預けた。
そこからがびっくりだ。
男性の薬剤師さんがお薬をまとめた小箱を持って、登場したのだけれど、朝の9時からハイテンションだった。
「ペンさんですね。おはようございます。お薬手帳を拝見しましたが、ご気分はいかがですか?今日はどうされました?」
あのー、リンパ腺が腫れましてきたと心の中で呟く。きちんと言語で伝えたけれどね。
「あらー、大変ですよね。遅れましたが、私ここの薬剤師として勤務しております○○です。お薬の説明をしますね。」とかなり丁寧に説明してくれた。
説明後に会計を済ませてから、薬を整理して袋に入れようとしたけれど、最近は院外処方薬局では、袋の有料化が多いと聞いていたので、マイお薬袋は持参していた。
「あらー、すみません。でもね、うちはバイオマスの袋なんで無料なんですよ。お気遣いありがとうございます。嬉しいです。」とにっこり微笑んでいた。
普段よく行く病院は院内処方で袋は無料なのだが、なるべく袋持参をとお願いのポスターが貼られている。
私は、この薬剤師さんを軽蔑したり「おねえ系の人で嫌だなぁ」とは思っていないし、むしろ暗くなりがちな院外薬局で明るく対応してくる人は大歓迎だ。
大学病院で受診した経験があるけれど、薬の処方だけで1〜2時間待たされて、体調が悪いのに病院へきたはずが、薬局で疲れてしまうことは多い。
病気によっては、絶望的になりながらも、涙を堪えて院外処方薬局で、お薬待ちすることだってある。
ぶっきらぼうな対応で「腹立つなぁ」と思う薬剤師さんもいるけれど、明るくそして患者さんの様子に合わせて対応する薬剤師さんの存在はありがたい。
今、ギスギスした世の中で、人間臭い、そして気分を明るくできる人って貴重だ。それがどういう職業であっても。
特に、病気に関わるものを扱う人で、明るく丁寧に対応できる人は、尊敬したい。
今度は、いつ会えるかなぁ......また診てもらうことはあるから、楽しみにしとこう。