画面で会いたいけど我慢している
学校の一斉休校が始まって、1ヶ月以上になる。卒業式は親は行けずじまいに終わり、入学式も緊急事態宣言が出て、今のところは5月GW明けにする予定と連絡がきている。
中高一貫校という性質上、高校へ進学してもクラスメイトの入れ替わりはほぼない。高校へあがっても同じメンバーだ。
最後にクラスメイト全員が集まったのは、3月25日。あとは教科書購入で待ち合わせをした友達程度で、ずっとインスタグラムのDMかLINEでしか連絡を取っていない。
娘に「大人達、Zoomとかね使ってるけど、お顔見てみんなでお話する機会できるけどどうかな?」と聞いてみた。
意外な返事が返ってきて、びっくりした。
「私、高校再会の時にみんなで生で会うのを楽しみにしてんねん。今、顔見て話をすると泣くからあかん。我慢してんねん。」
と、会いたくても泣くのを我慢して、あえて文字だけのやりとりで抑えているのだ。
子供の学校は他地域に及び、近場にいる生徒さんはまずいない。
我慢しなくていいとは言っているけれど、彼女なりにすごく寂しい気持ちを抑えているんだろうなぁ。外に行けば、心ない大人の罵声が飛ぶことがあるし、うかつに外出ができない。
しかも、私が住む地域では、運悪く女子学生さんが感染したとわかり、どういう子かは一切公開しないので、市議会議員事務所や市役所に問い合わせが殺到しているという。
学校はというと、双方向オンライン授業ではなく、一方方向授業。娘が在籍しているコースでは、完全文系コースだからと数学の授業が配信されない。仕方ないから、自力と主人(仕事上数学は必要な人)で勉強している。
みんなとせめてオンラインで勉強会ができればいいけれど、画面越しに会えたとしても、みんな不安で涙の再会になるんだろうと思う。
大人ではオンラインママ会や飲み会が流行っているが、子供が十分な授業を受けることができずに困っていても、おしゃべりしたくても、行政や学校で動いているところは非常に少ない。
せめて、子供達が自由にオンラインでもいいから、気兼ねなく我慢せずに大人に相談して欲しい。大人も子供達が困っていることを聞いてあげて、どうすれば困っていることを解決できるかを、大人同士でも相談して欲しい。
それこそ、「助け合いの輪」が生まれる。
これは理想論だから、絶対に叶えられるかは難しいけれど、GW明けに学校が無事再会できるなんて思えないので、今こそ、「子供達の心のケア」も考えていく時期ではないかなぁ。と思う。
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