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悩み苦しみながら人は成長する

先日、大阪には「大阪モデルによる非常事態宣言」が出ていて、私の心自身、大変苦しいものがある。最後、結論が出ているかはわからないけれど、書き綴る。

私は、14年前にさまざまな事情から精神疾患(気分障害)を発症した。産後の肥立ちの悪さに加えて、子供のお祝い事関連で、双方の実家で揉めた。

主人が間に入って仲裁し、子供には心を込めたお祝いをしてあげて、それですっきり解決したはずだった。

でも、私の心はズタボロになって、知らない間に「気分障害」として私を苦しめることになった。

投薬治療とカウンセリングのおかげで、「自分」をコントロールしているけれど、頑張って何かに取り組んだり、仕事をやってみると、あっという間にぼろぼろの雑巾のように傷ついてしまい、悪化させてしまう。

ライターの仕事をやってみたけれど、相手には病気のことはいっていないし、言えば即クビだろう。心の病気というのは、なかなか理解してもらうことは難しい。

理解してもらうのではなく、自衛するというか、自分をよい方向に変えていくことで、心の平和を取り戻すという方向性に変えた。

そういう考えが生まれても、実際は難しい。悩みの連続で、特に子供のことで矢面にたつことが、成長とともに増えた。

よくいじめられたし、大きないじめで不登校にしなければいけなかった。私の病気を知っていながら、無理矢理いじめをなかったことにしようとする学校と担任との話し合いはつらかった。

つらかったけれど、その後、きちんと天罰はくだったし、子供自身も中学へ進学してから、ガラッと変わった。

変わったといっても、良い方向に変わってくれて、おどおどして何も抵抗しなかった性格が、「悪いことにはきちんと蹴りをつける」という男前な性格に変わった。

私自身も、世間というものはいかに厳しくもあり、そして優しくもあるということを知った。

転居先で、やはり保育園に預けたいと考えていたのだが、お世話になった不動産の担当さんが「入所手続きできるか調べますね」と調べてくれて、面接も付き添ってくれた。

面接の際に、子供の発育状態チェックが行われたのだが、人見知りが激しすぎるからと、遠くの小さな保育園への入所が決まりかけた。

その時に、不動産の担当さんが「それはやめてあげてください。実は......」と事情を話してくれて、医師の診断書と照らし合わせながら、「そうだったんですね。それは大変でしたでしょうに。」と希望の保育園に決定となった。

その後も、その不動産の担当さんとは仲良しで、今は独立して事業規模を大きくして社長さんになった。今でも何か家で問題があった時には、すぐにきてくれる気さくな人だ。

家庭を持って、人並みの普通の生活を送るつもりだったのが、病気になって、悩みもがき苦しみながら子育てをしていると、意外なことを知ったり、あたたかさ、やさしさを知る。

人は、生きていく上で悩みはつきものだけれど、悩みがあるから、乗り越え方次第でいい成長ができる。

「成長の為に悩み事を!」と求めるのではなく、自然とやってくる。それをサーフィンのごとく、乗り越えてこそ、人生は豊かになるのだ。

最後に、私は書道関連で、名言集から書写をすることがあるけれど、パナソニック(旧松下電機)創始者の松本幸之助氏の格言を最後に残す。

人には燃えることが重要だ。
燃えるためには薪が必要である。
薪は悩みである。
悩みが人を成長させる。
-松下幸之助-

少し紹介した現在は社長さんとなった方は、当時ご自身の子供さんがひどい皮膚病で、神戸の名医まで週2回通っていたという。

私の子供も、頬や肘といった肌が柔らかい部分でアトピー性皮膚炎を起こしていたので、同じ悩みを共有できていた。地元でいい先生も紹介してもらえた。

私の病気の辛さは、誰にも理解されず苦しむけれど、さりげない優しさに私は支えられている。理解されない苦しみが私を支えてくれている。

些細でさりげない優しさは、どこかにきっとある。そう信じていよう。


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