閉ざされてしまった教会
我が家は、キリスト教でもカトリックに改宗した家庭です。私が命を粗末にしようとした時に、私が立ち寄った場所が修道会が運営する幼稚園で、シスターに「どうしたの?」と声をかけられたことがきっかけでした。
それから家族で洗礼を受け、特別な用事や体調がすぐれない時以外は、日曜日はミサに預かっていました。
しかし、緊急事態宣言が出たと同時にミサはなくなりました。ミサは「3密」の条件が全て揃っているので、クラスター感染が出てもおかしくはないのです。
大阪・阪神間を取りまとめる大阪大司教区からも「当面の間はミサは非公開とする」という指示も出ました。
今、緊急事態宣言が解除されていますが、様々な制限がつきました。私達が行く教会といいますか地域は、長崎から出稼ぎで大阪にやってきたご年配の方多く、潜伏キリシタンが多いとされる五島列島出身者の方が圧倒的に多いです。
日曜日は午前中2回行われますが、住む地域ごとで「優先枠」が設けられ、一度に入れる人数制限も行われています。
今日は、主人は会社の急用ででかけ、娘は友達とお勉強会をすると出かけていき、私一人でした。
早く起きたし、教会のミサに出かけたのですが、人数制限の為に目の前でお断りが出て、しかたなく家に帰ることにしました。
もう少し早く家を出ていれば、入れたかもしれないけれど、仕方のないことだから、とぼとぼと駐車場に行って車を走らせました。
よく考えると、教会が一時閉鎖をしてから、教会で親しくしていた方2人が亡くなられました。
お一人は、娘の代母(信仰上のお母さんであり保証人)さんで、もうお一人は教会のミサの準備などを取り仕切る大黒柱役の方でした。
お葬式は、本来ならその方との繋がりが薄くても、誰もがお参りできるのですが、クラスター感染を恐れて家族のみしか入れず、代母さんの時は、娘の参列は許されず、部屋にこもって泣き崩れました。
Twitter上でも、制限があってミサにあずかることができない人の為にと、YouTubeでミサを公開している教会の動画先などを紹介していただいています。
本来は「開かれた教会」で誰もが行けるはずなのに、疫病の為に「閉ざされた教会」になるのは残念であり、仕方のないことと割り切るしかないでしょう。
また、マスクなしで聖歌を歌い、お祈りの言葉を言える、その日まで待ちます。