【ラボ振り返り】コルクラボでの些細ながら大きな変化
コルクラボに入って1年経った。今日はその振り返りを「仕事で何が変わったか(正確には変わりそうか)」ということを軸に書きたい。よく何か始めると大きな成果をすぐに求めがち。けれど、私の場合は「些細だけれど、自分が変わりつつある場所」ということを体感している。
1.私の仕事
私の仕事は企業向けの法人営業だ。自分で言うのもなんだが簡単な営業ではない。というかモノがあふれている時代、楽な営業なんて一握りだと思う。既存のお客様は他社乗り換えにいつも怯え、新規営業では「他社さんを使っていて特に問題ない」というお客様にもたくさん出会う。そしてそんな状況の中、お客様が常に優しいと限らない。楽しいことよりも苦労の方が大きい。
では何で営業を続けてこれたのか。それは単純に自社商品が好きだからだ。私は自社商品が大好きだ。商談でお断りされても、「でも本当にいい商品なんで1度使ってみてくださいね」と言ってしまう。私の会社の企画の人やエンジニアは皆それぞれが熱い想いを持っていて、そして社会の課題を解決できるって確信している。そんな良さを知っているからこそ単純に広めたい。そんな気持ちで4年間この仕事を続けてこれた。
けれど最近その気持ちを忘れかけていた。私より優秀な営業マンがゴロゴロいるという事実に打ちひしがれて。
2.コルクラボで蘇った仕事への想い
幸い4年間会社の中でのトップ営業マン達と一緒に仕事が出来た。普通だったら感謝すべきことだし、というか今でもその事実には感謝しまくっている。けれど私は同時に自信も失った。いくら彼らの真似をしても、トップ営業マンにはほど遠かったからだ。
そんな中で、コルクラボでの本をつくるためのクラウドファンディングに関われた。
※プロジェクトは終了しています。
少し時間は経ったけど、先日私の元にも実物がやっと届いた。旦那さんにもわざわざ原本を見せて「今すぐこの本を最高の言葉で褒めろ」と半ば脅し、1番本がかっこよく見えるところに飾って、「来てくれてありがとうね」とほっぺたすりすりしながら呟いて。
そしてこの営業をやりたいと思った、最初の自分の純粋な気持ちを思い出した。
「仲間が作った最高の商品を、必要としている人たちに伝えたい」
私は良い意味でも悪い意味でも、先輩達と同じになろうとしていた。確かに行動の部分を成功者から学び、そのまま真似をすることは必要だ。ノウハウは成功している人から盗んだ方が早い。
けれど、それがあるべき自分だという風に「自分の心」に嘘をついたらだめだ。その人と同じ人に、なれるはずなんてないのだ。
3.コルクラボで変わったこと
コルクラボでは1番自分が変わったと思うのが、「人は人だ」と落ち着ける回数が多くなったこと。自分を過小評価をすることが少しずつ減ってきた気がする。
コルクラボの中でオススメされた本「insight」には「自分を正しく評価することの大切さ」が書いてある。色々方法はあるけれど、コルクラボの良いところは「自分の肩書きを気にせず話せる人たちがたくさんいる」というところなのではないか。
中高進学校にいて大学もまあまあ有名なところにいった私は、なかなか「肩書きなし」で話せる人がいなかった。「●●卒」とか「会社名」とか「どんな人と結婚した」とかそういった話が中心になってしまう。その中で営業という肩書きを話してしまうと「数字を達成するのが好きでバリバリ売ってる」のが営業のイメージという先入観があって、すごくつらかった。そういった価値観を大事に営業しているひともいるけれど私は違うのだ。人の持つ営業というイメージと自分のGAPが辛く、「私は営業出来ない人なんだ…」と無駄に自分を過小評価していた。
けれどコルクラボのメンバーは純粋に、「営業に取り組む私の姿勢」に興味をもってくれる。何でこの仕事をしているのか、そのためにどんな想いをもってやっているのか、自分がどうありたいのかをたくさん聞いてくれる。先述のクラウドファンディングでも、自分がやりたいことをメンバーが大事にしてくれて、だから「必要としている物を誰かに届けることでお金をいただく」という経験が尊いという、営業だと当たり前に感じていたことをありがたく思えた。そういった中で営業として自分が出来ることを改めて考えるようになって、地に着いた自己評価もやっと少しずつ回復してきた。
上記に書いた「最高の商品を必要な人たちに伝えたい」という自分の想い。これは昔から「伝える」ということに興味を持った私が1番大事にしていた軸だ。それをこの1年間で掘り起こせたことで、自分の中で「真似すべき」ノウハウの部分と、「自分が貫く」想いの部分を、少しずつであれ分解して考えられるようになってきていると思う。
今まではどうしても「ノウハウ」だけではなく「想い」も真似ようとして、調子がいい時は「ノウハウ」の部分を真似するのを頑張るんだけど意味が腹落ちしないと、途中で投げてしまっていた。「ノウハウ」はミッション実現のための方法であり、「自分の想い」はミッションにプラスして自分が大切にしたいことなので全く別物なのに私はごっちゃにしていたと気づけた。今度からは「ノウハウ」の部分を丸パクリして、与えられたミッションは全力でやり抜くとともに、「自分の想いに自分がやっている仕事はどれだけ関われるか」ということを意識してお仕事できるようにしたい。
はじめはお仕事に関係ない息抜きでやっていたコルクラボでの活動。けれど、1年間いろいろなことをしながらメンバーと話すことで、自分の中での仕事のとらえ方が劇的に改善された。来年運営に関わっていく中で、「コルクラボにいる中で、他のコミュニティでの生き方が変わったかも」という人たちを少しでも増やせたらなという野望を持ち、この文の締めくくりにする。長くなってしまった…みなさまよいお年を。
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