早く行く人生ではなく、遠くまで行く人生へ
こんばんは。みよよです。今日は転職して3か月のわたしが「人生の中でもまれにみる大きな挫折」をして感じたことを書きます。一言でいうと「自分を変えたいから転職したのに、まったく変わっていない自分に気づいた」という話です。
1.職場の人たちからの厳しいフィードバック
とある日出勤した際に、自分が出来ていないことを先輩に指摘されました。ここまで見ると当たり前ですが、1人ではなく複数人で、しかもあとで指摘の数を数えたら12個ありました。
メンタルが小学生レベルのわたしは、複数の方から受けたフィードバックを受け止めきれず、家に帰ってわんわん泣きました。この3か月、わたしは努力してきたつもりでした。石を少しずつ積み上げ、ようやく土台がしっかりしてきたと感じていた時に、「そもそもの質が担保されていない仕事をされても困る」と言われたのはさすがにショックでした。
もう1つショックだったのは、「なぜその指摘を受けたのか自分ではよくわからない」ということでした。お前全然反省していないやろと言われたら本当にその通りで「なんで自分が悪いの?」と本気で思っていました。
2.職場で浮いている自分に気づく
そんなことがあった次の日、上司からAmazonのリンク送付が。
「これを読んで、人の巻き込み方を覚えたらもっと成長できますよ」のコメント付き。
そこでわたしは気づきました。
事実はどうであれ、わたしは職場の人から信頼される仕事が出来ていない
今まで求められていたことは「最短の時間で最大の効果を出すこと」。だからいかに1人で最大のパフォーマンスを出すか必死に考えて主にクライアント訪問やアポ取りに時間を割いていました。しかし新しい職場は調整も必要とされる仕事で、クライアントの打ち合わせよりも社内の打ち合わせが増えていくことに少しずつストレスを感じていました。
社内の調整で根回しするくらいなら、自分でさっさとやってその分クライアントのために時間を使いたい。1人で仕事を黙々とこなす。きっとそんなわたしの姿を見て周りはずっと不満をためていたのでしょう。でもわたしは全く気付かず、社内の人の不安を増やす一方で安心させる行動は一切とらなかったのです。
3.スピードカーから自転車に乗り換える勇気
月1のりょうじさんのコーチングで、上記の経験を思い切って話してみました。そんな時にりょうじさんがくれたアドバイスにハッとしました。
「スピードカーで走れば1人で目的地に早く着くことが出来ます。でも、みよよさんはそれがしんどいから転職したのでは?」
そうだった。
いままでずっとそうやって生きてきた。特に仕事は。1人でずっと目的地を決め、早く着く方法を考え、スポーツカーをぶっとばし続けていました。
けれど、わたしより速いスポーツカーはいくらでもいるのだ。どんなにもがいてももがいても勝てないレース。そして1人で運転する体力も最近もたなくなってきた。結果身体がボロボロに。だから転職をしたのだ。ゆっくりと自分らしく生きられるように。
自分が変わろうと思っていたのに、全然変わっていなかった。
更にりょうじさんはこうもアドバイスしてくれました。
「スポーツカーに乗ると早く着く、という利点はあるけれど自転車に乗り換えたら今までスポーツカーではよく見えなかった景色が見える。新しい生き方もいいところありますよ」
このアドバイスを聞いたとき、コルクラボのサディが好きで、コルクラボのメンバーもよく引用しているアフリカのことわざを思い出しました。
早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。
「早く行く人生」から「遠くまで行く人生」に。わたしの人生は変換期を迎えているのかもしれない。
少し話は変わるけど、コルクラボの文化祭で作家の伊東潤さんの読書会の運営をしたのだけど、本当に楽しくて。1人だと読書サボりがちだけど、みんなと一緒に感想が話せるんだ、うんちくも聞けるんだ、と思うと読書に身が入ります。
今まで1人で頑張って成果を上げて、周りがついてきていないと「早くしてよ」とイライラすることもあったけれど、自分が引き上げてもらう時の方が多いんじゃないかということを改めて気づきました。
自分も周りを引っ張れるような人になれるように意識しながら、周りの人のスピードを気にするような人になりたい。時には自転車を降りて歩きながら風の匂いを楽しんだり、普段目にとめないような道端の植物に気づいたり。これからは周りの人と一緒に楽しみながら、1人では心が折れて到底いけそうにない場所にワイワイと行ける人になりたいなあ。
きっとすぐには変われないから、これからもまた突っ走ることがあるでしょう。そんなときはこのnoteを見返して、思い出すようにしよう。