全ての企業がキャラクターを持つ時代が来るかも? !『ゼロから始めるキャラクター戦略』〜番外編〜
こんにちは、ペンシルです✍️
ペンシルの研究開発部門であるヒューマナライズマーケティング研究室特殊研究機関『is』の高木と申します。 主に心理学の分野を研究しており、その知見をもとに分析業務をおこなっています。
こんな一文で始まり
で締めくくった、前回の記事
ですが、おさらいをしておくと
作成編で取り上げたキャラクター作成において重要な要素
人っぽさを取り入れる
BIG5を使って性格を設定する
外向性 / 開放性 / 誠実性 / 協調性 / 神経症傾向
価値観を定める
感情表現ができるようにする
見た目は好印象の共通の特徴から外れすぎないようにする
童顔的特徴 / なじみ深さ / 健康的 / 感情の類似性
分かりやすい差別化 / 特徴を見た目に取り入れる
デフォルメしやすさに気を使う
今回は番外編として、インターネット社会で自分をブランディングするとき自分をキャラクターとして設定するときの5つのステップをご紹介します。
そもそも自分をキャラクター化しておくことの3つのメリット
①需要されやすい
コンテンツの中身はもちろん重要ですが、良いコンテンツだからといって必ずしも受け入れてもらえるわけではありません。
大事なのは「誰が」「どんな人が」そのコンテンツを発信しているのかです。
それによって、コンテンツの印象や信頼性は変化するためキャラクターを定めておくことはメリットになります。
②コンテンツがブレにくい
毎回アウトプットの方向性が変わっていては一貫性がなくてユーザーは離れてしまいます。
しかし、キャラクターを設定しておくと、それをベースに発信すれば良いので大きくブレることはなくなります。
また、毎回イチから発信の方向性を考えていては時間がかかり試行回数が確実に減ってしまいます。
③広まりやすい
情報やコンテンツが広まるとき・広められるとき、内容だけで広まるのではなく「印象」や「感情」も付随した状態で広まります。
「印象」や「感情」がつきやすく、そしてイメージしやすくするためにも、自分のキャラクター化は必要です。
キャラクター化のための最初の5つのステップ
①プロフィール(設定)を充実させる
「自分が誰であるか」という情報は非常に重要な要素です。
何者なのかも分からない人の情報だったり発信するコンテンツに信頼性や信用をもたせるには骨が折れます。(もちろんそういったブランディングも存在はしますが)
加えて、人はよく知っているものや人を好みます。自分に対する知識を提供することは警戒心の低減と好意のトリガーにもなります。
特にインターネット上では相手が良く見えない上に画面越しで接することになるため、プロフィールがあることは「人っぽさ」の演出の要素になるのです。
そうすることで、情報と接しているのではなく「あなたと接している」状態にすることができます。
また、SNS系の研究でもプロフィールの充実特に「どんな立場の人間なのか」「どんな情報提供・貢献ができるか」のような情報を受け取る側に対してのメリットの要素があるとフォロワーを増やすことに、有効に働くとされています。
とはいえ、そんなに詳しく読まないよ!って思う方もいらっしゃるかもしれませんがもちろん、充実させたプロフィール(設定)全てが認知されたり把握されることはありません。
しかし、自分のプロフィールのうち、どんな部分が受け取り手の目に留まるのか、刺さるのかはやってみないと分かりません。必要のない情報は必然的に淘汰されていきます。始めから完璧なものを目指すのではなく、時間をかけて洗練させていくことが重要なのです。
特に「価値観」のような目的に通ずる部分は、コンテンツを受けて取る側からすると「大義名分」です。
それがあるのとないのとでは、コンテンツに対する理解度や厚みに大きく差がでます。
それに、現代は情報やコンテンツを自ら探しにいくのではなく、『レコメンドされた情報・コンテンツを消費する』時代です。ですので、始めのうちは自分が発信するコンテンツに近い人、そのレコメンドの中に入るためにも、プロフィール(設定)の充実は重要なのです。
②アウトプットの印象を定める
「誰が・どんな人が」発信するコンテンツなのかを定めた後は
「どの様に」発信するかを定めるステップです。
このステップではアウトプットの方法ではなく、キャラクターとしてのアウトプットの印象を定めます。
コンテンツの受け取り手がどんな性格のユーザーなのかを調査・想像しそのユーザーに刺さる言葉選びやテンション感でアウトプットするのです。
そこで活用できるのがBIG5です。改めて図を載せておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
しかし注意してほしいのは、このアウトプットの印象がそのままキャラクターの印象に結びつくということです。
そのため「受け手の性格」と「キャラクターの性格」は別で設定してください。
「受け手がこういう性格だから、こういう性格のキャラクターが受け入れられやすいだろう」という視点で考えることをオススメします。
ただし、キャラクターの性格があまりにも本来の自分とかけ離れていては確実にメンタルに支障をきたすので、その場合はコンテンツの方向性を少し変えたり対象とする受け手の幅を広げるなどしてバランスを取ってください。
また、感情表現が多いほうが「信頼できる」「有能だ」「好ましい」という印象を与えるのでどんなコンテンツを発信するにあたっても(それが口頭でも文章でも)感情表現は意識しておいて損はないと思います。
(もちろん怒りや嫉妬といったネガティブなものばかりでは逆効果です)
③広まり方を定める
コンテンツ・プロフィール・アウトプット方法が定まったら、次は「広まり方」のステップです。
このステップでは、「どんな単語で」「どんな印象で」「どんな特徴で」世間に広まっていってほしいか、もしくは広まりやすいかを設定します。
例えば「〇〇の専門家である」や「〇〇っぽい人」などなど
ここで設定しているのは「説明しやすさ」です。
キャラクターだと見た目のデフォルメしやすさに重点を置いていましたが、自分自身の場合は情報や雰囲気のデフォルメでもOKです。
・自分のコンテンツを届けたい受け手が普段どんな言葉を使っているのか
・他にどんな人のコンテンツに触れているのか
などを調査し、単語やイメージなどの特徴を3つ〜5つに絞って設定してみても良いかもしれません。
④第一印象を定める
広まり方まで定まると、次は第一印象の設定です。
心理学の世界では、基本的に第一印象は「少なくとも3ヶ月は変わらない」とされています。
現実世界でも第一印象の挽回は難しいため、インターネットというその後の接点を能動的に獲得できないフィールドではより一層重要になります。
また、先述したように、現代のインターネットはレコメンドを消費していく世界ですから、
第一印象で何かしらの魅力やインパクト、共感を起こさなければコンテンツを受け取ってくれません。
そのため、見た目や話し方、背景など何でも良いので設定した広まり方に沿った特徴を付与する必要があります。
こう言うと、奇抜なものをイメージしがちですが、必ずしもそうではなくまずは、似た発信者と差別化することを目指しましょう。
色でも話し方でも文体でも何でも構いません。
もちろん、あえて、影響力が強い発信者に寄せてユーザーを獲得するのも1つの手ではありますが、二番煎じであるため、ゆくゆくは差別化できるポイントがないと広まったときに先駆者の情報として誤認されかねません。
また、見た目に関してはコンテンツが特殊など特別な理由がない限り
「健康そうに見える」「清潔感がある」というこの2つの
好印象の条件は外さないようにしましょう。
⑤コンテンツとの整合性を確かめる
最後のステップは、今までのステップで定めた自分というキャラクターが発信するコンテンツとマッチしているかを確かめて見てください。
厳格さが必要ないのであれば、ギャップとして捉えられることもありますがることもありますが、基本的にはキャラクターとコンテンツが一致していることが、一貫性という意味で望ましいです。
もしマッチしていない場合、キャラクターの方を変更しがちですが設定したキャラクターはほぼ「等身大のあなた」です。
そこを変更してしまっては発信に無理が生じ続かなくなったりメンタル的にきつくなってきてコンテンツ作成そのものができなくなってしまいます。
なのでコンテンツの方を少し工夫することをオススメします。
すでに考えていたコンテンツとキャラクターに合うコンテンツを合わせることで、キャラクターとマッチした発信できないかという視点で考えてみてください
それができれば、それだけで他の人が踏み入れてない
新たなコンテンツとなるでしょう!
いかがでしたか?
言われてみると当たり前の様に聞こえるかもしれませんが、この当たり前をするのとしないのとでは大きく差がでます。
これらが設定できてないと、矛盾が生まれやすくなり一貫性を保つのが難しくなってしまいます。
一貫性のないコンテンツや人は信頼を失いやすいので
少しめんどくさくても是非やってみてください。
どうぞよしなに
次回は
全ての企業がキャラクターを持つ時代が来るかも? !『ゼロから始めるキャラクター戦略』③〜運用編〜
でお会いしましょう。
ばいばい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?