イスタンブール、子連れ旅 part1
イスタンブール旅(2019夏)の振り返り。まずはブルーモスク一帯とイスタンブールの印象から。旅行する方には治安や移動について、最近の情報をお伝えします。
昨年初夏のドイツ在住時に、長年行きたかったイスタンブールとストックホルムに行きました。そのトルコ編です。
ずっと温めていたトルコ旅行でしたが、治安が心配で、子連れ旅行は無理かなと躊躇していました。
今回は、もう本帰国になってしまうのと、学校のイスタンブール出身のトルコ人ママに聞いて、今は落ち着いてそうだったので、安全に気を付けて行きました。
さて、私の住んでいたドイツは、トルコからの移民が多く、トルコが日常に入っている感覚があります。家の近所のケバブ屋さんは、息子にとって、ファストフード。日曜日のお昼や息子の学校帰りのおやつに。トルコスーパーのスイカも美味しくて、よく買っていました。街でも、ヒジャブをつけた店員さんを始め、沢山見かけます。気さくなトルコ人ママとも話すうちに、実際のトルコをぜひ見たいと思っていました。
さて、イスタンブールへは、ターキッシュエアで。機体は新しく、数時間のフライトでも、全席モニター付き、ゲームも有り。テレビプログラムは、多言語対応。娘はグリンチやミッキーをみたり、ゲームをしたり、LEGO達の物語風の安全ビデオ(よく出来てる!)を見たり、勝手に満喫してくれて、楽でした。子供のお土産には、紅の豚の様なゴーグル付き飛行帽もくれました。パンも美味しいし、フットレスト、ヘッドレスト付きで、近距離での機内環境、エコノミーでは、最高クラスと思います。
飛行機が着いたのは、イスタンブール新空港。とても広い、出来たてほやほやの最新の空港でした。世界最大の空港を目指しているとの事で、端が見えない位、広い。オープンして、半年位。空港からのアクセスの情報があまりなかったので、タクシーに乗りました。(地下鉄は2019夏当時は未開通)
空港から市街地まで、タクシーで30分ちょっと。イスタンブール市街地は、想像と違って、山がち。ホテル到着直前にも、トンネルをいくつか通りました。海に山が迫っている風景は想像していませんでした。
ちょっと前まで香川選手が在籍していた、ベクタクシュのホームスタジアムの横を通りました。長友選手のガラタサライも近くです。タクシーの運転手さんとサッカー話で、少し打ち溶けました。娘はトルコ人のクラスメイト仕込みの発音のトルコ語の挨拶をしたら、運転手さん、バックミラーを二度見していました。
さて、泊まったのは、空港アクセスを考え、タクシム広場そばのホテル。普段、高級ホテルは、ご縁のない我が家ですが、治安が気になったのと、思いの外、お手頃だったので、普段より数段良いホテルに泊まってみました。
ホテルの駐車場入り口はブロックされています。長い棒の付いた鏡を持った警備員さんが、車の底までくまなくチェックしてから、ホテル前へ。ホテルの玄関は、このホテルに限らず、毎回、空港の様な厳重なX線セキュリティチェックを通らないと、荷物も、人も入れないシステムです。セキュリティについて、これだけの緊張感があるのだと、感じました。
話は戻り、ホテルのロビーは、透し模様の細工があり、オリエンタルな雰囲気。部屋のバスルームも大理石ぽい素材。朝食も、ホテルブッフェらしい、手が込んでいて、美味しいお食事。ガーデンでも頂けます。優雅な気分になれました。
欧州は、あまりこういう場所はなく、久々にアジアンリゾートに来たような、ゆったりとした気持ちになりました。そう、トルコはアジアとヨーロッパの境目。ホテルでも、市街地でも、懐かしいアジアらしさを感じました。
ホテルの外には、優雅に長椅子に寝そべる猫が、私達を横目でチラリ。ドイツでは、寒いので、野外で猫を見る事は無いです。
道路には、車が激しく通っていて、クラクションも多い。前日の空港からのタクシーも、車線はあまり気にしないのか?という位、車が入り混じっていました。
さて、タクシム広場から観光地の旧市街には地下鉄で。空いていて、特に不安はなかったです。
まずはグランバザールへ。問屋街の様な、雑然とした路地を入ると、いつの間にグランバザールに。ごちゃごちゃと沢山の店が並びます。(既視感があると思ったら、中野ブロードウェイ⁈)
お土産やさん、ランプ屋さん、食器屋さん、色々。大体似た系統の店が同じエリアに集中しています。私は、クッションカバーが欲しかったので、それらしい店が集まっている所に。
値段は、付いてなくて、交渉次第の店が殆ど。(ちなみに上のランプ屋さんはfixed priceのサインが。値段決まってます!とわざわざ表示してアピール)
クッション屋さんで値段を聞くと、「あなたは朝一番のお客さんだから、まけるよ、午後に来たら、もっと高いからね!」とか。「いくらなら買う?」と逆に聞かれたり。クッションカバーを次から次へ繰り出す、商売上手のおじさんに負けないよう、厳選して買いました。
結構広いので、迷いながらも、市場ダンジョンを脱出。
のびーるトルコアイスを買う。店員のおじさんがアイスを使い、マジック?一芸?をして、若干意地悪されながら渡される。(演出料込みなのか高い!)食べ歩きながら、アヤソフィア方面に。
アヤソフィア一帯は、上野公園の様な雰囲気。ブルーモスク、アヤソフィア、トプカピ宮殿の主要な名所が集まっています。
まずはアヤソフィアに。この辺りでも、以前テロがあったので、ボディチェック有り、敷地に入る時もx線検査でした。どこも大抵あるので、入場の時に結構並びます。
中は広い空間。視点を変えて、上からも見れます。キリスト教会として使われた歴史もあるので、形などイスラム教らしい所と、どこかキリスト教会の様な趣もあります。
庭には売店とテーブル椅子があり、休憩出来ます。一日5回の礼拝の時間がくると、街角のスピーカーから、大音量の礼拝が流れてきます。
次は、ブルーモスクに行こうと思いましたが、現役のモスクなので礼拝中。拝観ができる時間まで、外で待つ事にしました。
待ってる間にも、礼拝時間が来たのか、おじさん方が、そそくさ、ござを敷き始めます。1人一枚ではなくて、周辺の方がみんなで共用で使えるように十数枚、敷いていました。さっきの放送が始まると、メッカ方向に向かって、みんなが膝まづきます。礼拝が終わると、ゴザを撤収。
周りには、焼きとうもろこしの屋台も有りました。塩で食べますが、とても美味しい。娘は、塩味が足りないと、屋台のおじさんの所に走って行って、「塩もっとかけたいから、貸して!」と、アピール。無事、塩をかけて戻ってきました。どこの国でも、物おじしない娘です。
さて、礼拝が終わり、大勢の人が、出てきて、ブルーモスクに入れる時間になりました。
ストールを持ってきていたので、髪を隠します。イスラム系の女性、いつも髪を隠していますが、彫りも深くて、美しいです。私の平らい顔ですると、髪での誤魔化しが効かなくなり、ひょっとこみたいでした…。美容院でシャンプー後、タオルを巻いて椅子に座っている時と同じ。
「ひょっとこ状態」のまま、内部に。狭い入り口で靴を脱いで、靴を持って入ります。
中は、椅子はなくて、絨毯じき。広い空間が広がっています。後方に仕切られている、女性ゾーンも有ります。回廊と広い道場みたいなイメージを持ちました。天井の模様が繊細で美しかったです。
さて、モスクを出て、トラムで帰ります。トラムは混んでいて、チケットを買うのも、狭い改札に入るのも、並びました。日本の通勤時間帯の様な混雑でした。
帰りは海沿いのトラム→山の中のケーブルカーで帰りました。トラムは見晴らしの良い橋も通るし、街の感じもわかるし、おすすめです。ケーブルカーは、外は通らずトンネルの中だけです。丘の下駅から上駅に。タクシム広場周辺は丘の上にあります。
ホテルで一休みして、タクシム広場周辺を散歩。少し行くと、雑然としていて、レストランや小規模なホテルが沢山あるエリア。海鮮やラム肉を焼く店、イタリアンなど様々。
更に先には、歩行者天国が。サッカーの公式ショップやどの国にもあるチェーン店、私達の様な観光客や若者が大勢いました。
ご飯を食べて、ホテルに戻る途中、靴磨きの若者が商売道具のブラシを落としていたので、「落としているよー」と声をかけると、「ありがとう!お礼にご主人の靴を磨きましょう」と。夫が素直に受けていると、最後に、「お金を払って」と言われました。夫は私より心根が優しいので、払っていましたが…。トルコ人の逞しさを知った一日の終わりでした。
[旅行アドバイス]イスタンブールの観光ですが、ブルーモスクの拝観時間が限られているので、それを考えながら、計画しました。私は、アヤソフィアも30分位並びました。日によって、拝観時間や休みが違うとは思いますが、参考までに我が家のプランを。
午前 地下鉄から歩き→グランバザール→徒歩でアヤソフィア、並んで入場→アヤソフィアの庭で軽食→午後ブルーモスク周辺で待ち。ブルーモスク見学→トラムとケーブルカーでホテルへ。
本文で書いた通り、アヤソフィア一帯とグランバザールも歩ける距離です。(夏だと往復は疲れるかも)
part2では、トピカピ宮殿、ランチ、エジプシャンバザール、ガラタ橋を紹介します。つづく…