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「自分をさらけ出す怖さ、それを受け入れてもらった気持ち」のことを話した相手ーnoteで出会った人
こないだの土曜、表参道のビルでイベントがあった。
帰りに、橘文香さんとお茶をしようと、表参道のProntに入った。外は暗くなり始めて、すごく混んでいたけれど、小さな席を確保することができた。
文香さんは、「運動も英語も苦手な私が、海外でヨガティーチャーになる話」の連載を始めて少ししたころ、コメントをくださった人だ。
2020年の夏で、まだ、数人からしかコメントがない時期だったからすごく印象に残った。「とても心にしみた」ということを丁寧に書いてくださっていた。数回やり取りをした。
そのあと、しばらくして、彼女が、橘川幸夫さんのオンライン私塾にいらっしゃることが分かった。
文香さんはペンネームで、本名は知らなかったから、まあびっくりしたものだ。私は、その橘川さんのところに『ジミー』の原稿を送り、出版を応援してもらうことになったのだ。
ーーー
私は、ウインナーコーヒーを頼み、文香さんに向き直る。
彼女は、小柄で色が白く、かわいらしい丸顔だ。
最近、まったく初めてなのに、グループでのアート展をしたそうだ。
文香さんは、話すときになると、きりっとして真面目な顔になる。眉を寄せて、何をしゃべるか考える。ためらいながら、何をいうか言葉を手繰り寄せる。
私は、そういう人が好きだ。
真剣に生きていれば、ひとは、真剣にしゃべるのだ。
「『ほんわた』で、エイミーさんが発表する場面では、アート展での経験とリンクするところがありました。
自分をさらけ出すことの怖さ、でも、それを受け入れてもらうときの気持ち。どんなに、エイミーさんはうれしかっただろうなと思いました。
私は、もう、ぼろぼろ泣いちゃって」
そう言って、喉を詰まらせた。
初めて絵をかいて、それを表に出すとき。その絵は「うまい下手」でなく、彼女の「想い」を描いたものだった。
そんな大事なものだから、よけい怖かっただろうなと思う。でも、やったんだな、やり切ったんだな、と思う。
文香さんは頭をあげた。きらきらとした目だった。
「noteでも読んでたけど、あれから3年ですよね。自分もいろいろあって、心境が変わることもありました。
今回のほうがずっともっと、いろいろ、すごく分かるところがあったんです」
はい、と私は返事した。
なにかが、胸に来た。ああ、そうか、と思う。
分かってもらうこと。通じること。
「エイミーさんは、私の前を歩んで、その姿を見せてくださったと思いました」
今度は、私が、涙が出そうになった。
自分を出すってなんだろう。表現するって、何だろう?
そうしていなければ、ここで、文香さんとこんな話をしていないんだなと思った。
文香さんと「本当」で出会えた気がした。
noteで出会って、3年目だった。
私は、こんなふうに人と出会えるんだな、と思った。
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noteで出会った人たち、リアルでも会いたいです。
カバーイラストのモモリスウさんは、私がnoteでファンになっていて、お願いしました。パーティーは、現在、tamaoさん、umiさんが、noteからのご参加。
現在、募集中です。ぜひいらしてください↓
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