2冊目を出した。サイン会をヴィレヴァンでおこなった
2冊目ということで、わたしの想いも違った。
1冊目の『ジミー』は、自費出版のつもりで送ったものだ。それが、橘川幸夫さんとメタ・ブレーン社の太田順子さんに絶賛され「出そう」と言われた。
けれど、それには、クラウドファンディングが成功しなくてはいけなかった。200人に生の原稿を読んでもらった。
「泣きました」
「今までで一番好きな小説」
「『ジミー』に出会えてよかった」
そんな風に、たくさんの人が名前を出して応援してくれた。クラファンは150%を超えて成功した。
「ラッキー」と思うだろう。生まれて初めて書いた小説が出版だなんて。
私も、正直いって、そう思う。
私の人生に、理解できないようなことが起こった。
ーー
『ジミー』を発売してからあと、私は、誰からも「書け」と言われなかった。
『ジミー』は、幸い、多くの人にとって大事な本になったようだ。これを「記念」にして、もう書かないという選択もできた。
小説家を目指していたわけではないし、ヨガの先生の仕事も続けていた。
つまらないと言われるとかネガティブな評価をもらうとか、書けないプレッシャーを感じるとか恥をかくとか…
やめてしまえば、そんな心配をしなくていい。
ーー
だけど、実際には、私は、書き続けていた。すでに3作できていて『クマ恋』もそのうちの一つ。
「運動も英語も苦手な中年女性が、海外でヨガティーチャーになる話」を出版しようと決まってからも大変だった。
「だいたいそのままでいい」という編集者さんに食い下がった。
「この流れが気に入らなくて。。。もう一回書き直させてください」
「ごめんなさい。あと2週間ください。やっぱりもう一回、一からやらせてください」
順番を変え、書き足し、書いたものをすべて削除し、何度も何度もやり直した。「エイミーさんのこだわりには頭が下がります」と言われたけど、本当は、困ったと思う。
入稿の直前まで文章の直しをいれ、最後のページの言葉まで変更を入れた。
「これでいい!」と思ったのは、入稿前日の夜中だった。
2冊目が無事に発売できて、本当に良かった。
ーー
1作目を出したころと違うのは、私が確信を持っていることだ。
私は、書きたい。
書いて生きていきたい。
怖いとか恥をかくとか、どうだっていい。そんなこと、どうだっていいのだ。
私の文章を読んでもらえるのだから。
それで「泣いた」という人が、実際に出てくるのだから。
ーー
私は、確かに、幸運な人だと思う。だけど、それは、本を出したからではない。
見つけたからだ。
本当に、やりたいことを。
人にどう思われるかとかそんな恐れは、蹴り落としてしまえばいい。
私は、書くのだ。
私は、書く人だから。
ーーー
『本当の私を、探してた。』発売記念サイン会(@ヴィレッジヴァンガード下北沢店)は、私にとって記念の大事な一日となりました。
来て下さった方、来られなかったけれど、応援してくださった方々もたくさんいました。朝にも「楽しんできて」などいろんな方からのメッセージが入りました。
記念写真は、全員ではとれませんでしたが、お時間のなかった方もまた別の機会に会いましょう。
全員に、ありがとう。
noteを読んできてくださった方もいます。
すでに感想を書いてくださった方も。
また別の投稿で出しますね。
ありがとうございました。