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天才てれびくん概論
「天才てれびくん」という番組をご存知だろうか。
NHK教育テレビ(現・Eテレ)で1993年度より放送を開始し、幾度かの番組タイトル変更を重ねながらも現在も放送を続けている番組だ。
小・中学生の「てれび戦士」と呼ばれる出演者が、「視聴者の代表」としていろいろなことにチャレンジしていくのが番組の主軸である。
「テレビという窓を通して、茶の間の子どもたちが普段体験できないことを追体験させる」という「エデュテインメント番組」だ。
次の4月で、番組は33年目を迎える訳であるが、そこまでにいろいろな変遷を経て今日に至っている。
今回は、簡単にではあるが、天才てれびくん33年の歴史を視聴者目線で振り返ってみようと思う。
なお、書き手が当時の記憶を頼りに、主観的に書いていくことをご承知置き頂きたい。
1.天才てれびくん(通称 無印)
番組最初のシリーズ。書き手は視聴していなかったので、wikiや後々の周年番組でしか知らないが、この最初のシリーズから「てれび戦士は視聴者の代表」「舞台はちょっと不思議な世界」「MCはてれび戦士たちのリーダー」「視聴者との交流あり」「週に1度は生放送」「月~木(金)の帯番組」といったある程度のフォーマットは決まっていたのではないだろうか。
番組の舞台は、テレゾンビとてれび戦士と戦いをベースにしてたらしい。(この辺はwikiの方が詳しい)
ちなみに、当時のMCは、
・ダチョウ倶楽部
・キャイーン
・山崎邦正(現月亭方正)・リサステッグマイヤー
2.天才てれびくんワイド
番組時間を拡大し、番組名もリニューアル。
書き手が見始めたのは、この時代から。
ワイド時代の特徴は、主観的にいうと「やることがとにかくワイド!」
例えば、1年間かけてピザづくりに挑戦したり、日本各地はもちろん、世界各地にロケに行ったり。
スタジオで進行する企画よりも、ロケで行われる企画がとにかく多いイメージ。
視聴者とスポーツ対決をしたり、視聴者のおうちにお邪魔したり。
また、往年の名曲を洋楽邦楽問わずてれび戦士がカバーするMTK(ミュージックてれびくん)も魅力的だった。そして、放送当時の最新ヒット曲はモノマネの女王清水ミチコを講師に迎えて歌い方を伝授。
余談だが、ハッチポッチステーションと天てれで往年の名曲(特に洋楽)に触れた大人は多いはずだ。
そんなワイドの締め括りは、番組の10周年記念。2週間にわたって通常枠をぶち抜いて、往年のコーナーを振り返ったり、先輩戦士と競ったりしていたと記憶している。10周年の振り返りまでワイド。
ちなみに、ワイドのMCは、
・山崎邦正・リサステッグマイヤー
・角田信朗・山川恵里佳
・極楽とんぼ
3.天才てれびくんMAX
一番長いシリーズ。
そして、番組が新たなフェーズに入ったシリーズでもある。
無印~ワイドの舞台設定は、「テレゾンビとてれび戦士の戦い」をベースにしつつ、毎年舞台設定がなされていた。(一時期、完全にテレゾンビ設定が消えかかっていた時期もあったが……)
また、年度毎に舞台設定がなされているものの、その設定触れるのは年度当初と年度終わりのみのことが多かった。
しかし、MAXからはこの年度毎の舞台設定が刷新された。
まず、「テレゾンビ」が舞台から姿を消す。
そして、年度毎の舞台設定をベースにしたドラマが放送されるようになった。
(2003年度は例外的に、新喜劇と木生に代わるゲームコーナーが舞台の展開に使われた)
さらに、2004年度から2008年度は、てれび戦士のチーム分けがなされた。
舞台を活かしたドラマ、そしてチーム分けによって、年間を通して舞台設定が活かされたファンタジー要素の強いものとなった。
また、てれび戦士の人数も多くなり、一部では「将来ブレイクするタレントの登竜門」とも言われていた。(無印~ワイドの間に生田斗真や大沢あかね、ウエンツ瑛士などを輩出してるから、名に偽りなしではある)それもあるからか、MAX時代はイケメン・美少女が多かった、という書き込みも多く見られた。
MAXの時期のてれび戦士にも、小関裕太や前田公輝、鎮西寿々歌など今も大活躍している方も多い。
しかし、MAX後期になると、チーム制の廃止やMTKオーディションの実施、MCの1年単位での交替や1年戦士の大量卒業など、変化が多く見られ、ネットでは「迷走してる?」とも言われていた。(噂では、当時テレ東で放送が始まった子ども番組に視聴者を奪われていたとか……)
ちなみに、当時のMCは
・TIM
・安田大サーカス
・照英、西山茉希、にしおかすみこ
・ガレッジセール
さて、この後、大!、Let's、YOU、hello,、新無印と繋がるわけですが……今回はここまで。