自助グループ
2013年4月29日
昨日に引き続き午前0時を回っても日記を書いている。しかもノンアルコールだ。仕事が終わったら「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」でも飲もうと思うが、今は烏龍茶で構わない。それほど飲酒欲求はないのだ。「Ms」が休みの時にはどうしても飲酒量が少なくなる。それはそれで適度な休肝日になっていいのかもしれない。それが深刻な連続飲酒に陥らない生活の知恵である。
真夜中になっても「グランフロント大阪」に関するツイートが引切り無しに流れている。賛否両論だ。否定的な意見は人が多すぎること。大阪人は新しいモノが好きなので仕方がない。それに超高層ビルが好きである。私も小さい頃に梅田のマルビルや阪急グランドビルの開業時に長蛇の列に並んだ思い出がある。
ツイートが落ち着いてきた頃に午前4時になり仕事へ向かう。新聞配達にゴールデンウィークは存在しない。まあ、あったとしても特に予定はないのだが・・・
仕事が終わるといつものようにミニストップに立ち寄って「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」500mlを2缶買う。帰宅して睡眠薬のフルセットを服用し、「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」を飲みながら朝のニュースを見ていると夜が明けてきた。外が明るくなってきている。そのうちに眠ってしまった。朝の9時頃に一度、起きたのだが、まだ睡眠薬が抜け切れていない。残っていた「バーリアル(BARREAL)糖質50%オフ」を飲みながらパソコンでHotmailやFacebookのチェックをやろうとするが、頭が朦朧としていて、もう一度眠ってしまう。
再度起きたのは午後13時半だった。今朝は迎え酒はしない。TVの情報番組を見ながらひたすら烏龍茶を飲み続けてパソコンに向かう。こんな日記を毎日書いているので、さぞや毎日アルコールを飲み続けているのだろうと思われるかもしれないが、こんな日もあるのである。今日はアルコール依存症だが、酒に関しては紳士のように飲んでいる。だから、AAメンバーには脱帽してもらわなければならない。
アルコール依存症者のためには、AA(アルコホーリクス・アノニマス)と断酒会という2つの自助グループが存在する。現在のアルコール依存症治療の三本柱と言われているのが通院、抗酒剤、自助グループである。アルコール依存症を一人で克服するのは無理だという理由から形成されたのが、この自助グループだ。私は堺の金岡中央病院に入院していた時にAAも断酒会も経験した。
はじめて自助グループに参加したのは大阪松原の断酒会である。その前に、大阪マックというアルコールケア施設からメンバーが病院メッセージという形で来てくれて、彼らのミーティングスタイルを聞いていたのでなんとなく自助グループの雰囲気はわかっていた。だからあの独特の世界の雰囲気に気は進まなかったのだが、いち早く退院するには自助グループのミーティング、或いは例会に参加することが必要条件だったので、真面目な患者を装い通ったのだ。
ちなみに、大阪マックは、アルコール・薬物依存症者等の依存からの回復を目的として設立された中間施設である。中間施設は依存症者が社会復帰する手前に入る日常生活の場としてのデイケア施設・ナイトケア施設であり、当事者が抱えている問題の解決を目指す目的でアルコール・薬物等を使用しないで生きる為に必要なグループセラピー(ミーティング)を第一としてプログラムに取り入れ、1日3回のミーティングと軽作業及びレクレーション等で依存症者の社会復帰を支援する施設である。
断酒会は、1958年に高知市で松村春繁と下司孝麿が中心となって、アメリカのAA(アルコホーリクス・アノニマス)を参考に「高知県断酒新生会」を結成したことを始まりとする。断酒会は、酒害者が飲酒の問題について経験を分かち合い、そのときだけは飲酒をせずにいられた、ということによって広がっていった自助グループである。 断酒会では酒害の回復のために、例会を行う。 断酒会は日本各地にあり、例会はさまざまな場所で毎日行われている。私は大阪・東京のアルコール専門病棟への入院を両方体験しているので比較できるのだが、大阪は断酒会、東京はAAの勢力が強いように思われる。何故なのか、理由はわからない。どちらかというと私は断酒会よりもAAの方が気楽だった。
断酒会の例会は、司会者の主導の下で2時間にわたって酒害体験を話し、それを聴く。家族も参加し、家族も酒害体験を話す。私の感想だが、断酒会にはある種のヒエラルキーが存在し、断酒歴の長い年寄りが、断酒して間もない会員に教え諭すような雰囲気があって嫌だった。それに2時間の拘束時間は耐えられない。
公益社団法人全日本断酒連盟のホームページを見てみると、「お酒は断酒会で辞められます」と書いてあったが、私にはとても無理である。断酒会の例会出席のストレスから猶の事アルコールを飲んでしまうだろう。
また、断酒会には、その上部組織として公益社団法人全日本断酒連盟があるのも気が進まない理由だった。組織は嫌いである。全国各地にわたる地域断酒組織の結成促進という活動目的はわかるのだが、断酒活動の指導者の育成とはなんなのか?私は指導されるのが大嫌いだ。
私の今の主治医は断酒会やAA・NAについては否定的である。理由としては近年若い女性のアルコール依存症者が増えており、そうした女性が断酒会に参加することによって、断酒会の中で男女問題が発生し、トラブルになっているらしい。いわゆるAAやNAで言うところの13ステップだ。男女問題が絡むと何かとややこしくなる。それがきっかけでストレスや悩みが出来るのならば行かない方が良い。
もう一方のAAは、「無名のアルコール依存症者たち」と訳され、1935年にアメリカ合衆国でビル・ウィルソン(ビル・W)とボブ・スミス(ボブ・S、Dr. ボブ)の出会いから始まり、世界に広がった飲酒問題を解決したいと願う相互援助の集まりで、略して AA と呼ばれる。このAAに関しては別の機会に書きたいと思う。
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