ジェンダー平等社会
昨日は赤ワインの「SIEMPRE」を飲みながら「失踪入門: 人生はやりなおせる!」を読んで、そのあと、久しぶりに寝る前の薬フルセットを飲んで寝たら、途中覚醒することなく、起きたら朝の7時だった。
「失踪入門: 人生はやりなおせる!」は、自殺未遂や失踪、アルコール依存症などの過去を抱えながらも、その体験をベストセラー「失踪日記」で面白おかしく描ききった吾妻ひでおが、精神科医の香山リカの実弟でありながら迷い多き不安のスペシャリストの中塚圭骸を弟子にむかえ、笑いながら進める人生指南である。元は吾妻のデビュー40周年を記念し、月刊COMICリュウにて2006年から2009年まで連載したものに加筆してイラストを加えたもの。中塚圭骸のキャラが濃くて、メンヘラで精神科通いでハルシオン中毒で身体が巨大、拘りが半端なく、話が長すぎ、テクノ命。結婚しているのが奇跡としか思えないし、重度のシスコンの元歯科医である。
起きてからは、今日ブログにアップする文章の推敲と、ブログに貼り付ける動画の検索、昨日から気になっている婚活している女性のブログなどを読む。婚活で重要なのは、ルックスはもとより学歴や収入が大きな条件になっているらしい。でも、ブログを読んでいると、結婚相談所に登録している男にろくな奴がいないことである。そんなにエリートがいいのか?しかし、エリートで結婚望んでいるのに結婚相談所に登録しているっていうのもなにか問題あるぞ。
その後、大阪の再開発関連のブログを見て、御堂筋線梅田駅に地下空間世界最大のLEDモニター「Umeda Metro Vision」ができるのか~~~とか、リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのコラボレーションルームがラブホテルみたいだ!!!とか、さくら観光バスの大阪~東京の高速バスの最安値が1400円なのがびっくりしたことなど、いろいろ感じたりしていると昼過ぎになった。
今日は13時半から西区民センターで「ジェンダー平等社会」の講演会があったのでそれに行く。日本共産党の個人の尊厳とジェンダー平等のための「JCP With You」のイベントである。開場時間になるまでホールの入口の所に置いてある椅子に座って「失踪入門: 人生はやりなおせる!」を読んでいると、読み終わってしまった。まあ、そうなるだろうと思って一緒に持って行った濱田篤郎の「歴史を変えた「旅」と「病」――20世紀を動かした偉人たちの意外な真実」を読み始めたところで開場時間になった。
1階ホールは、女性が圧倒的に多かったがいっぱいだった。講演内容としては、
1.ジェンダー平等社会(性差による差別のない社会)を
男女平等のレベルを示す「ジェンダーギャップ指数」で、日本は149カ国中110位である。
2.性暴力、DV(ドメスティックバイオレンス)――女性に対する暴力を許さない社会に
国連は、セクハラ、性暴力、DV等を「女性に対する暴力」と規定し、女性差別撤廃のために対策を抜本的に強化すべきだと締約国に示しているが、日本はこれらの法整備と被害者への支援体制がきわめて不十分であり、早急に改善することが求められている。
3.ハラスメントに苦しむ人をなくします
セクハラ、パワハラ、マタニティーハラスメントなどが、大きな社会問題になっている中、ハラスメントは個人の尊厳・人格を傷つけ、多くの被害者が、事後の適切な対応はおろか謝罪さえ受けることなく、心身に不調をきたしたり、休職・退職に追い込まれたりしている。
4.LGBT/SOGIに関する差別のない社会を
2019年、同性婚を容認することを求める訴訟が全国4都市で始まっている。同性パートナーシップ条例・制度をもつ自治体は全国20自治体。日本経団連が実施した「LGBTへの企業の取り組みに関するアンケート」では、90%以上の企業が「性的少数者に関して社内の取り組みが必要」と回答している中で、多様な性のあり方への無理解や偏見に苦しみ、自尊感情を育てることができずにいる子どもや若者たち、アウティング(本人の性のあり方を、同意なく第三者に暴露してしまうこと)の問題など、まだまだ克服すべき課題が多くある。
5.国籍や民族の多様性を認め合い、共生する社会を
技能実習生の深刻な実態が明らかになっている。職場移転の自由がなく、多額の借金を抱えて日本に働きに来ているため最低賃金以下などの違反があっても黙って働かざるをえない事例が多数報告され、2010~17年の8年間に、「溺死」「自殺」「凍死」「転落死」などで174人も亡くなっていたことも明らかに。
また、特定の国籍や民族にたいする常軌を逸した攻撃は「ヘイトスピーチ」と呼ばれ、差別をあおるこうした言葉の暴力は、「ヘイトクライム」(民族や性的指向等への憎悪にもとづく犯罪)そのものであり、人間であることすら否定するなど、人権を著しく侵害するものである。
といったところである。こうした問題は私自身、ツイッターなどでいろいろ拡散してきているところだが、社会全体ではまだまだ浸透していないという実感がある。まだまだ日本は男社会である。また、講演ではインドのダウリー殺人やアフリカにおける少女の割礼のことにも触れていた。問題は日本だけじゃない。
ダウリーはヒンディー語ではダヘーズと呼ばれ、インドでみられる結婚に関わる持参金制度のことである。語源はアラビア語のジャヒーズ。インドでは、結婚の際に新婦側家族が新郎側家族と話し合い、持参金、もしくは、物品(貴金属類、宝石、家電製品など)の新郎側に贈る。ヒンドゥー教徒限定なく、インドのイスラム教徒にも広がっている。1961年に、ダヘーズ禁止法が成立したが、今も違法に行われている。この刑法は妻を自殺に追い込む他者の冷酷な行為を罰するものである。結婚後7年以内の全ての妻が自殺や死亡すれば、ダヘーズ殺人とみなされ逮捕される。警察が令状なしに、または任意の調査もせずに、ダヘーズ殺人とみなされ逮捕することができる。ダヘーズ殺人裁判で夫は裁判で無実を証明し、無罪を勝ち取ることが多いが職場を失ったり、マスコミ報道により名誉回復出来ず、また女性側が個人的な恨みを晴らすために法律を悪用するケースも多い。
講演会が終わって帰宅したのが4時前だった。赤ワインの「SIEMPRE」を飲みながら「歴史を変えた「旅」と「病」――20世紀を動かした偉人たちの意外な真実」を読んでいると、いつの間にか寝落ちしてしまっていた。