PELICO
「テツオ、死んだらしいよ。」 なんとなく暇電した妹が、思い出したように言った。 「え、なんで?」 「知らん。母さんが買い物行っとる間に、死んどったらしいよ。」 「なにそれ、病気?」 「知らん。」 そこでまた違う話に移り、私たちはテツオが死んだことをあっさり忘れた。 テツオは、お母さんの彼氏で、なんか、田舎で取れるナスビみたいな顔をしていた。実家に帰った時に一度、会ったことがある。実家の玄関を開けると、黒いスウェットの髭と髪がもじゃもじゃの男が、洗濯物を取り込んでいた。 な
こんにちは、ペリコです。 緊急事態宣言下、また禁欲の生活に入るため、セックスコラムを書いてみることにしたアラサーです。 私は女性なので、女性目線でコラムを書きます。もし男性のみなさんに失礼な記述があったらごめんなさい。普通に会社員として働きながら、ひっそりと個人的にセックスライフを楽しんでいるただのアラサーなので(つまりプロではないので)、個人的な見解であることを念頭にお読みいただければ幸いです。 みなさんは童貞の方と一戦交えたことはありますか? 私は、はっきりと「僕
こんにちは、ペリコです。 首都圏ではまたもや緊急事態宣言が発令されました。また1ヶ月自粛生活です。前回の4月〜5月の自粛生活では、コロナリスクを考えてセックスも(半年も!)自粛していたのですが、性生活を再開したのも束の間、また自粛をせねばならぬ事態となり、良い機会なのでセックスコラムを始めてみることにしました。 私は女性なので、女性目線でコラムを書きますね。もし男性のみなさんに失礼な記述があったらごめんなさい。普通に会社員として働きながら、ひっそりと個人的にセックスライフ
10年くらい前から、セフレを欠かしたことがありません。私にとってセックスは、快感であり、ストレス解消法であり、生きる喜びであり、自分を愛する方法の一つです。生きる喜びのうち、4割くらいはセックスが占めると思います。自分を愛するためにセックスをすることの大切さと、経験上してはいけないことを綴ります。 19歳で初めてセックスをしてから、だんだんと色んなパターンを知り、だんだんと快感を覚え、約10年で苦痛から喜びに変わりました。その過程で色んな男性が私に安心感と快楽と、愛され
30年生きておりますが、自分の気持ちを理解することも、自分の気持ちを人に伝えることも苦手な人物でした。最近やっと、この人のことが好きだから、好きと伝えよう、と告白までできるようになりました。 きっかけは、親しい友人の死です。 友人は癌を患っており、10年ほどの間に何度も、もうこれで会えるのは最後かもしれない、と私に言いました。友人は強い人でした。10年間で涙を見たのは、最初の癌になったと話してくれた時と、もういよいよ治療をやめて故郷に帰るという最後の2回だけ。私はまだ、親