粥の空

地中の上にややまわる
繭の示唆的温情駆動体
嫋やか日光受け止めて
駆動する 今駆動する

受けた日いつか糸となる
他を見つめば光なる
光は凪いで線となる
たおやかに あぁたおやかに

絡んだ線は相容れて
指を結んで花となる
花にそよ風 蛾に翳り
求めるものは違えども
なきもの馳せる夢おなじ
綿毛羨む 繭の空


うるさい光 やまない火照り
誂い期せず ほか嫉む痛み
枷ない日々を 在らない明けを
ただ

繭割りほろ明く
空想空楼空洞体
そのふちなぞる 粥の空

いいなと思ったら応援しよう!