いたんでね
透明図形の箱庭に
思考はだんだん張り付いて
潜像列車のつけた軋轢
あると知らずに なぞる なぞる
膜から飛び出ぬ籠城感情
素敵も素敵じゃなくなった
いつから遠くなっちゃって
いつから遠くなっちゃった
祈ってどうかこちらまで
流しちゃった星 心にして
わすれちゃったもの わすれものにして
傷んだ記憶 揺蕩う夢
潜像列車でつかまえて
さんざんなぞって思い出す
かさぶたしまう 傷の名を
じゅくじゅく痛む みちしるべ
痛みは在処 その名前
透明温度に血が巡り
自分にしまって 世界が滲んだ
ちゃんと痛んで ちゃんと悼んで
ずっとずっといたんだね