![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148982728/rectangle_large_type_2_062b6b9948bc1c8229f8dff348c3fca5.png?width=1200)
革屋と本屋のヨシナシゴト往復書簡016
第1章閉幕
人間としての重さと軽さ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新井さん
とてもセンシティブな告白をさせてしまいました。
でも、誰しも意識下で自分のプラスになる方に、磁石が鉄に引きつけられるように動いているものではないでしょうか。
中にはこの人何なん?て思う方ともお仕事はしないといけない訳ですが、その場合大抵相手もそう思っているかもしれません。
何回かやり取りをしているうちに「お、この人シャイだったんだわ」とか趣味やペットの話とか共通項が見つかると結構気持ちが通じたりすることもありますね。
新井さんは引き出しを見せあったり探ったりというように対人関係を例えていて、私はそのイメージが絵で浮かんできて面白いなと思いました。
すごく背の高いチェストの上に顔がついていて、長い手でお互いや自分の引き出しを開けたり閉めたり・・。
私の対人関係のイメージは部屋と本棚かな。
相手の部屋を覗き一見こんな感じか、でもこんなもの飾ってる、こんな本読んでるんだ、何かいい匂い~とか、ポスター貼ってるこのアイドル推してんのか、みたいな。
私はとても図太い上に(神経が)、深追いしないタチで、人間関係をこじらせることはあまりなかったと思うのですが、知らずに私から離れていった方たちは、私が開けてはいけない箱を開けてしまったとか、触ってはいけないものを触ったりしてしまったのかもしれません。
この場を借りてごめんなさいと謝りたいです。
私など、未熟者で離婚もまだ経験しておりませんが、新井さんのワードに引っ張られたのか、最近夫から離婚を切り出される、といった夢をみました。私とは違ったタイプのちょっと若い女性が隣にいましたね。
それを言われた時はちょっと悲しかったです。突然すぎてあまりショックも感じなかったけど、この仕事はもう終わりなのかなとか考えたりしてね。暑いせいか最近変な夢をみます。暑気払いやりましょうよ。
八天堂モモクリーム味、私も結局持ち帰りました。寄席には寄席にふさわしいおやつや軽食がありそうですね。そんなリスト作ったりするのも楽しいかも。
ではまた。
LEATHER TOWN SOKA Project team
河合 泉 2024 07/25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
河合さんへ
前回は、どんよりと暗い告白を投げてしまいましたが、河合さんの良い軽さで受けてくださって助かりました。
河合さんの人付き合いは部屋と本棚ですか。俯瞰している感じ、そういうの、いいですね。
対比して見ると、わたしは人間関係も仕事も相撲のように真っ向勝負しているんだなあ、全然良い意味じゃないですけど。
痛いことばっかしです。
人づきあいが苦手で偏屈で自意識の固まりの自分で、そのために人間関係がこじれることがあったりしますが、それで落ち込んだりとか自分で自分を嫌いになることはなく、独特な自分を自分で乗りこなしている感覚があります。年の功ですかね。そういう自分にしか出来ない何かが、あるとも思いますし。
河合さんと新井の共通項を探ろうという意識が、どこかにあって始めた往復書簡ですが、逆に『重さと軽さ』のような『違い』が見つかりましたね。
あと稲荷寿司についていたお箸を河合さんに残した新井の優しさを褒めてくださいましたが、実はガリも先に食べると汚くなるから全部河合さんに残してあげていました!
さて、さりげない優しさに、ふと気づくというのと、優しくしてあげましたと言われて気づく優しさは、どのように違って伝わりますか?
さて、往復書簡も16回となりましたが、この辺りで第1章を閉幕とすることにいたしましょう。
目的を練り直し、いやそもそも目的を設定するかどうかもあるかもしれませんが、第2章を9月くらいに始めましょうか。
そのために、1回暑気払いやりましょう。
それでは、また!
pelekasbook
新井由木子 2024 07/20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1722296743063-RTpKjvj5G4.jpg?width=1200)
新井さんガリ苦手なのかな、なんてね。
来年自家製ガリ作ったら、お分けしますね。
河合より
河合泉
埼玉県草加にある皮革工場『河合産業株式会社』。
家族が営む同社を手伝う傍ら、草加の皮革「SOKA LEATHER」のPRを努めている。落語が好き。
新井由木子
埼玉県草加市の小さな書店ペレカスブックを営みながら、町の工場と力を合わせて『読書のおとも』を作る。酒が好き。落語も好き!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・