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絵本『だれでものいえへ』ongoing project vol.16
画材を準備する
さて、いよいよ絵本原画の作成です。
まずは画材を準備します。
紙
今回の絵本の仕上がりサイズは縦20×横20cm。
ページを開いた見開きで縦20×40cm。
1.2倍で作画したいため、縦22cm×横44cm。
更に端は断裁されるため1cm余分に描くので、縦24cm×横46cmの画面が必要です。
その外側にマスキングテープを貼るので余分な部分も必要。
このサイズにぴったりなのが四切版394×545の大きさでした。
紙の種類は絵描きの好みによりますが、わたしはそんなに高くない紙ワトソン紙を選びました。
丈夫なので描き直し塗り重ねに耐えてくれるし、表面がザラザラしていて絵の具が良く乗ります。
1枚160円くらいで買えます。
11見開きに表紙で完成品は12枚ですが、習作もするので結局40枚買っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729461877-ZnomGv47flcTJLgbCz85RYtW.jpg?width=1200)
マステで画面を区切って
下絵用の方眼を引きます
筆
意外にすごいスピードで消耗していくのが筆です。
わたしは絵の具に水を足してシャバシャバにして描くのが好きなので、水彩用の筆を使っています。
色々な筆を試しましたが、行き着いたのがこちら。
PC sable namura tokyo
動物の毛と人工毛のミックスで、わたしが試した中では一番丈夫な筆。
それでも3月から10月まで作画しつづけて、今9本目を下ろしたところです。
一番細いのが700円くらいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729462189-jprE7inJOfZ50BzkvqsaugWK.jpg?width=1200)
最初は尖っている筆先が摩耗して
平らな頭になってしまいます
絵の具
アクリルガッシュには2種類のブランドがあります。
仕上がりがパリッとしているのがリキテックス。
マットな仕上がりになるのがターナー。
わたしは断然ターナー派です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729462558-XTNDWY1ftap2ekdAgh7Iv8Kz.jpg?width=1200)
一体何色の絵の具を使っているのか、この機会に数えてみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729462615-QTdSn6WPzE9wDumpJGvj7rZ1.jpg?width=1200)
全部で87個ありました。
1個350円なので350×87=30,450円。
ちなみに画面右にあるU-350という350円以下で買えるものも試してみたけれど、わたしにはしっくりきませんでした。
87色の中で、今回使っていない色はランプブラックとジェットブラック。
あと夜の物語で背景がプルシャンブルーなため、色が近くて使いにくかったパープルとバイオレット系の4色。
87-6=81色使って作画しています。
カラフルなオバケが出てくるストーリーなので、特例かもしれない。
いきなりこの数の絵の具を買うのは大変なので、最初はセットを買うといいよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1729462983-MqZShk8yiXRusLlAtvdmfHzr.png?width=1200)
2024年3月から絵の具での作画をしているのですが、その間にかかった画材の金額は筆・絵の具(元々持っているものに買い足したもののみ計上)・紙で合計58,560円です。
つづく
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2024/10/21
ペレカスブック新井由木子
記事の制作公開は、編集者土井章史さん、クライアントこども応援ネットワークPineさんのご了解をいただいています。
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![](https://assets.st-note.com/img/1729463877-jHQVlqofsZz3DrIt2bS4nCBw.jpg?width=1200)
すごく細かい作業で楽しいけど異常に疲れる
先週は38.5時間描けたのに
今週は20時間しか描けなかった、、、
記事:ペレカスブック店主イラストレーター・デザイナー:新井由木子
ペレカスブックは埼玉県草加市の小さな書店。
実店舗は2023年5月にクローズ。新店舗を持てるように奮闘中です。
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