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こんどこそあとがき 上巻を公開して

創作オリジナル長編小説「紫陽花と太陽」の上巻をすべて公開いたしました。
たまたまフィード上にピックアップされた一話だけ読んだ、という方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は前後の話がみえず、面白みに欠けてしまったかもしれません。
気になった方はぜひマガジンで各話を読んでいただけたらと思います。

あとがき

自分で製本・印刷したときは、ページ数をできる限り減らそうとあとがきは載せなかったので、人生で一度くらいこの「あとがき」というのをやってみたかったんですよね。
そもそも。初めは自己満足で終わろうとしていましたので、あとがきは必要なかったのです。
いろいろあり、noteを始め、noteを通じてたくさんの方に読んでいただくことができました。
流し読み、ちらっと見て長いのですぐ閉じた、そういう方もいるかと思います。
それでも、フォローいただいたり最新話をアップするたびに「スキ」をしてくださった方もいて、繋がりができて、noteをやってみて良かったなと思えるようになりました。
一人でもフォローいただいた方ができたことが大変嬉しく思います。

タイトルの由来

さて、タイトル「紫陽花と太陽」ですが、言わずもがな紫陽花はあずさ、太陽は遼介のことです。物語の主軸はこの二人で、遼介の親友という位置付けの剛もまた重要人物となります。
テーマは「優しさとは」。
あずさと遼介と剛が成長とともに見せる「優しさ」を表現できれば幸いです。

◇について

同じ出来事でも人によって違う見方、感じ方になるのが面白く、「◇」を用いて視点(話し手)が変わるよう書いております。

その他のプチ解説

「報告会」という話は、会話のみで構成されるようにしております。会話の中に相手の表情を窺い知る言葉を入れて補完したつもりです。この書き方は難しいのなんのって…。

遼介たちは中学生(義務教育)ですが、給食ではなく学食か弁当持参になっています。全国の中学校の昼食事情を調べたわけではないので何とも言えません。その前提が覆されてしまうと本小説は木っ端微塵となってしまいます。どうかツッコまないでください…。

登場人物の名前に植物の名前を用いるようにしております。
桐華の桐、梨枝の梨、椿、柊、あずさも梓という樹種の名を使っています。
ですが主人公と親友だけは、なぜか植物とは関係のない名前になっております。昔の私はどうしてこの名前にしたのでしょうか…。思い出せない…。
翠我遼介すいがりょうすけ五十嵐剛いがらしつよし
植物とは関係ない名前。設定ルールから外れているにも関わらず、今更変えることができないほど既に一人の人間として仕上がっている二人。
強いて言えば、翠我の「翠」は翡翠の鮮やかな青緑色のイメージです。
太陽がさぁと降り注ぐ森林、木洩れ陽、水面で水浴びをするカワセミ、そういう静穏なイメージを思い浮かべていただけたら幸いです。

上巻を終えて

さて、本小説は作者が中学生の頃にキャラクターが登場し、高校時代でマンガとして描いたものです。当時はその頃までの話しか考えることが出来ず、あずさを笑顔にさせることがその頃の遼介の精一杯の優しさだと考えておりました。
中巻、下巻では遼介たちは高校生になります。進学して環境も広がり、新しい人物も登場します。
学力の関係であずさと剛が同じ高校、遼介は一人違う高校へと通い始めます。そこで出会う人、環境の変化、選ぶものと手放すもの。
新章「紫陽花と太陽 中」は、準備が整い次第、更新予定です。

新しいことをやってみるというのは、ドキドキとワクワクが溢れてきますね。大人になるにつれ、なかなか新しいことに手を出すことに躊躇してしまいがちになっておりましたが、この歳でもまだ挑戦できるものなのだと自分でもちょっと驚いております。

引き続き長編小説にお付き合いいただけたらとても嬉しいです。

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pekomogu
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