あらビックリ!!親子で同じ漫画を読んだら…感じ方がこんなにも違う!?
こんにちは。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ある日、小学校高学年の娘と一緒に同じ漫画を読んでみたんです。
それぞれが感想を話してみたところ、お互いにびっくりしたことがあったので、皆さんにもシェアしたいと思います。
同じ漫画を読んでいるのに、感想や感じたことが大きく異なり、
まるで違う作品を読んだかのような錯覚さえ覚えました。
今回は、なぜ親子で漫画の受け取り方がこんなにも違うのか、その理由や背景はなんだろうか?
について、自分なりに整理したり調べた結果を書いてみます。
皆さんはどんな感じで漫画を読んでいらっしゃいますか?
親子で異なる漫画の楽しみ方
1. 経験や価値観の違い
私はキャラクターの深層心理や人間関係に注目しやすく、その背景にある「責任感」や「決断の重さ」に感情移入することが多いです。
一方で、娘はキャラクターの行動やセリフに共感し、直感的な感情の動きや冒険心を楽しんでいるようでした。
2. 感情の受け取り方の違い
大人である私は、背景の陰影やキャラクターの表情に隠された心理を意識して読み取ろうとするのに対して、娘は登場人物が感じている「怖い」「楽しい」というシンプルな感情に敏感に反応しているのが印象的でした。
3. 視覚的な演出に対する感受性の違い
私は集中線や陰影、吹き出しの形など、視覚的な要素が場面の意図をどのように表現しているかを考えながら読んでいます。
娘はそれを感覚的に受け取り、テンポやリズムで物語を楽しんでいるようで、スリリングな場面をそのまま「ドキドキした!」と素直に楽しんでいました。
親子で感想をシェアする楽しさ
こうして親子で同じ漫画を読んでみると、物語の感じ方がそれぞれ異なるのがとても面白いものでした。
漫画を理解するための様々な要素を娘と話し合うことで、私も新しい視点で作品を読み直すことができました。
お互いの感想をシェアする中で、私が見落としていた視覚的な楽しみや直感的な面白さに気づかされたり、娘が私の視点を新たな発見として捉えたり、作品の理解が深まりました。
普段、何の気なしに漫画を読んでいましたが、
ここで少し、漫画とはもしかして、漫画を理解するというのは高度なことなのかな?とも思ったので、
漫画を理解して、ストーリーや要点を自分なりに整理するためにはどのようなことが頭の中で起こっているのかに気なりました。
インターネットとは便利なもので、調べてみると多様なことを考えてアウトプットしてくれている人がたくさんいらっしゃいますね。
自分なりに少し整理してみました。
漫画を読んで自分なりにどう整理しているのか?
大まかな感じとしては以下のポイントになるように思います。
1. キャラクターと背景の識別
画像中のキャラクターや背景を識別し、それぞれの役割や重要性を理解しようとしている。
登場人物が誰であるか、背景がどこを表しているのかを知ることで、シーンの意味や物語の流れを整理しようとしている。
これは最初のほうの登場人物や前回までのあらすじから理解しようとしています。
2. セリフとテキストの抽出
漫画には多くのセリフやモノローグが含まれているため、セリフなどの認識をしています。
目に入るテキストを、ストーリーの重要なポイントやキャラクターの感情、関係性を理解するのに役立てているのだと思います。
3. コマの順序と流れの把握
漫画のストーリーはコマの順序で進むため、各コマの配置や順番を認識する必要があります。
これはストーリーの進行や因果関係を理解する上で非常に重要だと思っていて、読んでいてシックリ来ない時は作者の意図するコマの順序ではないんだろうなと思い、同じページを読み直します。
さらに、日本の漫画では右から左へ、欧米の漫画では左から右へ進むなど、文化的なコマの読み順もあるみたいですね。
4. 表情と感情の分析
キャラクターの表情や姿勢は、ストーリーやキャラクターの感情を理解するために不可欠ですよね!!
表情から感情を推測する、感情を察するように考えることで、キャラクターの心情やシーンの雰囲気を把握できているように思います。
5. シーンやストーリーのコンテキスト理解
シーンごとのコンテキストや舞台背景、時間の経過を把握することも重要ですよね。
シーンの変化や展開を理解するために自然と頭の中でやっているのかもしれません。
例えば、回想シーンや夢のシーンなどの特徴を認識し、現実と区別することも必要ですものね。。。。タイムリープ物など特に!!
6. テーマや主要なストーリーラインの特定
ストーリーの要点を整理するために、作品全体のテーマや主要なストーリーラインを把握することが重要です。
これにより、シーンごとの出来事がどのように物語に関連しているかを理解できます。
7. 対話や行動の因果関係の理解
登場人物の会話や行動の因果関係を理解することで、シーンの流れやキャラクターの成長を追いやすくなります。
行動や対話が次のシーンにどう繋がっているかを前の話や伏線的なことを紐づけることが面白さにもつながっていますよね!!
8. 視覚的な演出と構図の分析
漫画には視覚的な演出が多用され、コマの構図やキャラクターのポーズなどが物語の理解に大きく寄与します。
特に、キャラクターの大きさや位置関係、背景の効果などがシーンの意図を伝える手がかりとなります。
文字だけではない!
「絵による心理描写」「雰囲気」「逼迫感」などが大きな役割となることがありますね。
1. キャラクターの表情とポーズからの理解
表情やポーズにはキャラクターの感情や内面が強く反映されます。
例えば、目の大きさや眉の角度、体の傾きなどでキャラクターが抱く感情や緊張感を推測できます。
特に、険しい表情、流れる汗、震える手などは「逼迫感」や「恐怖感」を表すことが多いように感じます。
2. 背景効果や陰影から感じることもある
漫画の中での背景効果や陰影、集中線などは、雰囲気や緊張感を演出されることもありますね。
暗いトーンや影の強調、ぼやけた背景などが心理的な圧迫感を感じます。
例えば、激しい集中線が使われることで危機感が表現されているシーンや、陰影が深いシーンではキャラクターの孤独感や恐怖が強調されているように感じます。
3. コマ割りや視点の変化の分析
コマ割りも心理描写や緊張感を生む重要な要素ではないかな?と思います。
コマが細かく分割されていたり、急に視点が近づいたりすることで、読む側に緊張感や動きの激しさを感じさせてくれるように思います。
狭く小さいコマが連続するシーンは時間の緊迫感や焦りを、広いコマでキャラクターが小さく映されるシーンは孤独感や絶望感を感じるように思います。
4. 色彩やトーンの調整によるムードの変化
カラー漫画や色付きの場面では、色調がキャラクターやシーンの感情を表現してくれているのでしょうか。
赤い色で不安や危機を、青や紫で悲しさや孤独を表現があるのかな?
モノクロでも、トーンの濃淡で雰囲気を感じているように思います。
重い暗いトーンは深刻さや恐怖を、明るいトーンは希望や安心感を感じる?
5. シンボルや視覚的なメタファーの解釈
漫画では、比喩的なシンボルが使われるようにも思います。
キャラクターの心情やシーンの背景を表現する場合、、、
例えば、心の葛藤を「嵐」や「黒い影」で象徴したり、怒りや激情を「炎」や「稲妻」で表したりでしょうか?
これらのシンボルは直接的な表現ではないため、文脈から意味を解釈する必要がありますよね。
6. シーンのリズムとテンポの理解
コマの切り替わりや、動きの激しいシーンの描写によって、読む側が感じるリズムやテンポが変化し、緊迫感や興奮が生まれるようにも思います。
緩急の変化を捉え、ストーリー展開における山場や落ち着きの瞬間を理解することが、全体の雰囲気を掴む手助けになっているのかもしれませんね。
例えば、激しいアクションシーンが続く部分と静かなシーンが交互にあることで、スリリングな物語のテンポを感じられるなど、、、でしょうか?
7. 文化的背景の考慮
例えば、日本の漫画における「汗マーク」や「鼻血」などの視覚表現は、キャラクターの内面や状況を表したりするように理解しています。
これらを文化的に理解することで、キャラクターの心情やシーンのニュアンスがより正確に掴めるのではないでしょうか?
キャラクターと文字が重なって書かれることもある
キャラクターの表情や背景に対するセリフやナレーションが重なり、文字情報と視覚情報が、場面のニュアンスをより複雑にするのでしょうね。
娘との会話でこの点で感じ方が違うな~と思いました。
1. 吹き出しや文字の配置による効果の考慮
吹き出しや文字の配置自体にも意味が込められていることが多いですよね。
例えば、文字がキャラクターの顔に大きく被さる場合、そのセリフのインパクトや緊張感が強調されている可能性が高いです。
吹き出しの形や文字のサイズ、フォントスタイルも、場面の感情を伝えるのに影響を与えてくれます。
荒いフォントや大きな文字は叫び声や怒りを表し、細かく揺れたフォントは不安や緊張を感じたりもします。
2. キャラクターの動作や構図との間柄
文字がキャラクターの動作や姿勢に合わせて配置されることもあります。
たとえば、キャラクターが驚きで後退するシーンで「驚きのセリフ」が前面に大きく表示されることで、キャラクターの感情が視覚的に強調されます。
このような場合、文字とキャラクターの動作がどのように相互作用しているかを理解することで、より場面の意図やニュアンスを感じ取れるように思います。
いやはや、漫画とは高度な読み物なのかもしれない という気づき
1. 複数の情報が同時に流れる
漫画にはテキストだけでなく、絵や背景、構図、吹き出しの位置、キャラクターの表情や動きなど、視覚的な情報が多層的に書かれていて、それぞれの要素が相互に補完し合い、場面の意味を伝えています。
そのため、ただ文字を読むだけでなく、視覚的な情報と文字情報を同時に処理し、それぞれの相関関係を理解することが必要なように思います。
これは視覚的な理解力と解釈力が求められる?結構大変では?
2. 心理描写や雰囲気が視覚に依存している
漫画は心理描写や雰囲気を視覚的に表現するための、活字・小説などとはまた違った独特の手法で楽しませてくれます。
特に、セリフや説明がなくても、絵や構図からキャラクターの心の動きや場面の深刻さを理解しなければならない場合もあり、直感的な理解が求められます。
3. 視覚的なストーリーテリングの技術が高度である
漫画家は、ページの限られたスペースで効果的にストーリーを展開するため、視覚的なストーリーテリングの技術を駆使してくれているのでしょうね!
漫画家の方はもしかして、理系の考え方?
読者は、視覚的なリズムやテンポを感じ取り、キャラクターの感情や物語のクライマックスを視覚的に「感じる」ことが求められる?
4. 読者の解釈の余地が広い
漫画にはセリフで明確に語られない部分が多く、読者が絵や状況から状況を「読み取る」ことが求められます。
つまり、読者自身の解釈がストーリーの理解に大きく影響を与えます。
漫画家はあえて曖昧さを残すことで、読者が自由に解釈できるようにしている場合も多く、異なる読者が異なる解釈をすることも少なくありません。
このため、私と娘の間に異なる感じ方があったんだろう・・・と結びます。
っと今回は非常に長くなってしまいましたが、漫画って面白いですよね!
漫画は年齢や経験によって異なる楽しみ方ができる読み物ですよね。
視点や感受性の違いが、同じ作品をさまざまな角度から理解させてくれます。
機会があれば親子でいろいろな作品を楽しみ、お互いの感性をシェアしながら新しい発見をしていきたいと思っています。
皆さんもぜひ、親子に限らず漫画を読んで、感想を話し合ってみてください。
きっと新しい発見があるはずです!
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、私(ペコかな)の次回(いつになるかわかりませんが、、、)も楽しんでいただければ嬉しいです!