4500gで生まれたというコンプレックス
嘘みたいなホントの話
嘘みたいな巨大児の話
私はお母さんのお腹から4500gで生まれた。
今までこれより大きく生まれた子どもを周りで聞いたことがない。
だいたい2900とか大きくても3500とかが標準な気がする。
予定日の次の日に生まれたからおなかにいる期間はみんなと同じはずなのに、栄養の吸収が良すぎたのだろうか。
生まれた時の写真を見ても明らかにでかい。髪もふっさり。
私のお母さんやおばあちゃんは「この子は大きい子だったんですよ!4500もあって!」って大きな声で自慢話みたいに周りに話す。
小学生の時はそれがすごくすごく恥ずかしかった。女の子なんだから小さくかわいらしく生まれたかったのに…とひそかに思っていたのだ。
小学1年生の時、生まれた時の写真を使って「生まれた時の記録」を作る学習があって、すごく苦労したのを覚えている。
新生児の時の写真が、どう見てもでかい。どうにか小さく見えるような標準サイズに見えるような写真を探した。
あと、困ったことに【生まれた時の体重:○○㎏】と書く欄があった。4500と書いたら絶対にみんなにいじられるのをわかっていた。そんな恥ずかしいことはできん。そう思い、少し嘘をついている気持ちになりながら3600と書いた。(どんなプライドやねん…)
こんな嘘を書くくらい私は大きく生まれたことを恥ずかしく思っていたのだ。
今となっては4500gで生まれたなんて、自己紹介で使える恰好のネタ。病院内のギネス1位でした!なんて言っちゃうくらい私の自慢話。
こんな規格外サイズで生んでくれてありがとうと思う。(ぜったい出すの大変だったよね)
もしも自分のこどもがこんなに大きく元気に生まれたら、きっと嬉しくて可愛くって自慢げにいろんな人に話すんだろうなあ。「このこは4500で生まれたんですよ!(すごいでしょ!)」ってね。