憧れるのはやめましょう

みなさま、明けまして、おめでとうございます!
本年もよろしくお願いします

一年の計は元旦にあり

そもそもの中国のことわざは

一日の計は夜明けにあり、一年の計は春にあり

一日の計画は夜明けにするのがいい。一年の計画は春節にするのがいい。
ものごとが始まるタイミングで始めるのがいい、という教えです。
2025年の元日に、計画を詰め込んで、それで三日坊主になる可能性がありますが、可能性を問うなら、ついうっかり一年続けてしまうかもしれない。
課金制にしたら、ひょっこりはん、じゃなくて、ひょっとして、そのうっかりが続くかもしれない。
無価値な情報発信でないなら、料金をとるべきだ、という話。

憧れるのはやめましょう

「一流の人格者」といわれる人には、共通して高い倫理観や誠実さ、周囲を思いやる姿勢などが見られます。そうした素晴らしい人間性は、もともと生まれつき備わっていたわけではなく、日々の鍛錬や試行錯誤のなかで磨き上げられてきたもの。
私たち一般の人も、その“鍛錬の過程”から学び、よりよい生き方を模索することができるのではないでしょうか。
この記事では、スポーツや頭脳競技、武術などで見られる「一流」をめざす過程と、「人格者」としての修養を重ねる過程を重ね合わせながら、実生活に取り入れられるヒントを探っていきます。ぜひ読んでみてくださいね。


1. 行動を「チャンク化」して反復する大切さ

一流のスポーツ選手やチェス・ポーカーといった競技のトッププレイヤーたちは、大きな目標を達成するために、行動や思考を小さな単位(チャンク)に分けて何度も練習しています。

  • ポイント: 「全体をまとめてやろう」とするのではなく、まずは“小さな一歩”に区切ってコツコツ反復する。

  • 日常での応用: たとえば英語の学習でも「1日10個の単語を確実に覚える」といったチャンク化を実践してみると、着実に力がついていきます。

この積み重ねが、技術や行動の精度を高め、結果として強い人間性(自律心や根気)を育てることにもつながります。


2. 「公正な競技」だからこそ得られる心の鍛え方

一流の勝負師は、公平なルールの中で結果を出すことで高い評価を得ています。勝ち負けや結果がハッキリとわかる環境では、負けたときにごまかしがききません。

  • 学び: うまくいかなかったとき、どう改善するかを日々考え、行動し続ける姿勢が身につく。

  • 応用: 自分のルールを設けて、結果を客観的に評価するクセをつけると、自然と誠実さや責任感が育まれます。


3. ティルト(心の乱れ)への気づきと対処

ポーカーや麻雀などの勝負事では、「ティルト」と呼ばれる感情の乱れがパフォーマンスを大きく下げる原因となります。これを武術では「正中面のズレ」として身体のバランスの崩れと捉えることもあるのです。

  • 大事なのは: 完全に乱れをゼロにするのは難しくても、「乱れに気づき、早めに修正する力」を鍛えておくこと。

  • 具体例: メンタルトレーニングや、深呼吸・マインドフルネスなどの方法で、自分の感情の動きを客観的に見つめる習慣をつくる。

感情や意識の“ズレ”が大きくなる前に修正できれば、本来持っている力を発揮しやすくなり、安定した成長が見込めます。


4. 緊張による“体の硬さ”をほぐす

大舞台で緊張し、思うように動けなくなる経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。実際、緊張すると筋肉が過度に力んで硬くなってしまい、パフォーマンスが下がりやすいものです。

  • 対策: 本番前のウォーミングアップやストレッチの徹底、呼吸法やイメージトレーニングを活用する。

  • 効果: 適度にリラックスした状態を保つことで集中力を発揮しやすくなり、不必要な失敗を減らせます。

体がほぐれると心も落ち着いてきます。逆に心が落ち着けば体も動きやすくなるので、この“身体と心の連動”を意識すると、よりスムーズに結果を出せるようになります。


5. 大切なのは「結果」だけではなく「プロセス」

F1グランプリの先端技術が市販車に応用されるように、一流の人格者をめざすプロセスには、私たちの生活にも活かせるエッセンスが数多くあります。

  • 学び: 「どんな困難に直面したか」「それをどう乗り越えたか」という具体的な行動や思考の積み重ねこそが、真の“人格”を形成していく。

  • 応用: 自分の経験を振り返り、うまくいかなかったときも「この失敗から何を得たのか」を具体的に分析し、次の行動に活かしていく癖をつける。


6. 自分に合ったやり方で「柔軟に」取り入れる

最後に大切なのは、“絶対的に正しい方法”というのは存在しない、ということです。一流の人が行っていることをそのまま真似してもうまくいかない場合もあります。

  • 柔軟性: 「自分に合った形にアレンジする」「一部だけ取り入れてみる」といった工夫が必要。

  • 継続: 完璧を求めすぎると心が折れてしまいがちです。まずは小さな成功体験を重ねて、少しずつ自信をつけることを意識しましょう。


まとめ

一流の人格者やトッププレイヤーの鍛錬方法は、決して遠い世界の話だけではありません。チャンク化と反復練習の重要性、ティルトや心身のズレを早めに修正するメンタルトレーニング、緊張との付き合い方など、日常に応用しやすいエッセンスがたくさんあります。
「誰でもできる小さなステップを積み重ねる」「公正さのもとで自分を客観視する」「ズレに気づいたら修正していく」――これらを繰り返すうちに、自然と忍耐力や粘り強さ、そして他者を思いやる姿勢が身につきやすくなるはずです。長い視点で見れば、それが私たち自身の“人間力”を育み、結果的に“よりよく生きる”ことにつながっていくのではないでしょうか。


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