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自動運転車の光と影

自動車の自動運転技術の開発がいろいろな所で進んでいます。

これは既存の自動車会社だけではなく、グーグルに代表される新規参入組も含めて熾烈になって行くんでしょうね。

メーカーによっては、ランボルギーニーやポルシェのように全く自動運転に興味は無いと言っている所もありますが、そう言うメーカーでも親会社はしっかり開発していますから、いざとなれば転用ができるはずです。

ボクも仕事がら非常に興味がある話しですが、それはハードはもちろんですが、将来自動運転車がもたらす経済的なメリットとデメリットに一番興味があります。

先日ヨーロッパで自動運転トラックがデモ走行をしたと言う記事を読んで感じたのは、 こういう新しい技術に喜んでばかりいられない現実があると言うことでした。

悲惨な事故が減るのは良い事だし、物流のコストが下がって消費者にメリットがあるのは良い事だけれども、その引き換えに職を失うトラックドライバーやその人達が主なお客さまだった街道沿いのレストランやモーテル、ガソリンスタンドも生き残るのは難しいと思う。

これも一種のデジタル革命だとすると、デジタル技術はあらゆる産業を変えて行くとんでもない革命技術だと言う事でしょうか。

レコードがCDに代わりさらにデータ配信へ、写真がフィルムからデジタルへ代わりフィルムメーカーや現像所が無くなり、フォトグラファーの仕事も大きく変容していると聞いています。

自動運転も近い将来には技術的にも法的にもいろいろな事をクリアーして身近なものにきっとなるんでしょうけど 、その時ボク達の生活もどういう風に変わっているんでしょうかね?

人間は絶えず生活をより良くするために進化してきましたし、これからも進化するんでしょうが最近の雑誌の見出しとかを見ると、「無理をしない」とか「自分が快適な」とかがキーワードになっている事が多いのは、なんかこれ以上の進化はかえって人間を退化させるから、もういいよこれ以上はと言っているような気がしてならないです。

まあ、どこかへクルマで出かける時に昔は地図を頼りに出かけていましたが、ナビゲーションにその役割を代わってからは、本当に道を覚えていないですから、人間本来もっている能力の退化現象はゆっくりと進行中なんだと思います。

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