理想の管理職とは
今日から新年度。新入社員が入社してきたり、転勤で新たなメンバーに変わったりする季節である。ご多分に漏れず、ボクの職場でも大きな変化があった。1年10ヶ月店長を務めた方が転勤して他の店からあらたな店長が来た。そして在籍する営業部の部長も代わり、あらたな体制で新年度を迎えた。
そして、劇的に職場の雰囲気が変わった。それは良い意味で変わったので非常に好ましい事である。そんな雰囲気の変化を見て管理職の仕事ってなんだ?とふと考えてみた。それはボクの持論であるのだけれども、「管」=「パイプ」で「理」=「物事の筋道」「道理」であって会社組織における管理者とは会社と現場のあいだに立って、会社の方針や施策を租借して現場へ落とす「パイプ」役だと思う。
いままでの店長や部長は会社から言われた事をストレートに落とす人たちだった。これでは誰も納得して仕事をする訳がない。しかし組織と言う物は恐ろしいもので、そこはヒエラルキーが強烈に働いて、「会社が決めた事だからやってもらわないと困るから!」のひと言で片付けられてしまう。本当にこういう人たちは組織のヒエラルキーが無かったら誰も言う事を聞かないだろうなと思うし、こう言うやり方しか出来ない事をかわいそうに思ってしまう。
ボクは現場主義なので、ずっと第一線で営業をしているけど、立場的にはプレイングマネージャーみたいな立場なので、ある意味現場のガス抜き役だった。今の自動車営業の世界は、会社の求めるあらゆる数値目標を全てパーフェクトにこなそうと思うと、それこそリゲイン(かなり古い・・笑)の「24時間戦えますか」と言うCMのキャッチコピーのように24時間以上必要になってしまう。それを今までは求められた。それが今日、新任の挨拶に臨店してきた部長は「会社の求める事を全部やっていたら死んでしまうから」とか言ってしまう人だった、そして「いままでの部長は知らないけど、ボクは会社の言う事をフィルターにかけてから落とすから、とにかく明るく仕事をしてね」と言って帰って行った。同じ会社の管理職とは思えない何たる発言と思ってしまう。それは店長も同様で、「追い込むような事は嫌いだし、自分がやる気にならないと進歩がないからね」とこれもまた、いままでの店長と同じ会社の人間か?と言う発言をしてみんなを驚かせた。
ある意味、これは自己管理を求められるし、自分の裁量で仕事をすると言うことは、実績に対しても自分で責任を負わなくてはいけないと言う厳しいものだけれども、正しい仕事のやり方だと思う。ある意味、ボクもいままでと違って店長が口うるさく言わない分をリーダーとして言わなくてはいけない場面が増えるなと思ったけれど、そういうポジティブな思いを巡らせることが出来るような環境になった事を好ましく思っている。
やっぱり人って、他人から押し付けられるのはイヤで、自主的に行動したいものなんだと思う。いままでは、強制的にやらされて、それでもボクもプロだから実績はきちんと残してきたけれども、日々楽しく仕事は出来なかった。でもこれからは久々に仕事を楽しんで出来そうな、そんな新年度のスタートだった。
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