「問題が起きたらすぐに話し合う」ことが、できない職場では…
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、安心で安全な関係性の中でベストパフォーマンスが発揮できる人が増えることを心から願って、パートナーシップ研修やセッションも提供しています。
連投110日目。
昨日、ジョギング後の休憩中に、仰向けになって雲を眺めていました。
「きつねみたいな顔の雲だな」と思って、数秒目を閉じて開けると、その雲は消えていました。
こんな風に、いつでも世界は刻々と変化しています。
職場も同じです。世界が刻々と変化するように、職場の変化が起きる以上、問題が起きないなんてありません。
大切なことは「問題が起きたらすぐに話し合う」という合意があるかどうかです。
さすがに書面にはしていないでしょうけれど、口頭でも約束をしていない組織は少なくありません。
「なんかあったら、いつでも言ってね」
これは約束ではありませんし、実際に、この言葉を伝えていたとしても、言えない大人は少なくありません。
チームができた時(そして、新しいメンバーが加わるたび)に、言葉でしっかりと確認することです。
「わたしたちは、◯◯というミッションでチームを組んでいます。もし、そのミッションに差しさわるような問題が起きたときは、きちんと話し合いをして、解決していきましょう。そして、話し合いによって関係をこじらせないということもお互いに守っていきましょう」
この約束をしていないんですね。そして、この約束は、パートナーシップがあれば、難しくない約束なんですが、パートナーシップが欠けていると、ハードルが高くなり、言えないままの状態が続き、問題は解決されず、信頼関係も崩れていくということになりかねません。
力を合わせて大きな成果を創り上げようとする一方で、関係がこじれないようにしようという力も働くため、ついつい「もう少し様子を見てみよう」「いま、忙しそうだし、またあとで…」と、さもありそうな理由を自分に言い聞かせて、言わない選択をしているケースが少なくないようです。
で、問題を先送りしても、だいたい期待したような変化は起きませんね(笑)
そして、一旦先送りすると、なんか話題にするハードルがあがる感じがするんですよね。
ジョギングで、一旦歩き出してから、また走り出す時にパワーがいる感じがするのと似てるかな^^;;;
だいたい、こういうことが起きる職場では、「言わずにいることがある」ということが暗黙の前提になっているので、「他の人からどう思われるか?」が気になり、ますます言えないという悪循環の連鎖が起きてしまいます。
あなたの職場で、そんなことが起きていないか、よく観察してみましょう。もし、「話し合わずに、先送り」という文化があるようなら、人が成長せず、イキイキと働くどころか義務感や被害者意識で働く人や、いつも「誰のせいか?」と責任のなすり付け合うような基準で働く人が、どんどん増えていくかもしれないので、要注意ですよ。