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たった6文字で、パートナーシップが深まるかも?!
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、(職場や学校や家庭で)安心で安全に話し合える関係と環境を創り出したい人が、パートナーシップについて探究できるフィールドです。コーチHOSUが、パートナーシップを磨くコツ、ポイントを伝授します。
連投116日目。
「最近、どう?」
たった6文字のセリフですが、この言葉、パートナーシップを深める上で、なかなかの影響力をもちます。
パートナーシップを支える要素のひとつ、それが「自分にあることが正直に言えること」です。
ただ単に、「自分の考えが言える」ということだけじゃなく、自分の置かれている状況、そのやり甲斐、葛藤、そこで抱く感情など、とにかく自分の中で起きていることを言えることです。
しかも、「こんなこと言ったら、否定されるかな」「こんなこと聞いたら、怒られるかな」と気にして言えなくなるのではなく、ただ自分に起きていることとして言えることです。
それらを言ってもらおうと考えて、上司や親は、こんな風に言ったりします。
「どんな些細なことでも、話してくれたらいいよ」「困ったことがあったら、何でも言ってね」
ところが、なかなか思うように言ってくれなかったりします。場合によっては、「それくらいのこと、話してくれたらよかったのに」というようなことさえも、言ってもらえなかったりする。
そんなことで悩んでいる方も少なくないでしょう。
ポイントは、相手が話すかどうかを選ぶ権利(イニシアチブ)は、相手にあるので、「言わせよう」とするコミュニケーション(例えば、「なんで言ってくれないの。言ってくれたらいいよ」「部下ならそういうことは上司に相談するもんだろ」等)をすること自体、機能しません。
こちらにできることは、「わたしがあなたに関心を持っていますよ」「わたしはいつでもあなたにコミュニケーションを開いていますよ」ということを示し続けることです。「最近、どう?」というフレーズは、それを示すのに有効なフレーズなんです。
この一言で、相手は話すきっかけを得ますから、格段に話しやすくなるんですよね。
さらに、別の観点で言えば、相手の関心を探るきっかけになるということです。
「最近、どう?」って、何かを聞いているようで、何を聞いているのかわからない質問ですよね。実際、わたしは「最近どう?って言われても、何を答えたらいいんですか?」とよく言われていました(笑)
そして、その時に、わたしが返していたのは、「最近、どう?って聞かれて、一番最初に思い浮かんだこと、話してくれたらいいよ」って返していました。そうすると、仕事のことなら仕事のことを話すし、いまの体調のことなら体調のことを話すので、相手の関心が向いていることが聞けるんですよね。
その上で、聞きたいことがあるなら、「こないだ頼んだ企画書の方はどう?」と具体的に質問すればいいんです。
ジャンケンで言えば、「最初はグー」みたいな会話ですけど、この会話で呼吸を合わせるきっかけが創れるので、会話のセットアップが出来て、本題に入っても「いきなり本題に入られた」という体験を避ける効果もありますからね。
このひと言は、相手にとっては「パートナーとして自分のことを尊重してもらえている」という経験になりますので、パートナーシップを深めたい相手がいたら、試してみてくださいね。
・・・で、「最近、どう?(笑)」
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