親子のパートナーシップ5:子の成長は「増える」こと。じゃあ、親の成長は?
連投157日目。親子のパートナーシップ第5弾。
これから子どもが経験するであろう勉強、スポーツ、恋愛、人付き合い、入試、就職、結婚等を、親はすでに経験していたりしますね。
その経験してきたことを参考にしながら、子どもがより幸せで楽しく生きられるように、教えてあげたり、アドバイスをしてあげたりするでしょう。
子どもにとっては、新しい知識を得たり、経験をしたりして、「増える」ことが成長ですよね。
じゃあ、親にとっての成長って何なんでしょう?
はっきり言って、いつの時代にも増して、テクノロジーが進化し、この数十年の社会の進歩は目覚ましいものがあります。
わたしは40代ですが、子どもの頃になかった、あるいは珍しかったものが、いまはたくさんあります。
・パソコン
・スマホ
・タブレット
・電子マネー
・フィットネスクラブで運動する
・キャンプを楽しむ
・音楽を歩きながら楽しむ 等
いまの小学生なんて、生まれた時からスマホがあったわけですよね。画面にタッチして操作するのが当たり前で、2歳児でも直感的にスマホが操作できちゃうんだから、培う感性や価値観が違うわけです。
まぁ、紀元前の壁画にも「最近の若いやつらは…」というくだりがあるというのですから、昔から親世代は子ども世代の新しい感性や価値観とのズレを感じてきたわけですが、そのスピードが尋常じゃないのが、いまの時代なのかもしれません。
ラブレターを下駄箱に入れるか、体育館の裏に呼び出して、好きな異性に告白していたのも遠い昔で、いまやSNSでダイレクトな反応も見ないまま告白できるし、断ることもできる時代です。会社を遅刻するのも、電話で連絡するのではなく、SNSで「遅れます」だけ課長に送ってくる新入社員もいます。
いま、「退職支援サービス」というサービスがあるのですが、これも賛否両論で、「それは自分でカタを付けるべきでしょ!」という人もいます。しかし、その意見が言える人は幸せな会社勤めの経験しかないのだと思います。退職願が受理されず、こちらの良心につけこんでズルズルと辞めさせずに勤務させ続け、場合によっては「辞めたければ、替わりの社員を連れてこい」という脅迫までしてくるブラック企業があるわけです。
従業員の立場では、対処しきれない経営者がいるわけです。そういう現実を知ると、「自分で連絡するべき!」と言い切れない部分もでてくるでしょう。
親に言われた通りの進路を決めて、学生生活でメンタル的に爆発した子どもの話を聞きます。
親に言われた通りの就職をして、耐えきれなくて3ヶ月も持たずに辞める人の話を聞きます。
「親に言われた通り」が、どれほど危険なのか、身を以て学ばなくてもいいくらい情報はあります。
もう、長年同じ会社で勤めることも、結婚することも、子どもを生むことも、マイカーやマイホームをもつことも常識ではなくなりつつある時代です。
親が持っている知識と経験がすべてじゃない。
むしろ、それが子どもを苦しめている場合もある。
このように観てみると、親の成長って「これまで培ってきた価値観を横に置く勇気をもつ」ことじゃないかと思います。
これまで培ってきた価値観を捨てろ!と否定しているわけではありません。あくまでも横に置いて、「そういう考え方もあるか」と、新しい価値観を増やすことです。
これを、進学とか就職とかのデカい決断の時じゃなく、遊びやファッションや時間の使い方なんかで、子どもの選択を受け入れられる自分を増やす練習をすればいいんじゃないかなと思います^^
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