円陣

「仕返し」を連想しなくていい関係へ

 連投163日目。

 一緒に働くパートナーや、チームスポーツで一緒に練習を重ねるパートナーに対しては、一緒に創りたい結果に向けて、心をひとつにしていきたいところですね。

 その上で、パートナーにフィードバックしたいことがある時に、次のようなことを思うこと、ありますでしょうか?

 「相手にとって耳が痛いことを言うと、自分も言い返されるんじゃないか…」

 まず、こう連想する時点で、残念ながらパートナーシップがない状態ですよね…。

 でも、こちらがフィードバックしたことと、こちらがフィードバックをされることは、特に因果関係はないはずです。フィードバックとは、「その行動に、どんな影響があったか?」を伝えることを意味しますから、敵対心からやることではないはずです。

 ところが、もし、仮に、相手が自分がフィードバックされたことが不服で、その報復のために言ってきているのだとしたら、フィードバックというよりもけなし合いのような、相手をヘコませてやろう、傷つけてやろうという意図から言っている可能性がありますよね。
 そうだとしたら、個人攻撃に感じてしまうから、そんなことは言われたくない…と思うでしょう。それが、「自分もいい返されるんじゃないか…」という心配として表れてくるのでしょうね。

 で、そういう風に連想するパートナーがいる場合は、少し違う観点を持ってみるようにしましょう。

 あなたも相手にフィードバックをするのに、躊躇があるわけですよね。そして、相手の反応としては、あまり望ましくない反応を予想している。そうすると、どうしても勢いが必要だったり、強さが出てしまったりしがちです。

 ということは、相手にも同じようなことが起きているのかもしれません。
 つまり、相手も同じように勢いや強さがないと、あなたに言えないことがあるのかもしれないのです。

 むむ!ですよね。

 むしろ、そういう勢いや強さを伴わずに言ってもらえたら、受け取りやすいかもしれないのに。

 ん?

 いや、こちらがまず勢いや強さを伴わないと言えなくなっているのだとしたら、それが2人の間に言いにくさをつくっているのかもしれないのです。

 だとしたら、こちらが勢いや強さを伴わなくて良い環境、タイミング、伝え方を配慮すればいいだけです。

 「え? それ、どうやってやるの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

 その編み出し方は人それぞれだし、パートナーとの関係によっても異なるので、ここで答えを示すことはできません。ただひとつだけ言えるのは、まず、「あ…いま、わたし、勢い(強さ)がいるって思ってる」と気づくことです。

・ビシッと言ってやらないと。
・ガツンと言わなきゃわかんないですよ。

 こういう言葉を使っている人は、そういう傾向にあるということです。

 気づいたら、違う選択を探しましょう。

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