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社内のパートナーシップは、デザインがなければ崩れやすい
パートナーシップデザイナーのHOSUです。いつもお読みいただきありがとうございます。
「誰も意見を言ってくれない」
パートナーシップ研修を提供していると、次のような質問をいただくことがあります。
「みんなの意見を聞きたいのに、誰もその場では意見を言ってくれない。なのに、裏ではあれこれ言ってる。これを言ってもらうには、どうしたらいいんでしょうか?」
これ、ありそうな話ですよね。そして、これは「タマゴが先か?鶏が先か?」みたいな話で、どちらに軸足を置くかで、問題点も解決策も変わります。
「誰も意見を言ってくれない」
この表現が、そもそもこの問題の核心なのかもしれません。“問題の位置”が、自分の外側にあるととらえているから、ものすごく簡単に表現すると、「どうしようもない」と言ってるようなものですからね。
どうにかしたいという立ち位置から質問をしているようだけど、どうしようもないと決めつけてるのだから、「問題、解く気、ないでしょ?」と思っちゃいます。
「誰のせいか?」って捉えてることが、ズレてるんだよ!
あはは(笑)ちょっと小見出しで、毒づいてみました^_^
でも、そうだな〜って思ってます。
会議で意見が出ないのは、「意見を言わないスタッフのせい」としているから、出ないんですよ。
「え!じゃ、私が悪いっていうんですか?!」と思ったあなた!
誰もそんな話ししてないけど、あえて言うなら、「あなたがそんなんだから、意見が出ないんだよ!」と、わたしは声を大にして言いたい。
そこに「人を評価する」というコンテクストがあることに、気づいているかな?
だってそうだよね。意見が出ないのは誰のせいか?に立っているのだとしたら、それは= 誰が悪いか?誰が変わるべきか?と人を評価するコンテクストが、そこにあるってことでしょう?
「私が悪いっていうんですか?!」も「良い・悪い」という評価なんだから、あなたもそのコンテクストに影響を受けているんですよ。
そんな、評価される人や場で、評価を気にせずに意見を言えっていうのは、「真夏の晴天のビーチで汗をかくな」というようなもの。無理でしょ?
だいたい、「意見を言わないんです」という相談自体が、すでにスタッフに問題があるという捉え方なんだから、そんな捉え方のリーダーのもとで、『安全に、安心して、意見が言える』場になるかといえば、それは到底無理な話だと言わざるを得ません。
この約束、なんで、みんなしないんだろう?(謎!)
『なんでも話せて、なんでも聞けて、そのことで関係をこじらせない約束』があれば、話しやすさは作り出せると思うけど、なんでこの約束をみんなしないんだろう?と不思議でなりません。
この約束があれば、「みんなの意見を聞かせて」と言われたスタッフにしたら、どれほど言いやすさが増すでしょうか?
(体験したことなかったら想像つかないですよね)
でも、「意見を言う」は「意見を聴く」と密接に絡んでます。厄介なリクエストや、耳の痛い意見であっても、一旦は、そのまま受け取るという対話姿勢が、その場にいる全員にあれば、どんなにその場が機能するでしょうか。
そういう「優劣や正誤の評価に影響されない場」をつくるデザインのないパートナーシップは、機能しても、崩れやすい。社内のパートナーシップに大きな影響力を持つ人が、いなくなった途端にガタガタし始めるってことは、多少なりとも経験があるでしょう。
パートナーシップは、空間の質そのもの。それをどうコンテクストとして形作るかをデザインし、常に調整し続けて、デザインートライーリデザインートライ…をリードするって大事だし、組織内にいると見えなくなりがちだから、わたしはそんな役割を必要としてくれる組織と一緒に仕事がしたいと思ってるんですよね。
まだ、ここのデザインについて、重要性にピンと来ていない組織も多いと思うけど、これからもこのnoteでピンと来る人を増やすために、発信し続けていきます。
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