見て見ぬフリが、結局、あなたを苦しめる
パートナーシップがあふれる人や組織を増やすために、パートナーシップのデザインを提案しているHOSUです。
今日もまたまた、ちょっと辛口ですよ(笑) では、いってみよう^^
「見て見ぬフリしちゃおう」
とても嫌いな同僚とか、怖くてしかたない上司とか、何回言ってもミスが訂正されない部下がいると、ほんと、アタマ抱えますよね。
アタマ抱えて「どうすりゃいいんだ?」「どう接すればいいんだ?」ということに真剣に取り組んで、自分の感情をコントロールしたり、話しかける言葉を選んだり、いろいろ工夫をできる間はまだいいんですけど、どうにも思い通りにならないことが続くと、諦めてしまうこともあるでしょう。
そんな時に、もう、目についてしかたないことも、見て見ぬフリをすることってありますよね。
・もう、見なかったことにしちゃおう
・気づいていないことにして放置しよう
・そのうち自分で気づく時が来るだろう
きっと、こういうセリフを自分の中でつぶやいて、自分を納得させようとしたこと、一度や二度はあろうかと思います。
わたしも、今日は、電車の中でレシートとかの紙くずがごそっと落ちていることに気づいて、「あ〜これ誰か拾うだろうから、放っておこうかな」なんて自分の中でつぶやいていました。
だけど、今日の記事のタイトルにあるように、結局、自分を苦しめることになるので、とっとと拾ってゴミ箱に捨てにいきました。ゴミの目の前に座っていた兄ちゃんは、なんでこの人いま乗ってきた人なのにゴミ拾ったんだろう?って思ったでしょうね(笑)
「自分をだますか、自分に従うか」
で、いま一度、見て見ぬフリの話に戻りますね。
本当に気づいていなかったんだったらそんなことはないだろうけど、自分で「見て見ぬフリ」を選んだんだったら、こんなに不健康なことはないわけです。
だって、「あ!あれマズいよ」って気になっているあなたがそこにいるのに、その自分に起きていることにフタをするってことでしょう? つまり、自分のセンサーが反応しているけれど、自分のセンサーが振れたことをなきものにしようとする行為なんだから、不健康でしょう?
いってみたら、自分が二人いると思ってみてくださいね。
「自分が大切にしている価値観を大切にする自分」と、「自分が大切にしている価値観にフタをする自分」がいるとしましょうね。天使と悪魔じゃないけれど、どちらの自分と手をつなぐか?という時に、前者じゃなく、後者と手を結ぶ行為を見て見ぬフリと言うのでしょう。
見て見ぬフリは、目の前の同僚・上司・部下を見て見ぬフリをしているつもりでいると思うんです。表面的にはそうとらえていると思うけれど、深層の部分では、「自分が大切にしている価値観」から目を背ける行為なんですよね。
だいたい、見て見ぬフリをしているけれど、本当は気になってしかたなくて、相手のことは見てないけど、自分の中ではイライラした感覚にさいなまれるでしょう? 見て見ぬフリを決め込んだはずなのに、腹が立つ。
あれは、『結局、「自分が大切にしている価値観」を大事にしなかった自分』へのいら立ちも含まれているんですよね。
自分自身とのパートナーシップ
「自分が大切にしたい価値観を大切にする自分で生きること」
これはいわば、自分自身とのパートナーシップです。
生きたい生き方を、自分に選ばせてあげることで、自分自身の中に一致感が生まれ、その一致感が自分の誇りとなり、勇気となっていくのだろうと思います。
だから、道ばたで落ちているゴミを「あ・・・」とやり過ごすことって、わたしはありますが、その度に、「自分自身とのパートナーシップを損ねる行為だな」と捉えるようにしています。
その上で、「そのまま拾わずに目的地に向かう」という選択をする時もあれば、「戻ってゴミを拾う」という選択をする時もあります。
いずれであっても、自分自身とのパートナーシップを損ねる重大な行為だと理解している自分で、行動を選択し、その結果については、何が起きても引き受けるという立場をとっています。
ま、拾わなかったら、「くそ〜」「拾えばよかったな〜」「でも、あれ汚かったしな〜」「近辺にゴミ箱ないしな」と、あれこれ頭の中で自分に言い訳をするやり取りが巡るので、そのストレスも引き受けています(笑)
だから、そのストレスを背負いたくないと思ったら、戻ってゴミを拾ってます。
だから、皆さん。見て見ぬフリをしたことは、他人にはわかりませんが、あなた自身はそれを知っているあなただからね。そのこと、忘れないでね。