「あれがツラかった…」と過去のツラさを告白されて湧く「やっちまった…」について
パートナーシップによる組織活性化を専門とするコーチのHOSUです。仕事や人生を豊かにするカギであるパートナーシップが日本中に広がることを意図して、パートナーシップについて書いています。
noteマガジン「パートナーシップを磨く」も連投59日目。透き通る空気の東京の朝です。
わたしが提供する「パートナーシップトレーニングプログラム(PTP)」には「フィードバックトレーニング」があります。
で、その関係で、先日、とある企業のリーダーの方と「フィードバック」について話していたんですね。
その時に、退職願を出してきた社員から、「実は、あの時、◯◯って言われたことがショックだったんです」という話されると、ドキーーーーーッ!とするんですよね…という話を聴いた瞬間に、もう、直感的に、これはしっかり探究する甲斐がありそうだと思って、「ちょっと、この件、しっかりみましょう」といって、その方と探究の会話を始めました。
あのドキーーーーーッ!とする時の「やっちまったぁ…」というあの感じ。体験者にしかわからないですね^^;;;
で、わたしたち二人は経験者だったので(笑)、「あの瞬間のあれ、なんだろう?」って振り返ったんですね。
・やっちまったという後悔
・それを言いづらく感じさせる自分だったんだというショック
・今日までツラい思いをさせてしまったことへの懺悔
・ただ、ただ、申し訳ないという気持ち 等
他にもいろいろあるかもしれないけど、二人で出し合ったのはこういうことでした。
印象的だったのは、「いま、この話をしている瞬間も、あの時の気持ちが蘇る」という話でした。それくらい申し訳ないという気持ちになるんですよね。
だって、過去のことを言われても、訂正のしようがない。おまけに、会社を辞めるという話だったら、これからの関係の中で訂正していくチャンスすらない。となると、もはや「申し訳ない」という気持ちが消えることがないですよ。
これ、何かを言ったり/言われたりしたことで、関係をこじらせないというパートナーシップがあれば、「言えない」と我慢せずに言えるようになれるだろうし、「言いたいことを我慢しているんじゃないか?」と気にするだろうし、「ない? あったら言ってほしいんだ」と言えるだろうし、その一言が呼び水となって言う勇気をもてるかもしれないでしょう。
最後の最後、退職意向を表明した時に言えた社員も、もしかしたら、「言えない」と我慢するクセがついてしまって、次の転職先でも我慢しているかもしれません。それって、とっても残念な話ですよね。
言えなかった社員も、言ってもらえなかった社員も、どちらにとっても大きな損失です。一生消えないくらいの傷…かもしれません。
パートナーシップがない状態って、おそろしいな…というお話でした。
記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。