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パートナーと“危機感”でつながるタイプ?それとも“可能性”でつながるタイプ?
連投135日目。
同じ部署のメンバーとは、共通の目標に向かって仕事をしていますよね。今回は、そのメンバーがチームの目標達成につながる行動をなかなかしない時に、どんな会話をするだろう?ということに着目してみました。
もちろん、いろんなパターンがあるかと思いますが、よく見られるケースとして、大きく2パターンあげました。
ひとつは“リスク”に注目して、その危機感をあおることで、メンバーの動きを促進しようというパターン。もうひとつは、“チャンス”に注目して、その可能性の広がりから、メンバーの動きを促進しようというパターン。
100点満点のテストで、80点だった場合、「とれなかった20点」に目を向ける訓練を子どもの頃から積んでいるわたしたちなので、「欠けているものに意識を向ける」クセがついていたりします。そのためなのか、わたし自身も、ついつい“リスク”からのアプローチをしがちです。
例えば、営業成績がふるわない社員が先輩社員から「もっと営業に回らなきゃ」と声をかけられたとします。まぁ、もっともな助言なんですが、このセリフの後ろに次のような言葉が隠されていたりします。
「もっと営業に回らなきゃ、成績が上がらないし、君の評価も下がる一方だぞ」
これが危機感をあおる=“リスク”に注目するアプローチということです。
そして、“チャンス”に注目するアプローチをする先輩なら、次のような言葉になるのかな?
「もっと営業に回れば、人脈も広がるし、お客さんが何を求めているかを幅広く知って営業できるようになると、結果的に成績も伸びて、君の評価もあがるぞ」
同じように、社員が営業活動に出向くという行動を促すとともに、その社員をサポートすることを意図したコミュニケーションですが、言われた側の社員からすると、その後の一歩が出やすいかどうかにも影響するでしょう。
別に、“リスク”からのアプローチがダメだと言いたいわけではありません。その方が、力を発揮する社員もいますのでね。要は、「自分のアプローチの傾向をあなたが気づいているかどうか」です。
自分が、危機感をあおられた方が動けるタイプだからといって、相手もそうだとは限りません。しかし、それで動くことが自然なことだとして生きていると、“リスク”からのアプローチ「一択」の状態であることに気づきにくくなります。
「〜しなきゃ」というアプローチに、「〜したら」というアプローチを加えて、その先の展望を共有する。
これをすると、上手く言えないけど、マイナスだった20点をとりにいくという感覚から、20点にとどまらず、40点も60点も多く点数をとりにいくような感覚の広がりが得られたりします。
そして、案外、のちのちに生きてくるのは、そういう感覚の広がりだったりするんですよね。目の前の小さな結果より、将来の大きな結果につながっていくと言えばいいのかな。
ということで、もう一回言います。
「~しなきゃ」というアプローチに、「~したら」というアプローチを加えてみてくださいね。
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