「言うと角が立つ」という感覚の正体は…
noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、(職場や学校や家庭で)人の可能性が潰されるのではなく、可能性が発揮できる「環境」や「関係」を創り出したい人が、パートナーシップについて探究できるフィールドです。これを読んだあなたを通じて、あなたの職場や学校や家庭で、大切な人との間にパートナーシップが広がることを心から願っています。
連投114日目。
「言うと角が立つから言わない」という考えに触れることがあります。
「言いたいことはあるけど、言えないよ。自分だったら言われたくないもん」
「聞きたいことはあるけど、聞けないよ。聞いたら、絶対に、機嫌損ねるに違いないから」
職場の上司や同僚、あるいは妻(夫)や子どもを、怒らせたり、言い争いになったりすることを「言うと角が立つ」といいます。
関係をこじらせたくないから、言いたいことを言わない。
ただ、確かめたいこと、教えてほしいことさえも聞けない。
でも、よ〜く観察してみると、その感覚の正体が浮かび上がります。
確かに関係はこじらせたくないですね。誰でも。
そして、関係がこじれるような気がするのは、①『関係がこじれないように話し合う約束』のもとで、②『言い方や質問の仕方に配慮したコミュニケーション』ができる感じがしないからではないでしょうか?
まず、日本社会では、この①の約束をいちいちしていない人や組織が多い。
暗黙の了解のようになっているのかもしれないけれど、暗黙だから確信がない。だから、関係がこじれた時のことを心配するんではないかしら?
で、仮に関係がこじれたとしたら修正すればいいだけなんだけど、なんか一度崩れた関係は、二度と修復できないような気がするんですよね、きっと(笑) そもそも関係は固定してないんだから、よくもなるし、悪くもなるもんなんですけどね。
ちょっと話が逸れたので、話を戻します。
仮に、①の約束があっても、相手を傷つけるような、あるいは相手を焚き付けるようなコミュニケーションをしていたら、関係がこじれることもあるでしょう。だから、そうならない言い方や質問の仕方をすればよいだけです。
ただ、それを教わったことがないから、わからなくて、言えない(聞けない)だけなのではないかしら?
で、②『言い方や質問の仕方に配慮する』については、コミュニケーション関係の本をめくると載っていますから、それを参考にすると良いでしょう。ただ、①『関係がこじれないように話し合う約束』の仕方については、コミュニケーション関連の本で見かけたことがありません。そのくらい、暗黙の了解のように目を向けずにいるのかもしれません。
わたしの研修では外せないポイントをお伝えしていますが、少なくとも、「話し合いをしたことで関係をこじらせることはないようにしましょう」と言葉にするだけでも違いますから、やってみてくださいね。