簡単なテーマ解析

最近、「現代占星術師のための伝統占星術入門」という魔女っぽいタイトルの本を読みました。
現代占星術では矛盾したキーワードがたくさん出てきてまとめるのに苦労しますが(そこを統合して考えるのがミソともいえますが)「伝統占星術」はただルールに従って読み解けば良く、吉凶がはっきりしているので、存外スッキリします。

そもそも、古代においての吉凶とはなんだったのか?幸せって何?というところから説明がある本で、非常にわかりやすかったです。
ちょっと内容を明かすと

吉=まとまっていて扱いやすい、発展しやすい、させやすい
凶=あいまいでハッキリしない、不安定、偏屈、発展しにくい

というような感じでした。現代はあいまいだからといって「凶」とは言いづらいところがあります。自分探しの旅をする人物を非難しないのと似ています。生産性がないからと言って無下にはしないですよね。そうあって欲しい。

なので、そのはっきり出た吉事凶事を生かすも殺すも自分次第。凶事と捉えなければいいわけです。ただ、出来事として「何らかの不安定要素がやってくる」という事だけは伝えられるし、それ以上を予言するのは(それはあなたにとって成長のチャンスですよ、など)余計なお世話というか、本人が決めればいい、というのが、この著者のベンジャミン・ダイクスさんのカウンセリングの態度だそうです。
それは確かにそうだと思いました。

ただ、この伝統占星術のルールはかなり煩雑。細かい。
なにしろ何百年も前、これがまともな職業となってた時代に作られてるので、間違わないように厳密なルールが多数存在します。
なんですが、基本的にはハウスとルーラーシップを応用していく感じです。驚いたのはサイン(星座)の特徴が添え物程度の扱いなこと。
射手座だったら冒険家、みたいなそういう解釈はないです。
見るのは「射手座の支配星は木星」「射手座と牡羊座は吉角」「木星は射手座では動きやすい」という部分がメイン。その根幹となってるエレメントやクオリティには注目するけども、サインは「様子」を説明しているだけで、「出来事や行動」を表してるわけではないというのが、当たり前なことなんですが、ここまで排除されると新鮮で、逆に自分の中の色眼鏡なく星座の性格についての理解を深められます。

で、この伝統占星術での予測技法に「プロフェクション」というものがあり、最近、これを取り入れて未来予測してみようーと思っているんですが、これが突き詰めると、「12年前を思い出せ」という結論に至りました。

プロフェクションのやり方はググると出てくるので、ここでは割愛しますが、簡単にいうと、自分の出生チャートのハウスを1年ごとにグルグル回して読む、という方法です。
自分自身についての今年のテーマを見る場合、1ハウスを回していきます。
1歳になったら2ハウスに移り、2歳になったら3ハウス…と回って、12歳でまた1ハウスに戻ります。これを年齢分繰り返す訳です。この該当年齢の位置するハウスが今年のテーマとなるわけです。とても簡単…明快。
30歳のひとなら7ハウスなので「対人、パートナー、結婚、取引、裁判」がテーマになる、というわけです。

ということはこれ、同じ歳の人は同じテーマになるという事ですね。
でもここでルーラーシップが出てくると個人差が生まれます。
たとえば7ハウスが天秤座なら金星がルーラーで、金星が11ハウスにあれば、「福祉、友愛、課外活動」などが「対人関係全般」に影響を与える、という感じになります。7ハウスに木星があれば交友関係に広がりが出る、という事もあるだろうし、土星なら厳しい教師的な存在との関わりを示唆します。

そして、これのいいところは、出生チャートだけで大枠の毎年のテーマが見れる点です。
12年で一回転、ということは、12年前と同じようなテーマが自分の人生に上がってきて、具体的な内容が違えども、似たような経験をする、ということがあり得るのではないでしょうか。
というわけで、今年の運勢を知りたければ「12年前を思い出そう」という結論に至ったのでした。

ちなみに自分は12年前は、受注のポーズはんこ販売を初めた歳だったので驚きました。そういえばここ数ヶ月、あの頃の事をよく回想していた…。
今年は受注の星占い版画を始めた歳です。これも本が作れるくらいがんばるのかなー。

皆さんもぜひ、12年前を思い出してみてください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?