◯は大きく、 ✓は小さく
2024.05.13
ぺぎんの日記#43
「◯は大きく、✓は小さく」
私の通っている高校では小テストの際に、隣どうしで答案を交換して丸付けをする。先生の丸付けの手間を省くための仕組みだ。
どこの学校でもこのシステムなんだろうか?
もし私たちだけがこんな感じなのだとしたら、先生方に信用されているということだから、それは凄く誇らしいなって思ったりする。
さて、そんな隣どうし採点。
◯をつける分には一向に構わないのだが、問題は不正解に✓をつけるとき。
隣の人の不正解をハネるのって、すごく心苦しい…。
(話は逸れるが不正解が「✓」なの、なんだかなぁと思う。海外では「✓」は肯定を意味するのだから、ややこしくならないように学校教育でもグローバルスタンダードにしていくべきじゃない?私は小学校の高学年になってようやくこの事に気づいて理解したよ。学校では誰も教えてくれなかったから自力でね!)
不正解をハネるときは◯をつけるときよりも、注意して赤ペンを握る。
まず書き出し。
✓を付けるのを少しためらった感じを出すために、ペンを紙に付けた状態で少しキープ。書き出しのところに少しインクの滲んだ丸ができる。
そのままスッと下ろして折り返し部分。
ここはスムーズにキュッと折り返す。ここが曲線になっていると、「✓付けるのきもちぃぃい!」みたいな勢いが伝わってきて少し不快になる(と私は勝手に思っている)。
そしていちばん重要なのが最後。
赤ペンをそのままの勢いで抜いてしまうと、最後が「はらい」になってしまう。しかしそれでは気持ちよく✓を付けました感が否めない。最後まで気を抜かずに「止め」で赤ペンを紙から上げる。
あとは全体として✓は小さめに書く。
「あっ、ちょっとここ、惜しいカモ、、、」というような可愛い系の✓になるように、細心の注意を払う。
◯がたくさん付く優秀な人が相手のときは楽に採点できるのだが、✓ばかりの人のときは普段の数倍、カロリーを消費しながら丸付けをしている気がする。
きっと採点された側も、あまり気にしていないのだろうけど、でもやっぱり
「貴方様の少々のミスに、分かりやすいようにと思いまして、✓の記号をつけさせていただきました。貴方様自身を否定する気持ちは毛頭ございません故、心静かに受け取っていただければ。」
という謙虚な姿勢はいつまでも大事にしなきゃなって思う。
◯は大きく、✓は小さく。
下らないかも知れないけど、これが私の小さな優しさ。