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交わる ー と ◯

2024.07.28
ぺぎんの日記#114
「交わる ー と ◯」


今数IIで「円と直線の関係」をやっているのだけれど、面白いできごとがあったので書いておく。数学と下ネタが嫌いな人は要注意。

円と直線の位置関係は3つに分類される。
・交わっていない状態(共有点は0個)
・接している状態(共有点は1個)
・2点で交わっている状態(共有点は2個)

これらの分類は中学の知識であるが、「この3つの関係性を、”円の方程式”と”直線の方程式”の連立方程式の解の個数と結びつけよう」というのが数IIの内容。

本格的にその話に入る前に、先生が中学の知識の確認をする。

先生「はいじゃあ佐藤(偽名)、直線が円と1点で交わっていて、その交点を通る半径と垂直。この状態を何と言う?」

佐藤「え、えー、、、。ふ、触れ合っている、、、?」

佐藤くんの恥ずかしそうな言い方と絶妙なワードセンスに、クラスからクスクスと笑いが起きる。

先生「おまw『触れ合っている』ってなんだよw。はい、正しくは『接している』だな〜。おい、お前ら笑ってっけど数学において『言葉を正しく使える』ってもんのすごく重要だからな!?ちゃんと覚えとけよ〜!」

先生はそう言いながら次の図を書き、また説明を始める。

先生「はいじゃあ次、田中(偽名)。さっきの状態から直線がズズズッと円にめり込んで行って、円と直線が2点で〜?」

田中「まw交わっているw」

先生「田中何がおかしい?w」

田中「いや、あのwいや、なんでもないですw」

クラスの半分くらいは、この会話の流れから田中くんが言わんとしていることを理解してしまったらしく、咳をするような噛み殺した笑い声がアチラコチラから聞こえる。

そしてここから畳み掛けるように男子sの下ネタイムがスタートする。

男1「交わってない状態から、触れ合って、交わるで合ってる?だよね?オケオケ。」

男2「1回触れ合ってからじゃないと交われないんだな〜」

男3「あれ、これさ、(左手の人差し指と親指で◯を作り、右手の人差し指をその○に差し込む動作をして)、交わってない状態から、触れ合って、交わる、あー理解したなるほどね」

男4「おいお前wこの図形を3次元に拡張していいとは誰も言ってないw」

男3「拡張…?」

男4「黙れw」

先生が厳しくないことをいいことに、先生が説明をしているときも、コショコショと間接下ネタが繰り出される。

どう頑張っても集中できない!笑

果たしてこの教室で今先生の解説を真面目に聞いている人は何人いるんだろうか。

ざわざわしてきた教室に、いい加減先生も呆れたような顔で言う。

先生「いいな、お前たち…。先生がそれやったらセクハラになるもんな。俺もホントはそんなふうに面白おかしく数学教えたいんだけどな〜。でもそれしたら、鈴木(偽名)とかすぐに俺のこと教育委員会に突き出すべwな、鈴木(偽名。女子)」

鈴木「今の発言も若干あやしくないですか?w」

先生「やめろよ?」

鈴木「まだ大丈夫です(ニコニコ)」

この問答にまたドッと笑いが起きる。

夏休みを間近に控えた教室は、どこかみんな余裕があって、ちょっとしたとを楽しめる空気感がある。
いつも一緒にいたメンツと一時離れることを惜しんでいるからなのか、クラスメイト同士が互いに影響し合うようなシーンも、いつもより多いような気がする。

これから始まる長い夏休み。少しの間サヨナラする仲間との最後の数学。
ーと○でこんなに盛り上がれるなんて思わなかった。

これを書いている今、すなわち夏休み序盤。
そんな皆とあと1ヶ月も会えないことへの寂しさを、もう既に感じ始めている。

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