美容室のお釣り事情
2024.06.05
ぺぎんの日記#64
「美容室のお釣り事情」
ありがとうって、何に対するありがとうなのだろう。
コンビニやお店で料金のお釣りを貰ったとき、「ありがとうございまーす」と言う癖がいつの間にか付いていた。
なんとなくそっちの方がやりやすいのかな。
お釣りを貰ったあとに何も言わないと、お釣りを仕舞って商品を受け取るまでの間が持たない。
お釣りに対する「ありがとうございます」が、店員さんと私の良好な関係性を取り持ってくれている気がする。
ではそれが美容室の場合ではどうだろう。
私が行っているのは個人で経営しているところ(あれは美容室って呼んでいいのかな?笑)なので、お会計は髪を切ってくれた美容師さん本人がやってくれる。
自信をもらった、という意味合いで頬を紅潮させながら代金を支払う。
今までは美容室全般の料金の高さに納得していなかったけど、最近では「こんなに安く自信というものを買えるのは何とコスパが良いことだろう」と考えるようになった、という話は本題からズレるので今はしない。
代金を支払うと、自ずと余剰分はお釣りとして返ってくるわけで、「200円のお返しでーす」と言った具合に硬貨が差し出される。
さてここが問題で、このお釣りを受け取るときに「ありがとうございます」を言うべきか言わぬべきか、一瞬迷ってしまうのである。
私が伝えたい「ありがとう」は、あくまでも髪を整えてくれたことに対する「ありがとう」であり、お釣りをくれたことへの感謝ではない。
お釣りに対して「ありがとう」を言うと、何か「さっきの大金はこのサービスに対しては高価すぎましたもんね。余剰分お返しいただいてありがとう。」というニュアンスが含まれてしまうような気がして恐ろしい。
しかし「ありがとう」を言わなければ言わないで、何とも微妙な空白の時間が生まれてしまう。
「はい、終了です、おつかれさまでした~」と美容師さんに言われてから、ずっと髪を触りながらニヤニヤしているので、おそらく、私が毎度、相当気に入っているのはちゃんと伝わっている。
でもやっぱりお釣りに「ありがとう」を言うのは怖いし、空白も怖いし…。
前々回美容室に行ったときは「ありがとう」有りver、前回は「ありがとう」無しverにチャレンジしてみた。
どっちも悪くはないが、どちらもベストでは無いって感じ。
うーん、どうしたらよいのだろう。
「ありがとう」の矛先と「ありがとう」の役割と。
絶対テスト期間に考えることじゃないんだけど、どうしても頭から離れない。
社会を生きてきた先輩方、私はどうしたらよいのでしょうか。